「米民間機は中国の要求に従って」、防空圏問題で米国務省 | にゃんころりんのらくがき

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2013年11月30日 14:47 発信地:北京/中国


【11月30日 AFP】米国務省は29日、中国が先週末に設定した東シナ海(East China Sea)上空の防空識別圏(ADIZ)に入る米民間航空機は、事前の飛行計画提出を求めた中国側の要求に従うべきだとする見解を示した。

 その一方で米国務省は、米民間航空機が中国の要求に従ったとしても「米政府が中国の要求を受け入れたことにはならない」とし、米政府は中国が防空識別圏を新たに設定したことに「深い懸念」を持っているとしている。

 欧州連合(EU)のキャサリン・アシュトン(Catherine Ashton)外交安全保障上級代表は、「地域の緊張を高める」として中国の防空識別圏設定を批判した。中国との間で領土問題を抱えるフィリピンも中国が南シナ海(South China Sea)上空の空域に影響力を強めることを懸念している。(c)AFP


http://www.afpbb.com/articles/-/3004220
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防空識別圏:米国の新方針に外務省「聞いていない」

毎日新聞 2013年11月30日 12時54分


 米政府の方針について、外務省幹部は30日午前、毎日新聞の取材に「全く聞いていない。これまでの米国の行動とは全く異なる対応だ」と語った。

 日本政府は中国の防空識別圏設定について「何ら効力を有するものではなく、これまでのルール通りの運用を行っていく」としており、中国への飛行計画提出は不要との立場。国土交通省を通じ航空各社に、こうした方針を伝えている。政府は今後、米国に詳細を確認する方針だ。【福岡静哉】


http://mainichi.jp/select/news/20131130k0000e010191000c.html
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米航空局「計画提出指導していない」
11月30日 18時26分

アメリカ国務省が、中国の防空識別圏の設定を巡って「外国政府が発表する航空情報に従うべきだ」という談話を発表したことを受けて、外務省がアメリカ政府に問い合わせたところ、連邦航空局は「中国当局へのフライトプラン=飛行計画書の提出は指導していない」と回答したということです。

~略~

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131130/k10013472171000.html
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ふ~ん。
アメリカは手を出しませんから、

日本の民間機を墜として、日中戦争を始めろ、、、と?
また誤った信号を中国に送りますか?罠ですか?


それとも『日中で共倒れしろ!漁夫の利作戦』でしょうか?


ふふ、愚かなアメリカ。
中国と共倒れするのはお前だ!!!


というくらいの気持ちで日本は頑張りますからね!
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【東田剛】深刻な事態

http://www.mitsuhashitakaaki.net/2013/11/27/korekiyo-72/

ダウン―ほぼコピペ―


それにしても、中国による東シナ海上空の防空識別圏の設定は、我が国の安全保障上、かなり深刻な事態です。
反中感情を煽って遊んでいるような場合ではありません。

産経新聞は、米政府は「強い懸念」を中国側に伝えたと報じています。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131124/amr13112408470002-n1.htm


これを見て、「アメリカ様は、やっぱり中国じゃなくて日本の味方だ!」と喜んでいる人がいたら、かなり重症の冷戦脳か、ポリアンナ症候群を疑った方がよいでしょう。


あの産経新聞さえもが、

「オバマ政権は、軍事的にはアジア太平洋地域における中国の海洋進出拡大に対抗し、再均衡戦略という抑止政策を、一方外交では協調主義的な関与政策を、いわば「車の両輪」として進めている。だが、中国が尖閣諸島の上空に防空識別圏を設定したことは、少なくとも尖閣諸島問題においては抑止が機能していないことを意味する。そのうえ、バランスは関与に傾きつつあり、中国を過度に刺激しないという“低姿勢”ぶりも目立つ

と適確に論じています。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/131123/amr13112321230005-n1.htm


讀賣新聞は、中国は、アメリカが日本を本気で守る考えがあるのか試しているという日米関係筋の見解を報じています。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20131124-OYT1T00473.htm


なぜ、中国は、アメリカを試しているのでしょうか。

『まともな日本再生会議』を読んでいたら、次のような議論がありました。
http://amzn.to/17Z0fkf


「アメリカは世界の警察官たり得る力がなくなったから、中東から手を引いて2年間中東をほったらかして、「アジアシフト」と言っていた。

ところが中東の泥沼にまた引きずり込まれるということは、アジアの兵力を中東に移さなければいけないということです。


つまり、アジアシフト戦略が失敗し、アメリカはアジアから後退するわけです。今のアメリカは中東とアジアの両方で戦争はできない。したがってシリアの泥沼にアメリカが巻き込まれると、中国は尖閣諸島を獲りやすくなるという、非常に危ない状況にある。」


アメリカにとっての尖閣諸島の戦略的重要性はほとんどありません。あれは日本の問題です。しかも、相手は核兵器をもっている中国ですから、中国と戦争するわけがない。

シリア情勢を見て、「ああアメリカというのはこれだけ国力が落ち、厭戦気分も高まり、世界の警察官にはなり得なくなっているんだ」ということを、自らの問題として考えなければいけない。」(p158-9)


もっとも、ご存知の通り、シリアへの軍事介入はとりあえず回避されました。

とは言え、この議論は、基本的には、なお有効です。すなわち、アメリカは、中東に引きずり込まれつつあり、アジアから後退しつつあるのです。

http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323748004579052222957867480.html
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM08033_Y3A101C1000000/

このシリアの件で、アメリカが設定したレッドラインは、あっさり破られましたが、アメリカは動けませんでした。
オバマ大統領には指導力がないことも、明らかになりました。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1803E_Y3A111C1000000/


この一連の経緯を、中国は、じっと観察・分析していたのでしょう。
そうして、アメリカの力を見極めた上で、今回の防空識別圏の設定に動き出した。


だとしたら、中国は単に暴挙に出たのではなく、極めて冷静に国際情勢を把握した上で、戦略的に行動しているということになります。

ポリアンナ保守よりも、シナの方がはるかにレベルが上ですな。

さて、日本は、どう対処するのでしょうか?


まさか、この期に及んでもまだ「TPPで中国包囲網を形成する」「TPPは安全保障にもなる」とか、寝言を言ったりしないよね?
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世界の警察官にはなり得なくなったアメリカ?
じゃあ、世界覇権を譲りますか?
基軸通貨のうまみを捨てますか?


イランとの関係改善はなんのため?



今はまだ、アメリカを試しながらの中国の横暴ではありますが、
アメリカが中国の最終的な野望を知らないはずはありません。


そのアメリカが“尖閣諸島の戦略的重要性”を、延いては日本列島の重要性を、

軽く見ているとも思えません。

第一、防空識別圏を敷いたのはアメリカですからね。



まあ、ちょっとぐらいは寝言も言いますが、、、
「アメリカが冷徹で、日本のためだけに戦うことはない」
ことくらいは、誰だって知っています。。。


アメリカがどうあれ、日本は自力で尖閣を守るのだ!



とはいえ、多くの人が楽観的な中、私は決して楽観的ではありません。


起こり得るある恐ろしい事態に、、、

平和ボケした日本人は耐えられるのか?

また日本政府を批難して「尖閣なんかより人命だ!」とか言い出さないか?


と心配する私が、、、

蟻や蜘蛛、ナメクジ、カタツムリ、蝶々もバッタも

「みんな幸せにネ」とか・・・思っちゃってる私自身に、、、

実は一番不安だったりして~。汗


どうか、初戦でケリがつきますように。。。