最後に訪れたのは…いわき市北部の久之浜地区━━
これまでにも何度か紹介しているが…この地区は8mもの大津波に襲われ 火災も発生して68人の尊い命が奪われた

その久之浜地区に…去年2月末に開所した
「いわき市地域防災センター 久之浜・大久ふれあい館」
津波の浸水予想区域で 町の人などが緊急避難出来る“津波避難ビル”で
鉄筋コンクリート3階建て

【津波避難ビル】津波発生時に高台避難まで充分な時間が確保出来ない時の緊急避難場所で 原則的には津波発生時は高台避難!
建物には最大300人ほどが収容出来 3日分の食糧や水が備蓄されているとか

中に入ると…1階は市役所の久之浜・大久支所があり地域の公民館の機能も備えている

2階には簡単な図書スペースになっていて 非常時には地区の代表などが集まり話し合いをしたり…物質を仕分けするスペースにも使われるとか

また…和室も完備している
これは…避難所の床が板張りで冬場は寒くて冷たく 硬いために避難していたお年寄りが腰を痛めた経験が活かされて畳が設置されたとか

“経験が活かされた”といえば…
避難所は全くという位 プライバシーがなく
赤ちゃんがいる人などは授乳などが大変だったとか
そうした経験が活かされて授乳室も設けられている これならば人目を気にせずに授乳やおむつ交換が出来るので ママさんにも優しい造りになっている

優しい造りは畳の和室や授乳室だけではないんです!
こちらのエレベーター…少し広いと思いませんか?
これは…万一 急病人が出た時に患者さんになるべく負担をかけないように ストレッチャーに乗せたままで搬送出来るようになっている

そんなエレベーターで3階に上がると…
そこは「久之浜・大久防災まちづくり資料室」になっている
「東日本大震災」当時の写真やジオラマ・避難所を再現したレプリカが展示されている

この資料室では…大震災当時の経緯や記憶を知り 避難所のレプリカなどで避難された方の気持ちを考えたり…教訓として活かせる工夫がされている
ひとつの企画展として価値があるほど 「東日本大震災」を知るにはかなり充実した
ものになっている

今回のスタディツアーの目的の一つに…“体験を知る”というのがある
この日は市内で“語り部”として活動するSさんの貴重な体験を聞くことが出来 県内外から参加したツアー客はメモを取ったり真剣に聞き入っていた

屋上からは…画面左右に果てしなく続く太平洋の海原と防災緑地帯が見える
防災緑地帯は…この久之浜地区だけでも「東京ドーム」およそ2個分にもなる広さとかで50mプールにすると約350杯分の体積とか

そんな防災緑地帯には…いわき市の木である「クロマツ」をはじめ…「ミズナラ」や「サクラ」・「ヤブツバキ」などの苗木が植えられているそうで
春から冬まで一年を通して親しめるようにとか

今月8日に改めて久之浜地区を訪ねたが…
ことし4月オープンに向けて新しい商業施設「浜風きらら」の工事が休みなく行われている
きょうは「東日本大震災」から5年11ヶ月の月命日━━
このあと地震発生時刻にはほんの少しでも被災地に思いを寄せてもらえたらありがたい
改めて犠牲になられた15000人以上の方々のご冥福をお祈り致します
合掌

久之浜地区も訪ねるたびに復興が進んでいるのが見てわかる
今回のスタディツアーで最後にSさんがこんな言葉も残してくれた
“「心」は誰にも見えないけど「心遣い」は見える
「思い」は見えないけど「思いやり」は誰にも見える
温かい心が温かい行為になり 優しい思いが優しい行為になる時…
「心」も「思い」もはじめて美しく生きる
━━それは…人が人として生きること”

#イワキスト