「カーボンニュートラル」が招く未来 | にゃんころりんのらくがき

にゃんころりんのらくがき

ネコ頭の ネコ頭による ネコ頭のための メモランダム

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

2020.01.01

豊田章男社長の「警鐘」…カーボンニュートラルで日本経済は沈没する

誤った政策と穿った報道が招く未来とは

川口 マーン 惠美

作家

 

豊田章男社長の悲壮感

今、EUはCO2削減に突っ走っている。2050年までのカーボンニュートラル(CO2の排出分と吸収分を±ゼロにすること)の達成が神聖なる目標だ。

 

すでに、産業も、交通も、建設も、教育も、とにかくすべての活動がCO2削減、もしくは温暖化防止対策と結びつけられており、金融機関でさえ、CO2を多く排出する産業にはお金を貸さない方針に切り替わりつつある。

 

~~~

 

ただ、カーボン・ニュートラルはかなり困難な目標で、無理やり進めれば莫大な経済的犠牲を招く可能性が高いが、だからといって昨今、「国民経済を危機に陥れるほど極端なCO2削減をすべきではない」などという意見を口にすることはすでに難しい。

 

~~~

 

そんな折の12月17日、トヨタ自動車の豊田章男社長の堪忍袋の緒が、ついにぶち切れた。下記リンクは日本自動車工業会主催の記者との懇談会のビデオだが、ぜひ、読者にも見ていただきたい。

 

https://www.youtube.com/watch?v=6zoznlVU0VU

 

私はこれを見た途端、これまで持っていた豊田氏のイメージ、何となくアメリカナイズされた軽いイメージは木っ端微塵に吹き飛んだ。その姿には、「憂国の士」といった悲壮感さえ漂っていたのだ。