前回「日本100名城」のスタンプを押してもらった「弘道館」
ここは…水戸藩第9代藩主・徳川 斉昭公が藩政改革の一つで開設したという水戸藩校
本瓦葺きの正門は…藩主が来館する時など特別な時以外は開けられなかったとかで 今でも年に数日しか開けられない
(偶然にもこの日はその数日の一日だったようだ)「弘道館」は…
水戸藩士やその子弟が15歳で入学できる (入学試験あり)
40歳以上になると登校は自由だが 文武両道を重視するために卒業はない
生徒数はおよそ1,000人で武士の位によって 出席日数が15・12・10・8日登校分けられていたので全員が揃うことななかったとか
学ぶ学問は…儒学や礼儀・歴史・地図・天文・数学・和歌・音楽など
武芸は…剣術や槍・柔術・兵学・鉄砲・馬術・水泳など
入ってすぐの諸役会所 来館者の控えの場所には…力強い大きな文字で“尊攘(尊皇攘夷)” と書かれている
これは開設した水戸藩第9代藩主・徳川 斉昭公の命で藩医で能書家の松 延年が書いたものとか
奥に進んで来ると…「正庁」の中の正席の間
ここは…藩主が臨席して学問の試験の様子や対試場で行われる武芸の試験を見たり 儀式などが執り行われたという
「弘道館」の建学の精神は…
【神儒一致】【忠孝一致】【文武一致】【学問事業一致】【治教一致】の5項目
敷地内には…文館や武館・医学館・天文台・馬場や調練場・砲術場・孔子廟や八卦堂・鹿島神社まであり 総合的な教育施設で敷地面積は約100ha 全国一の規模を誇る藩校だったとか先生も文館に35人 武館38人 医学館10人 他にも“手添え” と呼ばれるいわゆるアシスタント的な人が150人ほどいたとか