セーラームーンミュージカルで3代目セーラームーン=月野うさぎ役を演じた神戸みゆきさんが、心不全のため亡くなった。
享年24。


セーラームーンミュージカル(以下セラミュ)はスタート時、各アニメ誌でも記事にされたが、主体が桜っ子クラブというアイドルユニット―おにゃんこクラブとかAKB48みたいなもんか―だったためか、アニメファンの反応は芳しくなかったようだ。



月日は流れて、土曜日の早朝にアニメ「美少女戦士セーラームーン」の再放送が始まり、そのなかでセラミュのスポットCMが流れるようになった。
私が“動くセラミュ”を見たのはこれが最初で、一目見て(これは面白そうだ)と思った。
「Kiss me you」の時もそうだったが、私のこのテのカンはよく当たる。
単に当たったことしか憶えてないだけかもしれないが(^^;ゞ

その時にセーラームーン=月野うさぎ、つまり主役で座長だったのが神戸みゆきさんだった。


私がセラミュに通い始めた頃には、ムーン役は4代目の黒木マリナさんに代わっていたから、神戸ムーンはビデオでしか観たことがないことになる。

ビデオで観る神戸さんはものすごく明るくて、とてつもなく元気で、普通に歩いている時でさえスキップしているように見えるくらいエネルギッシュで、歴代のムーン役のなかでは、最もアニメ版のうさぎに近かったと思う。


セラミュを卒業された後、映画や舞台等で活躍されたわけだが、私的には、アニメ「マーメイドプリンセス ぴちぴちピッチ」の主題歌「太陽の楽園―PromisedLand―」と「RainbowNotes」を歌われたことが、とりわけ、前者が強く印象に残っている。

そして、「仮面ライダー響鬼」に準レギュラー出演されたこと。
立花日菜佳という、ライダーの後方支援にあたる、いわば平成版ライダーガールズといった役どころだった。
普段は実家の甘味処「たちばな」を手伝うカンバン娘で、やっぱり明るいコの印象がある。
ただ、日菜佳はライダーの一人、轟鬼(トドロキ)に想いを寄せていて、特に後半ではこのヘンの恋する乙女を好演していて、観ていてガラにもなく切なくなったりもした。



人の人生の価値は生きていた時間の長さで決められるものではない。
神戸さんの倍近い40数年を生きながら、未だになにも成さず、何も残さずにいる私などよりもはるかに意味と価値のある人生を神戸さんは生きたと思う。

だからこそなお、24年という時間は悔やんでも悔やみきれず、嘆いても嘆き尽くせないほど、あまりにも短かった。




人の魂魄は肉体を抜けた後、四十八日間、この世にとどまるという。
神戸さんの魂は今、天に帰るために準備をしているのかも知れない。

四十八日が過ぎて、少しは心も癒されたなら、やはり最後は笑顔で送ってあげたいと思う。




あなたに、逢えて、良かった。