先天性眼瞼下垂で前頭筋吊り上げ術、筋膜とゴアテックスのリスクや効果の比較 | 失敗しないための美容相談所~整形ブログ・名医の条件

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全国美容外科の医師選びを解説中。
①症例写真が綺麗=技術が高いは間違っている
②美容外科学会には2種類ある
③選んではいけない美容外科とは

前頭筋を吊り上げる方法で目つきの悪さを改善する整形があります。
比較的重度の眼瞼下垂症のケースに用いられている手術方法で、前頭筋と瞼板を材料でつないで額の力を使って瞼を開けるという考え方です。使用する材料ですが、主には2種類があります。
 
①自家組織(大腿筋膜や側頭筋膜)
②ゴアテックスやシリコン素材
となります。
 
実は再発率でみると、自家組織よりもゴアテックス素材の方が再発が少ないというデータも報告されています。
また自家組織は変毛のリスクも懸念されます。
 
 
これらの眼瞼下垂の術式は、挙筋前転法では改善が期待できないような症例で用いられています。
眼瞼挙筋の動きが弱いと挙筋前転法では効果を出すことが難しいためです。
 
重度の先天性眼瞼下垂症では、しばしば、前頭筋吊り上げ術での目つき矯正が行われています。
 
筋膜を使用することのメリット&デメリット
・自家組織である点がメリット
・筋膜特有の拘縮がデメリット
※筋膜が縮まなかった場合には低矯正となり、縮み過ぎた場合には過矯正となる
 
ゴアテックスを使用することのメリット&デメリット
・感染リスクがやや高い(5%未満)
・変形リスクが無い
・筋膜と違って太ももやこめかみに傷跡が付かない
・再発リスクが筋膜よりも低い
 
以上となります。
形成外科専門医のん馬鹿でも眼瞼下垂手術や眉毛下切開法の扱いに慣れている美容外科医を選択されることをお勧めいたします。