鼻翼軟骨の支柱の部分に棒状の軟骨を補強する手術が鼻柱強化法=ストラット法になります。
これは鼻中隔延長術の手術とは違った効果性となります。比較してみましょう▼
ストラット法→余り丈夫ではないが柔らかさを維持できる、延長効果は低い
鼻中隔延長術→鼻尖部のデザインが自由だが可動性が低い
ストラット法の方が良いという意見も散見されるのですが、クリニックのポジショントークでそう言っているだけで実際からすると鼻中隔延長術の適応の方がずっと多いイメージを受けます。
コルメラストラット法は、例えば耳介軟骨移植の沈み込みが起こりにくくするために耳介軟骨移植とセットで手術が提案されることが多いです。鼻翼軟骨の上に耳介軟骨を移植=オンレイ法をしても長期的に見れば沈んでしまうといったデメリットがあります。ただし、2㎜以上の高さを出したい場合には、耳介軟骨移植+コルメラストラット法では不十分なので、鼻中隔延長術が勧められることになります。
日本人のお鼻は押すと容易につぶれる柔らかさがあるので、軟骨移植が長期的に持続しない懸念があります。
鼻中隔延長術や耳介軟骨移植+コルメラストラット法の基本的な考え方としては、土台を強固に補強するという意味合いがありますので、何故セットでやらなければならないのかに対してのアンサーはこういったところになります。