さて…お盆休みで帰省した人も多いのでは?
“おじいちゃん ただいま~”
そんな声がか聞こえて来そうな懐かしい風景
ここは…江戸後期や明治初期の古民家を移築して 先人たちが暮らしの中から培って来た生活の知恵や風習・技術などを後世に伝える文化施設

中に入ると…年縄が目を惹く
これは建物の中央にある梁に一年に一度 最初の庚申の日に巻くのだとか 理由は定かではない

移築する前 このお宅では巻くことを忘れた年があって その年には泥棒に入られたとかで“泥棒除け”だったらしい
今は移築しているので職員が忘れず毎年巻いている

奥には昔懐かしい「蚊帳」が吊されている
「蚊帳」は…天井から吊し 蚊やアブなどの害虫から人などを守る目的で 主に寝床などを覆う網のこと

だいたい1ミリほどの編み目になっていて虫は通さずに風だけを通すので すごく心地良い!
周りは静かだし蚊帳の中で昼寝をしたくなる

そんな蚊帳は…かなり古くからあったようで“絶世の美女”「クレオパトラ7世」も愛用したらしく
日本には応神天皇の頃に中国から伝わったようである
奈良時代には盛んに作られるようになり当時は綿や木綿で作られ贅沢品だったために 貴族や上流階級の武家子女の嫁入り道具の一つだったとか

庶民に広まったのは江戸時代になってからのようで
蚊帳売りや風鈴売り。姿は江戸の街に夏の訪れを告げる風物詩だったようだ

そんな蚊帳も…
下水道の整備や殺虫剤の開発で蚊が減り
また 高気密のアルミサッシや網戸・クーラーなどの登場といった生活環境の変化で
昭和40年代を境に生産量は激減し 昭和後期にはその姿はほとんど見かけられなくなった

しかしながら最近では…
「ピレスロイド」という殺虫成分を織り込んだものが増え
WHOなどでは推奨しアフリカ諸国や東南アジアなどではかなり人気だとか
ちなみにこの成分は触れただけで蚊が死にその効果は5年続くとか
近年日本でも季節を問わず“安眠具”として取り入れられ 都内の保育園では園児のお昼寝の時間に活用するとエアコンよりも蚊帳のほうが寝つきもいいとかで
見直しがされ始めているとか

「暮らしの伝承郷」では…今月末までこの蚊帳を展示しているようなので ぜひ出かけてみては━━
貴重な体験になること間違いなし!

#iwakist