2018年03月21日12:00
国産超音速対艦ミサイル「ASM3」の量産配備
防衛省が公表したミサイル発射映像
引用:https://blog-imgs-118.fc2.com/j/y/o/jyouhouwosagasu/s_ice_screenshot_20180107-153324.jpeg
防衛省の超音速対艦ミサイル
防衛省は2018年1月ごろ、開発中の国産超音速対艦ミサイルASM3の量産を始めると発表しました。
2019年度から量産化する予定で、空自の支援戦闘機F2やF35に搭載される可能性がある。
ASM3は「一撃で空母を撃沈できる」などとも言われるが、どのような性能を持っているのだろうか。
超音速ミサイルは各国が開発中で、アメリカ、中国、ロシア、欧州なども実用化を目指している。
たとえばロシアのプーチン大統領は議会演説で、「超音速長距離ミサイルでアメリカを核攻撃できる」と語っていました。
速度が早く弾道ミサイルと違って低空を直線飛行するため、迎撃ミサイルやミサイル防衛でも防止しにくい。
防衛システムを構築する日米に対して中ロは超音速ミサイルで突破する構想を持っている。
大型攻撃機から発射してマッハ5前後で低空を飛行し、軍事施設などに精密攻撃する。
日本が開発中の超音速ミサイルはこれら軍事拠点を目標にしているのとは違い、艦船を標的にしている。
低空をマッハ3以上で飛行し、命中すると敵艦深く食い込んで内部で爆発する。
当たり所が良ければ確かに中国やロシアの大型空母を、一発で無力化できるかも知れない。
速度が3倍になると到達時間は3分の1になり、衝突エネルギーは9倍になる。
中ロは既に保有
ASM3は空中発射型だが、地上発射型や艦船発射型でも基本形は同一なので、陸海空に配備できる。
射程距離は比較的短い約200km以上で、多くの艦対空ミサイルの射程距離より長く、母機が撃墜されるリスクを減らしている。
推進方式は固体燃料ロケット+ラムジェットエンジンを採用している。
誘導方式はアクティブ及びパッシブ・レーダー・ホーミング併用で、最終段階では搭載レーダーによって精密攻撃を行う。
ロシアはP-800、中国もYJ-91という超音速空対艦ミサイルを開発し、すでに実戦配備されています。
面白いことにベトナムはロシアのバスチオンP(地上発射型)を採用し、南沙諸島の中国のミサイルと睨みあう。
中国のYJ-91は「空母キラー」と宣伝し、米海軍の空母を撃沈できると豪語していました。
YJ-91の射程は100km程度なので、米空母までその距離に接近できれば、大損害を与えうる。
逆に中国が建造中の空母部隊は、航空自衛隊機に200km以内に接近されたら防御不能になり、浮かぶ標的に過ぎなくなる。