頬が膨らんでいる人が頬の脂肪が多く、バッカルファットも多く、咬筋が張っているタイプであれば骨切り以外の手術が適応になることはありますが、下顎角や外板が厚く張り出しているタイプの輪郭であれば、エラ削りの手術が必要です。
安全性の高い治療計画の一つに3DCT(CT scan)を撮ってデータをもとにして、実態モデルの模型を作成します。下歯槽神経の走行などもここで確認することが出来るので、どこまで骨を切ったら危ないのかも確認が出来ます。
エラ骨削りの手術では、攻めすぎたデザインでオペをすると、症例写真では綺麗に見えても、機能的に壊れてしまうことがあります。例えば外板切除で海綿質が大きく露出するまで削られてしまうと、出血が止まりづらくなったり、下歯槽神経の損傷のリスクが上がって、骨がボロボロ割れてきたり強度の心配が出てくるといった危険性があります。外板自体を剥がしてしまう手術方法は取らないと指摘している外科医もいますね。
耳の先端から下顎角の先端までの距離の理想値は女性で20ミリ前後(平均は25ミリ位)と言われていますから、その分量だけ下顎角を切って横から見た時にエラが張っているのを改善することが出来ます。