孫の実力テストの結果は、どうだったのか。
国語は期末テストより10点高いというが、元々の点数を聞くとため息しか出ない。
塾は週に2回通っているが、あまり孫には向いていないようで効果はいまいちである。
昔からの知り合いが、本業の傍ら個人対応塾を土曜日限定で開いてたった一人の生徒だがめきめきと成績を上げているという。
彼の指導力は証明済だから、孫も混ぜて欲しくて先週参加した。
孫は驚いたことに、休憩なしで2時間みっしり勉強してきた。
「質問しやすいし、分かりやすくて楽しかった」の言葉に、親もようやく通わせる気になった。
実は、息子も若い頃より彼の事は知っていて、だからこそ娘のふがいなさを晒したくなかったのである。
しかし、ここは田舎である。
伝手のある子なら一層力を入れてくれるのが通常なのである。
その証拠に、親子2代で通った習い事の先生は、注意力散漫な孫を何とか6年間学校代表になるくらいには仕込んでくれたではないか。
田舎のコネクションを、今こそ学習に利用すべきである。
塾代は、生前贈与のつもりで私が払うと宣言した。