つづきです。

①はこちら→https://ameblo.jp/b81442255/entry-12935115840.html

 

 

今回の件でいろいろ

屋根の白塗装こと

 玉川上水の所轄で2023年から行われているようで、夏場の温度上昇を抑える狙いがあると思われます。101系は今年4月に多摩川線全編成で行われており(1249F・1253F・1251F・1247Fの順)、6月に小手指からやって来た1241Fもすぐさま塗られ、今や灰色の編成は263Fと1245Fの2本を残すのみとなりました。しかし101系がトータルで7本しかいないというのも思うところがありますね...10本いたところで記憶が止まってます...

白く塗られた1249Fの屋根(2025-08-20)

 事の発端は2022年7月26日。廃車のため横瀬へ回送された2501Fの2号車(モハ2502)において、車両基地3番に入ってすぐに屋根が白く塗られました。刷毛やデッキブラシのようなものを用いて数人がかりで行われ、塗り終わると放射温度計で表面の温度を測っていた様子。作業全体の時間は1時間程度でした。

横瀬車両基地で行われたモハ2502の屋根塗装(2022-07-26)

 現役の車で最初に行われたのは2023年4月末の30000系30101F(8・9号車)で、次いで5月中旬に9000系9104F(1・3号車)にも実施。その後8月末に30103F(3・8・9号車)、9月頭に30101F(3号車追加)と続いています。車両基地(玉川上水/白糸台)では平面部しか塗られず、機器回りや隅の方にも灰色が残っていましたが、検修場での重検・全検に際しては同じ色で隅々まで綺麗に塗り直されており、今のところ9104F・30101F・1247Fがこれに該当します。

 さらに話は逸れ...重検というと屋根の塗装は部分補修のみのイメージが強いですが、今年春から全検と同じ全塗装になりました。これも白塗装と同じ意図があると考えています。むしろ車両によっては白く塗るよりも定期的に塗り直すことの方が効果が大きいのではないでしょうか。電車の屋根は走ってれば汚れるもので、ワンマン車のパンタ付近はすり板のカーボンで真っ黒、地下直車は全面に渡って真っ茶色で、元の色なんてほとんどわからなくなりますから。

9104Fの屋根(2025-06-04)/30101Fの屋根(2025-09-02)

 これに関連するところとしては、9000系各編成のVVVFインバータ装置も2023年7月から8月にかけて表面が白色に塗られてましたね(一部で混同されているようですが、2024年度に行われたVVVF更新とは無関係です)。東急でも同じ時期に5000系列でSIV装置の右端の蓋が白く塗られています。これらは塗り直す動きは見られませんがどうなんでしょう。両社とも床下機器は全検でも再塗装をしないものですから、東急車の方は今となってはかなり汚れてるイメージがあります。一方で9000系の方は多摩湖線専属で速度も走行距離も控えめだからでしょうか、比較的綺麗な状態を保ってるように思います。

9105FのVVVF(2024-08-23)/東急4104FのSIV(デハ4804 2023-10-02)

西武の自動連結器のこと

 西武では甲種用として密連の継手に対応した自動連結器を3組(6個)所有しており、うち1組は263F用で固定、2組は輸送車両用として他の機材と共に本線側(現在は小手指)と多摩川線(白糸台)とでローテーション的に運用されています。263F導入以前は2組のみでしたが、2010年に多摩川線の甲種が再開されると新形のものが追加で1組用意され、そこから1年程度で既存の2組も新形に更新しているようです。

そして輸送車両用の2組のうち1組は解放装置がついておらず、今回のタイミングで小手指に置かれていたのはこちらでした。直前にあたる6月の甲種では多摩川線行きの1241Fが解放装置あり、小手指行きの1249Fが解放装置なしの連結器をそれぞれ両先頭部に装備していたわけです。もちろん直後の9月の甲種では白糸台行きの1249Fが解放装置なし、小手指行きの1247Fが解放装置ありとなっています。

