フランスの「邪心」 | にゃんころりんのらくがき

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中国が求める小型潜水艦を・・・

2013.1.20 10:24

 安倍晋三首相(58)と1月9日、電話会談したフランスのフランソワ・オランド大統領(58)は「安全保障・経済」協力にも期待した。2012年8月には「日本にふさわしい関心が払われてこなかった」とも公言している。兵器に関する外国との共同研究や取引を視野に入れた、民主党政権の数少ない功績「武器輸出3原則」緩和も意識した発言だと感じた。同時に昨年10月、海洋軍事産業見本市(パリ)で、仏大手国策造船会社が発表した小型潜水艦を思い出した。大統領の一連の言動は、日本と中国の双方に平然と兵器を売り込む序曲…。フランスの抑えきれない“邪心”を感じゾッとさせられた。


■ 小型潜水艦の売り込み

 発表された潜水艦SMX-26カイマンは水深12メートルの浅海でも作戦行動でき、可潜時間30日。対水上艦用長魚雷2本/対潜用短魚雷8本を搭載する。

 有力売り込み先は中国では、と疑った。中国海軍が超えるべきハードルは、潜水艦による浅海での作戦行動だからだ。

 

中国の台湾侵攻や朝鮮有事で北を支援する場合、米空母打撃群の急派・反撃を受ける可能性がある。その際、中国軍、特に潜水艦は最低でも九州・沖縄から台湾~フィリピン~ボルネオを結ぶ第1列島線、できれば伊豆諸島を起点に小笠原諸島~グアム・サイパン~パプアニューギニアに至る第2列島線で迎撃する必要がある。

 

米軍を支援する日本の貿易航路も、中国軍による封鎖で南シナ海を通る西→東回りから、太平洋を通る東→西回りに変更しているはずで、日本向け商船の破壊も第2列島線付近が作戦海域となろう。


いずれにしても、第2列島線に向かうには、第1列島線越え、つまり黄海~東シナ海の制海権掌握が前提だ。ところが、一帯には大陸棚が横たわる。黄海は大半が水深40メートルで深くて150メートル、東シナ海もほとんど100メートルを超えない。

 

これに対し、潜水艦の作戦行動は50メートル以下では困難。100メートルなら、艦の性能や搭乗員の技量で遂行できるが、東シナ海々底の激しい起伏は、性能・技量のハードルを一段と上げる。


 さらに、潜水艦は敵艦の原子炉・機関・スクリュー音傍受により攻撃対象・位置を特定しながら、自らの音をできる限り消し去ることが基本戦術。ただし、音の伝(でん)播(ぱ)は水深▽海底地形▽海流の速度・方向▽水温▽塩分濃度により変わる。中でも、浅海では音が乱反射し、捕捉に悪条件が加わる。


■ 屈指の対中武器輸出国

 しかも、海上自衛隊の捕捉技術と隠密行動は、浅海も含め世界屈指。中国潜水艦が自衛隊の“耳”をかすめ、隠密行動を容易にする、水深150~1000メートルを目指す東シナ海の大陸棚越えは至難の業なのだ。従って、浅海における、静粛性に優れた潜水艦配備と搭乗員の技量向上は、中国海軍の至上命令といえる。フランスによる技術支援や、母艦からの潜航など運用を工夫すれば、カイマンの実戦投入は現実味を帯びる

カイマンが積む三次元海図作製機器も気になる。東シナ海での中国海洋観測艦遊弋(ゆうよく)は、潜水艦の攻撃・退却路である海底地形掌握のためでもある。


 EU(欧州連合)は天安門事件後の1989年、対中武器禁輸を政治宣言したが、法的拘束力を持たない。それどころか、景気低迷を受け、欧州最大の対中武器輸出国フランスを筆頭に、解禁に踏み切りたい加盟国は少なくないとりわけ、ロシアへの大型強襲揚陸艦納入を2014年以降に控えたフランスからは、その「悪臭」が漂う。

 

