眼瞼下垂かどうかをセルフチェックである程度測る指標としては、MRDがあります。
黒目の中心~上瞼までの距離が何ミリあるかを測って、3㎜以下であれば眼瞼下垂の可能性が疑われることになります。もちろんそれだけでは単純に言えないところですが、少なくとも黒目がバシッと開いていないということにはなります。
人の機能は相互補完するもので、眼瞼挙筋や挙筋腱膜が緩むなどの何らかの異常があるとそれを補完するためにオデコの筋肉を使って瞼を持ち上げることがあります。前頭筋です。前頭筋で目を挙げている人は肩こりや額のしわが強くなってきたりと眼瞼下垂症ならではの症状に悩まされることがあります。
例えセルフチェックで計測したMRDが3㎜以上あったとしても、額の力を使って目を開けていたのでは全く意味がありません。正確な計測が出来ていないことになります。計測する上では、額の力が入らないように眉毛が移動しないように固定してからの計測を意識することが大切です。
その他の眼瞼下垂症の特徴は以下のようなものです。
・目が眠そうにみられてしまう
*皮膚余りが強いのは偽性眼瞼下垂で眉下リフトを提案される可能性があります
・瞼が窪んでいる=サンケンアイ
・額に皺が寄っている
・三重まぶたになっている
・頭痛や肩こりがひどい
先天性眼瞼下垂なのか、後天性眼瞼下垂なのか、はたまた偽性眼瞼下垂なのかは美容外科になりたての研修医では判断することができないでしょう。なので美容外科医の研修プログラムでも眼瞼下垂手術というのは最終段階で行われることが多いです。それくらい誤診があいつでいる分野であるということになります。