 しかし今回の牽引にあたってクハ1250に取り付けられた連結器は解放装置が付いているのです。別に解放装置がないと解放できないというわけでは全くなく、錠揚げ操作が少しやりやすくなる程度だと思うのですが...わざわざ白糸台から持ってきたのかと思いきや、錆の具合を見るとどうも違う様子。まさかと思い263Fの方を確認するとビンゴで、なんとクモハ266用の連結器と差し替えていたようです。

 これによって逆にクモハ266には解放装置なしの連結器が取り付けられているわけですが、言うまでもなく最初にその状態で新秋津→小手指で9000系と連結しているのです。さらに武蔵丘構内での入換でも連結してましたね。一方で終電後の牽引で使用することはないので、ここで対応を分けたという形でしょうか。なかなか理解に苦しみますが、とにかく次回以降どうなるのか気になるところです。

 いずれにせよ解放装置なしのクモハ266は貴重な姿になりそうです。連結器の下がスカスカで少し間抜けにも見えますね。

そしてクハ1250の方も自動連結器かつ反射板ステーなしという組み合わせはかなり貴重かと思います。組み合わせという点では、周辺の細かい部品も個体によって様々な違いがあり、今回のものは普段であれば解放装置なしの連結器とセットで使用されるわけですので珍しいポイントにならなくもないです。肝心の連結器自体はパッと見は普段とあまり変わりませんが、263F用は首元に車両番号などの文字が入っているのです。またの機会があれば、上から撮ってみると面白いかもしれません。

 それぞれの写真は①の方に載せてありますので、ここでは連結器のアップを。解放装置はあまり見ない形ですが、東京メトロや埼玉高速鉄道でも用いられているようです。底面の向かって左側にボルトで固定され、中央から生えている下錠揚げにテコの原理で作用します。

解放装置ありの自動連結器(クモハ266 2024-09-13)
解放装置なしの自動連結器(クハ1248 2024-09-13)

 263F用の連結器の文字はこんな感じ。「263」「266」の車両番号に加えて、それぞれ「CS-8」「CS-7」の文字(管理番号?)が入っています。今は白色ですが少し前までは黒色でした。連結器自体は4年周期、直近では2024年中頃・2020年中頃・2016年中頃にそれぞれ再塗装しているようで、このタイミングで変化が出ているようです。263Fの検査と数ヶ月ずれてるのが面白いところ。ちなみに2016年~2020年は輸送車両用と同じく何も書かれていないようでした。それより前はわかりません。

263Fの自動連結器(クモハ263 2024-05-20/クモハ266 2024-12-08)

誘導信号機のこと

 まず鉄道における閉塞方式の大原則として1つの閉塞区間には1つの列車しか入ることができません(既に列車が存在すれば信号機は停止を現示します)。しかし列車を併合する際には基本的に1つの閉塞区間に2つの列車が入る必要があり、この場合には係員もしくは誘導信号機による誘導を必要とします。

 そして飯能駅の場内信号機ですが、第1場内信号機が池袋方からの線路と秩父方からの線路とで別個に設置されており、その400 mほど先、ホームの端に第2場内信号機があります。ここまではまぁ普通のことでしょう。話を混乱させるものとして、1番線のみは第2場内信号機がないのです。このため誘導信号機は第1場内信号機に併設さるのですが、これが池袋方からの線路にしかないというのが今回の問題になります。ちなみに誘導信号機は3番線・4番線にもあり、これらは第2場内信号機に併設されるわけですね。

 参考までに第2場内信号機の設置状況がわかる写真を載せておきます。第1場内信号機はストリートビューや前面展望映像で見ていただければ...(手持ちの写真も新たに撮る機会もありませんでした...)

