この暑さは何だ。
北海道でさえ、30度を優に超える地域が結構ある。
この辺は、まだ30度は超えていないが、29度位には、なってしまう。
高齢者の方は、暑さを感じにくい、と、よく聞く。
車を運転していると、この暑さの中、ダウンにニット帽の人を見かけた。
急いで、家に戻ると、汗だくの母が、玄関の前にいた。
家の中に入れて、冷たい水を飲ませる。
うちの居間は、ひんやりしている。ここにいてくれれば、問題はないのに。
うちは、ベランダが隣の家の壁に面していて、ほかの窓も高い。
人が歩いてるのが見えるのが、玄関だけなのだ。
私は、母の気持ちを察して、玄関に椅子を置いた。
暑さ対策で、扇風機も置いた。靴箱の上にペットボトルの飲み物も置いた。
だけど、私が戻ると、いつも外にいる。
顔も腕も、日焼けで真っ黒。首(襟足)は、海で焼けたみたいに真っ赤だ。
どれだけ、外にいるかを物語っている。
母は、大動脈弁狭窄症で、しっかり水分をとる必要がある。
コロナになった時、一週間に3回も、失神したのは、この病気のせいかもしれない。
倒れたら困るから、外にいないで、玄関にいて!
いくら訴えても、外にいる。
私は、母は認知症じゃないんじゃないか?と思うことがあった。
でも、この現実にうちのめされそうだ。
いや、諦めるわけにはいかない。命にかかわることだ。
仕事の休憩中に家に戻って、仕事の合間に、母のケータイに電話してみよう。
「暑いから、玄関に入って、飲み物のんでね~」
しつこく、そして、母がふてくされないように、
明るく、何度も言うしかない。
もうこれ以上、暑くならないで!
早く夏が過ぎてくれ~!