聖路加で鼻の整形後にシ亡事故が起こってしまった件。
執刀医の手術の部分ではなくて、麻酔の管理体制の問題。挿管後の確認が不十分だった可能性があります。
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*結婚前に鼻の形を整える手術を受ける→その後、呼吸を確保するため気管にチューブを入れる際、誤って食道に挿入されて植物状態となり、13年1月、脳死による多臓器不全で死亡した。術後回復室での監視中に呼吸不全→CVCI→PEA。気付くのが遅れた。
裁判長は医師がチューブの挿入を十分に確認すれば、女性が意識障害にならなかった可能性があると判断した。
ここまで。
美容整形の手術は管理体制が一番重要で、特に全身麻酔では、麻酔科医師と執刀医と分業制で手術を行うのが一番理想的。
この体制を整えている病院は少なくて、手術はできても麻酔の管理が専門的にできない美容外科医は多い。
だからこそ、全身麻酔がちょっと費用的に高くても、そこをケチらずに最善の管理下で手術ができる病院を選択しなければならない。
麻酔科医は麻酔に関して高度な判断が求められる時に執刀医にアドバイスをする立場でもあって、 麻酔科標榜医=麻酔科医と名乗れる(2年以上麻酔科での臨床経験、あるいは全身麻酔300例以上の症例提出がある医師)医師がいるクリニックの方が安全性は高いという事。
特に麻酔科専門医になるためには、4年間の専門 研修の修了と認定単位取得、専門医試験合格をもって認定される資格です。
静脈麻酔や全身麻酔の手術は麻酔のドクターがいるクリニックを選びましょう。