飯能駅の第2場内信号機(2024-10-22)

 この誘導信号機、現に使用されてる3番線はわかりますし、4番線も過去に使われていたのだろうと思いますが、1番線は何のためにあるのでしょう?貨物があった頃に(機回しではなく)別途回送してきた機関車を連結するような運用が組まれていたのでしょうか?これを使用した前例としてざっと思いつくのは流鉄譲渡のほかに、2018年1月26日の踏切事故による救援がありました。この時は2461F+2091Fの下り列車が元加治~飯能で自走不可となり、6117Fによる推進で飯能1番まで移動した後、終電後に9104Fの牽引で武蔵丘へ移動、構内の入換には4000系が使用された模様。

さらに話が逸れて2091Fのこと

 床下に車が突っ込んだモハ2391は復旧時に旧2000系の廃車発生品を使用したようで、ブレーキ制御装置がオリジナルとは異なるものになっていました。旧2000系のものは圧着ブレーキ装置が内蔵されていないことから内部構造が異なるはずで、外から見ても供給コック操作用の蓋の位置が違うことがわかります。外箱自体は旧2000系のものと思われるのですが、当然内部には手を加えていたようで、その蓋には「供給コック操作時は 本体カバーを取外し 操作すること」と3行で書かれた黄色のシールが貼られておりました。

 この特徴的なブレーキ制御装置ですが、2021年11月には2063Fの廃車により元の形態に戻されてしまったようです。しかし蓋自体には互換性があるように見えるので、旧2000系用から改造したであろう本体はそのままに思えます。機会があれば見てみたいところです(まぁまず元の状態を見たことないのですがw)

東急9000系のこと

編成について

 大井町線の東急9000系は5両編成ですが、9003Fは8月3日、9011Fは8月10日にそれぞれ長津田検車区で4両化されたようです。西武にやってくる編成は飯能方からクハ91**-デハ96**-デハ92**-クハ90**となり、中央のデハ94**が抜かれています。副都心線経由でやってくる東急5050系などとは方向が逆になり、号車番号は5-4-2-1となっているわけです。

車両番号に関しては先頭車に限れば現行の西武標準の付番と一致するのでわかりやすいですね。しかしこれとは方向が違うはずの東急5050系も西武と同じですよね。これは東急では5000系以降で付番方式が変わっているため。ちなみに車種記号は何故か渋谷方がTc2となっており、ここは改造後も一切変わらなそうです。一方で中間車は飯能方の方が番号が大きく、特に池袋方が200代なので紛らわしいですね。こちらの車種記号についてはSIVありのデハ96**(とデハ94**)がM、SIVなしのデハ92**がM0と、西武とは全く違った法則になってます。

 面白い点としては床下機器の配置を合わせるためか、パンタグラフが池袋方になりました(吊り掛け車以来?)。大きくいじらないであろう空制関係の機器(ブレーキ制御装置や空気タンク、CP等)の配置が決め手でしょうか。渡り線の高圧/低圧も西武と合いますが、東急では母線が低圧側に配置されてるようで...そして電動車がユニットになっていない点も目新しいですね。西武基準で3号車となるデハ96**(とデハ94**)にSIVがついており、この点は改造後も変わらなそうです。そして同車は弱冷房車で、奇しくも小田急8000形に続いて西武と同じという。この車両は冷房装置が旧型(FRPカバー)なのも目立ちます。現在4000系は弱冷房車設定がないので、ここがどうなるか見どころですね。

 蛇足ながら、編成から外されたデハ9403とデハ9411は未だに長津田検車区に留置中のようですね。

細かいところ

 輸送前に一部の部品が取り外されているようで、床下ではTc2海側のRFIDタグがなくなっているほか、両先頭車海側の蓄電池箱には「BT CN 抜取」の文字がチョークで書かれていました。乗務員室内では列車無線の機器が一通り外されており、見える範囲では運転台左脇にある制御器(送受話器)と表示器のほか、車掌台側の壁面奥にある補助バッテリ、窓の上から生えている第二アンテナ(Tc2は車掌台左上、Tc1は運転台右上)がなくなっています。

