昔のことで、娘の結婚式の時である。
ウエルカムボードを、絵心のある義妹が描いてくれた。
私の素人目には、まあまあ良いんじゃない?と思っていた。
ところが、どこか不具合があったらしく、描きなおしをお願いしたようだ。
(二人で相談したようだが、婿の方がこだわったとも思えない)
2作目は、私から見ても雑っぽくて、初回作品の方がずっと良く見えた。
婿はちょっと考えていたが、2作目を採用した。
えーっと、内心思ったが、勿論私は何も言わないよ。
(でも、私だったら、より素敵に見えた1作目を選んだと思う)
よく考えれば、義妹は初回作を否定されて、2作目はエイヤッと描いたのかもしれないし、作風を変えたのかもしれない
婿はいろいろ承知の上で2作目を選んだことで、妹にも妻にも面子を立てたのだ。
ここが、私と違って〝婿は選択を誤らない〟と、感心するところである。
今の所、婿が〝妻の選択も、誤っていない〟と、思ってくれているようなのは、有り難い事である。