配信日時:2013年3月22日 19時34分
2013年3月20日、カナダ通信社によると、カナダ政府は中国を世界2位の経済大国と見なし、これまで行ってきた対中経済援助の停止を決定した。21日付で環球時報(電子版)が伝えた。
カナダ国際開発庁は2014年から2015年の対外経済援助額を3億7700万ドル(約360億円)減額。これにより、2014年までに援助対象となっている14カ国に対し、援助の減額あるいは取り消しを実施する。経済大国であり、強大な軍事力を有し、世界的な影響力も日増しに強くなっている中国に対する経済援助の必要性に、これまで国民の多くが疑問を抱いていた。
これに対し、ウォータールー大学で対中援助を長期にわたって研究しているブルース・ミュアヘッド教授は「中国東部の大都市は非常に繁栄しているが、内陸部の農村は貧しいまま。カナダの対中経済援助はこうした農村部に対するものだ」と説明する。
一方で、国際開発庁のジュリアン・ファンティーノ長官は、「必要であれば、カナダは国際機関や人道主義的ルートを通して中国に援助することが可能」と述べると同時に、経済援助の停止は「中国を世界2位の経済大国と認めたからだ」と説明。さらに「われわれは中国との協力関係が今後も続いていくことを期待する。それはわれわれの共同利益や価値観、両国の国民の友好に合致するものだ」と語った。(翻訳・編集/本郷)
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70573&type=0
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日本
ウィキペディア[政府開発援助]より抜粋
■中国などの非民主的国家に対する供与 [編集]
中国やミャンマーなどの非民主的国家に対するODAは、大綱の「開発途上国における民主化の促進、基本的人権及び自由の保障状況に十分注意を払う。」という項目に違反しているという批判がある。
対中国へのODAは約3兆円と公表されていることがあるが、それは外務省関係の公的な援助額の数字であり、財務省など日本の他機関の援助額を総額すると、6兆円を上回る額となり批判がある※[15]。
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※[15]
日本の対中ODAの総額は6兆円を軽く突破し現在も続いている
2010.10.27 10:00
領土、経済、軍事と中国にやられっぱなしの日本だが、その中国に日本はいまだ経済援助を続けていることをご存じか。その額しめて9000億円。たしか対中ODA(政府開発援助)は多くの非難にさらされ2008年に終了したはず。一体、何のための援助か。ジャーナリストの青木直人氏が報告する。
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日本の対中ODAは1979年から開始されたが、これまで円借款(有償資金協力)は約3兆2079億円、無償援助1472億円、技術協力が1505億円にのぼる。一部には対中ODAはすでに終了したとの誤解があるが、終わったのは円借款(08年度で終了)だけで、残りの無償援助と技術協力は今も続いている。
実はここまでは外務省のホームページを見ればわかるのだが、さらにその先には隠れODAとも言うべき対中援助がある。それが、ODAと同時に財務省が始めた低金利・長期間融資の「資源開発ローン」だ。こちらもすでに廃止されたとはいえ、3兆円弱になる。
日本の対中ODAは3兆円と公表されているが、それは外務省の関与する公的な援助だけであり、後者の資源開発ローンをカウントしていない数字である。事実上は日本の対中公的援助は6兆円を軽く突破しているのだ。
※SAPIO2010年11月10日号
http://www.news-postseven.com/archives/20101027_4445.html
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対中ODAは、1979年に開始され、2009年度までに有償資金協力(円借款)を約3兆3,165億円、無償資金協力を1,544億円、技術協力を1,704億円、総額約3兆円以上のODAを実施してきました。
過去のODA事業では、中国に道路や空港、発電所といった大型経済インフラや医療・環境分野のインフラ整備のための大きなプロジェクトを実施し、現在の中国の経済成長が実現する上で大きな役割を果たしています。