エラ削り(中でも拡大骨削り)とすると口角が上がっているような症例を見るのですが、これには理由があります。
・エラ削りによって咬筋が上に持ち上がる
・口角を下げる筋肉(Depresor anguli oris muscle)の緊張感が和らいで口角を下げる力が弱くなり口角が上がる
なので輪郭3点の中でもエラ削りの手術をした後で口角の形が変わって見えるのは訳があったという事です。
特にエラ削りの中でも顎先の方まで削り拡大骨切り手術の場合には、顕著にこれがみられるといった指摘があります。
エラ張りを改善するえら切り手術の美容外科医選びは、
・曲線エラ削り
・皮質骨骨切り
・咬筋や耳下腺などの軟組織の縮小
すべてを行える外科医の方が良いです。
皮質骨骨切りだけを行っても正面から見たときの変化は5ミリ以下となります。
また解剖学的な知識が無い外科医が、無理をして皮質骨骨切りを行って過度に下歯槽神経まで切り取ってしまった結果、知覚鈍麻になり腹話術人形のような動きの顔になっている失敗例があります。エラ削りは神経を避けて骨切りできる特殊な器具もあるので、安全第一、ノミやノコギリでエラ削りすれば後遺症のリスクが高まります。