まつ毛が伸びる薬で眼瞼下垂になるリスク・危険性について考えていきましょう。
ここでいう、まつ毛が伸びる薬というのは、市販されているものではなくて、緑内障の治療の点眼薬として開発されているプロスタグランジン関連薬=略してPGと呼ばれている製品です。
プロスタグランジン関連薬の使用により、使用者の半数以上が睫毛が伸びたという研究結果が出ているので、効力は確かなものではあるのです。ルミガンやラティースなどの名称のお薬ですね。
一方で、その副作用については必ず確認しておきたいところです。
・4割以上が充血の副作用を報告している
・黒目の色が濃くなる
・角膜上皮障害
*目の表面に傷が出来てしまう可能性がある
・3割が瞼が黒ずむ
・6割が瞼が窪んだり眼瞼下垂になる
まつ毛が伸びるとともに、黒目の開きが悪くなってしまうのであれば本末転倒ですね。
長期的な使用によって瞼が落ち込んで目力が弱弱しくなっている症例を頻繁に目にします。
なので緑内障の治療の点眼薬を安易にまつ毛美容液として長期間使用することにはリスクを伴います。
これらの副作用はある程度は可逆的なので、もしも気になる合併症が出てきてしまったらお薬をやめることで元に近づいていく可能性はあります。決して自己判断ではなく、適切な医師の診察のもとで処方をされることをお勧めいたします。