江南整形外科の手術後、「片目の失明」がおきた事件が発生しました。
目の下の脂肪再配置の手術で50代女性が片側の視力を失いました。
病院側はアフターフォローを怠って、「ちょっと待って」と患者に対しての責任あるケアをしなかったため、視神経損傷に気づくこともできなかったようです。
クリニック側は保証してくれないので、十分な補償はする意向が無いということで、失明をした被害者の方も泣き寝入りになってしまっています。また、仮に訴訟が出来たとしても、あくまでも民事訴訟なので弁護士費用が多額にかかってきますし、裁判に勝訴したとしても返金+アルファ位かもしれません。
通常、下眼瞼脱脂(目の下の脂肪取り)で脱脂をしても、失明を引き起こすことは考えづらいです。
それは視神経がかなり深くに位置しているので、損傷リスクが低いためです。
ただし例外的に失明が起こる可能性のあるが合併症があります。
・出血により大きい血の塊ができ、視神経を圧迫した結果、視力に障害を引きおこす
球後出血と言って、手術後に強い出血が起こって、骨の凹みの中がパンパンになってしまい、眼球後ろの視神経を圧迫することで損傷→最悪失明が発生するということになります。手術後のアフターフォローにおいて、例えば片目に急激な内出血や腫れがあったりするかどうかをチェックすることが出来ます。
これを怠った場合には、今回の様に最悪のケースが起こり得ます。
また形成外科専門医では無い研修医がそれを見落としてしまう可能性もございます。