切開リフトと筋肉縛り=フェイスリフト+ネックリフトの術式があります。
ショートスカー(ミニリフト)で切開リフトをやってしまうと、変化量が少なく、ギャザーが発生して、耳が変形する後遺症もあります。術後に後戻りしてきたときに引っ張られて形が崩れてしまう失敗が起きる訳です。
でネックリフトで顎下を切るかどうかの違いですが、40歳と60歳のネックリフトの術式は全然違います。40歳では不要であるケースがほとんどですが、60歳くらいになって組織は委縮してきているような症例では、顎下を切った方が良いケースも増えてきます。
筋肉を縛るだけの美容外科医は避けたほうが良いでしょう。
筋肉縛りと言っても、「筋肉を縫い付けるだけでは顎下はすっきりしません」ので、医師選びは肝心で、広頚筋の処置でターキーネックが出ないような内部処理を行うことが出来ます。
また、切開リフトで手術のディティールを確認すると分かりやすいのですが、例えば吸収糸で表面を縫合している病院はやめておいた方が良いです。
溶ける糸、例えばダーマボンドやバイクリルなどの材料がありますが、糸が水分にふれると加水分解される際に炎症を伴います。そのため、縫合部分に赤み・炎症後色素沈着を生じて傷跡が汚く目立ってしまいます。
真皮縫合で表面から見えない部分に使用するのは全然ありなのですが、表面を縫う際にも抜糸要らずと謳って溶ける糸を使用しているクリニックは多くが完成度の低い手術を提供していると判断できるでしょう。