バレエを真剣にやりたいと思うと年齢が上がるとともにレッスンの時間がどんどん増えていきます。日本の学校だったらそれでも体育の授業は受けないといけないと思いますが、こちらの学校では課外での運動(バレエ、サッカー、水泳、なんでも)を体育の単位として認めてくれる制度があるようです。つまり、毎日放課後運動しているから、学校で体育はとらなくてもいいということでしょうね。何か一つのスポーツに打ち込んでいる生徒は早くからそれだけに集中できるといういい点があるものの、あまり早くから一つだけに絞り込んでしまうのもまた弊害が多いんだそう。
たとえば、バレエのジャンプの動きにはサッカーやドッジボールで必要になる「ダッシュして、いきなり止まって」のような運動が非常に効果的なんだそうです。(私にはその辺の仕組みはよく分かっていません)ほかにもただ「走るだけ」だとか、「スクワットをする」のような一般的に体を鍛える基本的な運動も大切なんだそうです。
トレーナーのおじさんに「バレエをやっている子は体を鍛えなくちゃと言うとたいていピラティスやヨガをやって満足しちゃう」けれど、実際は瞬発力や筋力を鍛えないことにはきちんとバレエは踊れるようにならないし、体幹だって思うように強くならないんだとこんこんと説かれてしまいました。
バレエでもフィギュアスケートでもバランスよく運動し体力づくりをしておくことが大切だと考えると学校での体育の時間が格好の機会に思えます。日本だったら、バランスよくいろいろな種目を取り混ぜて教えてくれる体育ですが、こちらの体育は先生次第なので、ただ走るだけのクラスだとか、体育館で遊ぶだけのようなクラスもよくあります。時にはヨガのクラスと称してマットの上で寝ているだけ(ほとんどそう見える)のようなものも・・・。体育の時間を自分の好きな種目で代替にすることもできますからバランスよい運動なんて、よほどラッキーな先生にあたるか親が意図的にあれこれやらせないことにはできないんですよねえ。
選択肢が増えるということは取りこぼしも多くなっているわけで、時に日本の(受験を除いた)教育システムが羨ましくなったりもしちゃいます。