目と目の間の距離、そして目の横幅の理想とされているのが、西欧では1:1:1となります。
顔の幅を5等分した目の窓があるのが良いとされているためです。
しかしこれはデザイン的にどうでしょうかと感じることがあります。
というのも何でもかんでも西欧人の美の基準で考える必要はないからです。
日本人らしい主張しすぎない顔を作るなら、目の横幅や目頭間距離が少し離れていても全然OKであるからです。以上の理由から黄金比率を意識して整形をすることは必ずしも正解とは限らないということが言えます。
日本人の標準的な距離ですが、目の横幅→26ミリ、目頭間距離35ミリなので、全然1:1ではないということが分かります。例えば、目頭切開で目頭を2ミリずつ寄せても、目頭間距離は31ミリ・目の横幅28ミリですので黄金比率とはなりません。
ですが、実際に目頭間距離31ミリというのは結構近いと感じることが多いです。
そして目の横幅28ミリでも全然目が大きいなと感じます。
どうか目の整形をする際には黄金比率にとらわれずにデザインを決めてほしいと考えています。
目尻切開法を追加で行うならばグレーラインが無く延長されるのでまつげが映えていない部分で分かってしまうことがあります。グレーラインが途切れる部分に角が出来ることもあります。
傷跡も付きます。目尻側が良く見ると変形して台形の形になってしまっていることもあります。
なので合併症もよく理解の上で手術計画を立てるのが賢明です。
勿論、形成外科外科専門医を基準に考えるのが良いでしょう。