目元のシワ取りに切らないフェイスリフト＝ヒアルロン酸注入やボトックス注射をすることの意義。
笑ったときの表情を作るときに出るシワ＝ボトックス注射
無表情でも残るシワ＝ヒアルロン酸注入
といった適応の違いがあります。
ボトックス注射は加齢によって皮膚の張力やボリュームを失うことで表情筋が過剰になることが原因で、この過剰に働いている表情筋をセーブすることがボトックス注射の役割となります。一方、ヒアルロン酸注入の場合、皺に沿って皮膚にヒアルロン酸を注入することで皺の窪みを膨らませることができます。
アプローチが全然違う治療なのですが、皺の改善にはいずれの治療法も行われていて、組み合わせることもあります。
顔全体的なリフトアップであれば、フェイスリフト＝糸リフトや切開リフトがありますが、こめかみ部位を中心的にリフティングするこめかみリフトもあります。生え際か髪の毛の中を切開して目尻側の皺を取る手術で、硬化自体は劇的に若返ります。
歳を取っていくと目尻側のシワが出てくる以上に目がたれ目になってきて、余計に老けて見えるという方であれば、こめかみリフトで引き上げすることで目尻側の角度を持ち上げることができます。
適応は、
・目尻の垂れさがり
・頬上部の下垂
・眉毛外側の垂れさがり
などに効果を発揮します。
SMASや神経を扱う慎重な手技が求められる手術となりますので、顔面神経損傷や血種、皮膚の壊シなどに注意をして手術を勧められる外科医をお勧めいたします。肥厚性瘢痕で傷跡は赤くなってしまった際には再度切除縫合するなど、形成外科専門医ではない医師がトラブルをよく引き起こしているのでそのあたりも注意を。
