隆鼻術の鼻プロテーゼで皮膚を貫通してくる失敗例が起きやすい手術の特徴 | 失敗しないための美容相談所~整形ブログ・名医の条件・山口

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全国美容外科の医師選びを解説中。
①症例写真が綺麗=技術が高いは間違っている
②美容外科学会には2種類ある
③選んではいけない美容外科とは

隆鼻術の基本的な治療方針はプロテーゼ+鼻尖部への軟骨移植ですが、プロテーゼにも種類があることを知らない方も多いのかと思います。一歩間違えると質の低い治療となって修正が必要となる症例もあるので、鼻プロテーゼで皮膚が貫通してくる原因を見ていきましょう。

 

 

①鼻先の圧迫

L型プロテーゼやI型プロテーゼの中でも鼻先までのバード型の形状をしている材料を使用すると次第に鼻先への負担が強くなってくるので、鼻先が赤っぽくなったりし始めて最終的には抜去が必要となってしまうことがあります。

 

②プロテーゼの形が合ってない

高すぎるプロテーゼを挿入したり、既製品のプロテーゼの形のまま挿入している症例では、修正のリスクが増大します。

鼻骨や軟骨の凸凹の輪郭に合うようにプロテーゼを作れないと隙間が空いてしまい石灰化の原因になることがあります。

 

③テクニカルエラー

一部の美容外科で多発している初歩的なミスです。

鼻プロテーゼ挿入の際に、鼻根部側の鼻骨の骨膜の下にプロテーゼを固定するのが一般的なのですが、骨膜の下にプロテーゼが入っている失敗があります。テクニカルエラーとも呼ばれていますが、鼻根部の皮膚をプロテーゼが突き上げて皮膚を貫通してくることもあります。挿入位置が不適切である問題はプロテーゼの下端にも言えることで、粘膜を突き破ってプロテーゼが出てきてしまう合併症も報告されています。

 

④皮下剥離のミス

皮膚の下にトンネルを作ってプロテーゼを入れるのですが、皮膚を剥がす層が浅すぎると皮膚が薄くなって皮膚に穴が開く合併症が起きる可能性が高くなります。

 

以上がプロテーゼが貫通してくる可能性のある隆鼻術の内容となります。

万が一、貫通してきた場合には、早急にプロテーゼを抜去して傷口の回復を待ちます。半年以上は覚悟する必要があります。

鼻の整形は初回が命です。