来年秋ごろ封書が110円、はがきが85円になるとか。

この頃の手紙の書かなさを思うと、しかたないかな、とも思う。

今まで、翌日届いてたものが翌々日になり、土曜日配達がなくなって、郵便がとても不便と思うようになった。

木曜日投函すると、普通に届いても月曜日、月曜日が休日だと、火曜日配達になってしまう。

そう思うと、書く前からがっくりしてしまう。

来年値上がりしたら、もっと郵便離れが進むだろうが、しかたないね・・・。

 

私は手紙を書くのが好きだった。

小学校のとき病気で一年三か月ぐらい学校に行ってなかったから、その頃の楽しみは手紙を書くこと。

入院中に家宛てに書いた手紙は、父がスクラップブックに貼っておいたらしく、父の部屋(蔵座敷)を改造するときにでてきた、と義兄がくれて、今、我が家に。

結婚前も夫にせっせと手紙を書いて、今も段ボールに入って家に。

結婚後両親、義両親あてにもずいぶん書いて、何もできなかったけれど、それだけは唯一の親孝行だと思っている。

両親の遺品を整理しているとき、私が送った手紙をみな持ってきた。

子どもたちの成長の様子が生き生きと(自画自賛)書かれているので、懐かしく。

それに長女次女がそれぞれ一年ずつ海外留学したときの手紙も段ボールに。

いやはや、段ボールに入った手紙がたくさんある。

 

子どもの頃、田舎のことだから、そういう紙類は庭でぼんぼん燃やしたものだが、この狭いところではそうもいかず。

ゴミにだすのははばかられる。

シュレッダーか・・・。

 

そして、今。

手紙はほとんど書かなくなった。

メール、ライン。

手紙を書くのはたいへん。

母はよく広告の裏に下書きをかいて、それから便箋に清書していた。

私はめんどくさがりやで、ぶっつけ本番なので、書いてから、変な文だな、と思うと、もう直せないから、びりっと破いて最初から書き直す。毎回後悔するのだが。

メールなら、あっという間に直せる。

だいぶ前、恩師にワープロで書いたものを送ったら、「こんなもの、よごすな」(汚すな、じゃなくて、寄越すな)と叱られた。

でも、父の晩年、目が悪くなった時、ワープロの字を太く大きくして送ったらたいそう喜ばれた。

 

そんな手紙好きもめっきり、書かなくなった。

自分を返り見て切手の値上がりもしかたないな・・・とは思う。