強襲揚陸艦は港湾設備を頼らず航空機などを駆使し、多数の戦闘員や戦車を陸揚げできる。ウラジオストクを母港に、自衛隊による北方領土奪回に備えた、補給の切り札とも分析されている。グルジア紛争(08年)で、露黒海艦隊は増援部隊揚陸に26時間も要したが、仏艦購入で40分に短縮できるという。


 母港整備にフランスが手を貸す案も浮上。東アジアに味をしめたフランスが、露技術を盗用し続けたことで、ロシアが輸出を減らす中国に向け、兵器輸出するシナリオは有(あ)り得(う)べし、だ。


■ 全くない日本への配慮

 そこに、日本の安全保障を気遣(づか)う配慮は全くない。禁輸前までは中国に相当数・種の兵器を売却。禁輸後は、台湾に戦闘機やフリゲート艦を売りつけた。フォークランド紛争(1982年)でも、同盟国・英国の駆逐艦など2隻を沈めた交戦国アルゼンチンに、同じ対艦ミサイルを事実上追加供与せんとし、英国にはこのミサイルの弱点を漏らす-国柄への認識が肝要だ


当然、フランスは何度か対中禁輸解禁の旗頭(はたがしら)に立った。2003~05年には、米国の猛反対と英国の“裏切り”で頓(とん)挫(ざ)したが、あと一歩に迫った。解除の見返りに、軍民汎用(はんよう)分野の衛星や原子力発電プラント、高速鉄道の受注を狙ってもいるようだ。

 

ユーラシア大陸の反対側がきな臭くなってもお構いなし。節操なき彼我(ひが)双方への兵器売却からは、米国を意識し、中国を「戦略パートナー」として迎え「多極化」の主導権を共に握らんとする野望すら透(す)ける。

 

共同開発・取引相手の欧州を通じた軍事技術の対中漏洩(ろうえい)も懸念したとはいえ、米国は05年、コンドリーザ・ライス国務長官(58)が「欧州はアジアのパワーバランスに干渉してはならぬ」と、フランスなどを牽制(けんせい)。

下院も、軍事関連禁制品を対中輸出した外国企業へ取引禁止5年を課す制裁措置を可決した。


 ところで、規制の網をすり抜け、英国は戦闘爆撃機、ドイツは潜水艦の、それぞれエンジンを禁輸措置後に対中輸出した。

 

日独軍事同盟を進めていた平沼騏一郎(1867~1952年)は、ドイツがソ連と不可侵条約を結んだことに衝撃を受け「欧州情勢は複雑怪奇」との言葉を残し、内閣総辞職した。

依然、欧州は複雑怪奇である

 (政治部専門委員 野口裕之)=毎週日曜日掲載(SANKEI EXPRESS)


http://sankei.jp.msn.com/world/news/130120/erp13012010320003-n1.htm
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欧米は何故こうもやることが下品極まりないのか!?
安倍さんの「セキュリティ・ダイヤモンド構想」にはイギリス・フランスへの期待が込められていたが・・・


日本の巨額のユーロ債購入の恩も忘れたらしい。

結局、弱肉強食・白人至上主義の彼らには東アジアの混乱、
いや実際、中国と日本が殺し合って滅びることが望みなのかも知れない。
日中保有の債権もチャラにできるし~?
有色人種は永遠に自分たちの奴隷たれと・・・


そうは思えど、世界中で一番、、、
欧米よりさらに下品で悪質な中・韓と、

日本だけの努力で友好が実現するはずもなく・・・

誠実すぎる日本に、真の友たる国は存在しない。


はぁ~
いやいや、ため息をついている場合ではないのだ!
危機は迫っている!

中国国内に留まっている日本企業・日本人は即刻脱出すべし!

アルジェリアの人質救出作戦の何百万倍もの危険がそこにはあるのだ!
救出作戦すら出来ない現状。

放置されるしかない日本人の運命は・・・
また繰り返される歴史。

お願いだから、早く帰ってきて~~!

鳩山や岡田みたいなのは、中国に行ったら

二度と帰ってこなくていいからね!