変わり果てた姿で退院した母。
痩せこけて目は窪み入歯も入らなくなって笑顔は弱々しく言葉も発しない。
涙がとまらなかった、母はこれからどうなってしまうのだろう…
母は在宅療養で新たな主治医のもとで点滴の治療をしてもらうとグングン良くなり
ふっくらして入れ歯も入るようになって少しずつ食べられるようになった。
後は訪問リハビリで歩けるようになるだけだ…と思ったら何かがおかしい。
少しずつ言葉を発するようになったが会話にならないのだ。
まだ食べる?もう食べない?何かを聞いても返事をしない。
母は点滴治療を終えたので水分をたくさんとる必要があるのだが
ストローで吸わない時があって水が飲みたくないのかストローで吸えないのか
判断できずに困ってしまう。
「意思疎通ができない」とはこういうことを言うんだな。
母は入院前とは大きく変わってしまった。
入院すると認知症は進行します、主治医の先生はサラッと言われた。
母は私の言葉を理解できなくなってしまった。
でも不思議と涙は出なかった。
変わり果てた姿で帰ってきた母を見た、あの姿に比べれば
そんなにショックではなかったのかもしれない。
認知症は治らないし、進行するものだと覚悟ができていたのかな…
これからどうしよう…
来週から訪問リハビリが始まる、母と相性の良い
先生だったらいいな。
母が少し動けるようになったら、私が車椅子の移乗ができるようになったら
一緒に行きたい所もある、やりたいこともある。
母が絶対笑顔になる楽しみなことがいっぱいあるんだ。
だから涙なんか出ないのかもしれないな。