9011Fの運転台左右の壁面(2025-08-20)
クハ9111の右側/クハ9011の右側

甲種輸送にあたって

 甲種輸送に際しては、反射板の設置・自動連結器への交換・空気ホースの設置が各先頭部、自動空気ブレーキの設置が各車に行われ、またパンタグラフには上昇防止の処置がなされるのが通例です。加えて先頭付近には特殊貨物検査票なども貼られます。細かい部分では車両に挿してある手歯止も抜かれますね。

 これらの仕立て作業は小田急8000形の時と同じく総合車両製作所(J-TREC)が請け負っているものと思われます。公式YouTubeの動画で検修場内での甲種復旧作業の様子が映されており、注意深く見てみるとヘルメットや腕章に描かれたロゴタイプが目に付きます。しかしよくよく見るとJトレだけでなく東急テクノシステムの人も一緒に作業してるようで?

反射板

 後部標識として反射板が設置されています。反射板そのものは機関車牽引の列車でごくごく普通に用いられているものですが、裏面に目を向けるとそこには個性が光ります。

上には管理番号と思しき文字列、右には「関東支」、下には「塩浜派」とそれぞれ書き込まれており、左にはテプラのようなものが貼られています。

 右と下の書き込みはJR貨物関東支社の川崎車両所塩浜派出の所有であることを表していると思われ、恐らくJトレへのレンタルという形になっているのでしょう。

 上の書き込みは9011Fの4枚をチェックしたところ、クハ9011は「甲11」でクハ9111は「甲3」、どちらも正面向かって右(運転士側)がA、左(車掌側)がBとなっていました。左右に決まりがあるのかと思いましたが、小田急8000形の時はちょうど逆だったのでそういうわけでもなさそうです。「甲」は甲種輸送用ということでしょうか?左にあるのは検査の表記で、確認できた範囲として甲11のBと甲3のAはどちらも「点検:2025.6/塩浜派出」と書かれていました。

以下、8月20日に長津田で撮影した9011Fの反射板裏面です。

クハ9011

クハ9111

奥の方を窓越しに

反射板ステー

 窓下左右にあるコの字形の手すりを上下から挟み込む形で、その内寄りに設置されています。下側はアングル材単体で、上側はそれにL字状のフックを溶接した形。手すりの脚部分を挟むように2本のボルトが配置されてますが、前後左右いずれも余裕があり、固定はボルトの締結力のみに頼っている模様。車体前面から浮かせて取り付けられているのが特に気になるところです(手すりの根本の段差分より浮いてます)。スポンジかゴムでも噛ませているのかと思いましたが、そういうわけでもなさそうで。また、手すりとの間にも特にゴム等は挟んでないようです。

 そして上から見るとわかりやすいのですがボルトの穴は前後方向の長穴になっており、今回は車体寄りに通されてます。さらに表面をよく見ると塗装のハゲや塗り直したような形跡が目立ちます。いくらでも使いどころがありそうな部品ですし恐らく汎用品なのでしょう。

 ステーのみを取り付けた状態の写真は撮れませんでしたが、公式YouTubeの動画にばっちりと写ってます。

以下、特記なき限りまた8月20日の9011Fの長津田での写真です。

クハ9011

同じくクハ9011 後方から

クハ9111 左側から

同じくクハ9111 右側から

クハ9003とクハ9111の連結部(新秋津)/クハ9103(小手指)
画像を新しいタブで開きURL末尾の?以降を除去して高画質でご覧ください

連結時に反射板を外していたこと

 クハ9003の反射板が何故外されていたのかという話。まず気になるのは長津田→八王子と小手指→武蔵丘のものが同一の個体なのかという点で、念のため表面の劣化具合を見比べてみましたが、やはり同じもののようでした。八王子で外した後にそのまま小手指まで車内に積んでいたものと思います。すると外すこと自体に意味があったということになるでしょう。反射板付き同士で連結するとカーブで接触でもするんですかね?

クハ9003とクハ9111の連結部を真横から見る(2025-08-22 新秋津)

自動連結器

 甲種輸送の際には機関車との連結のため自動連結器を装備する必要があり、また連結面から車体端までの距離を確保するため長さを通常より若干延長しています。

今回のよな明るい灰色の連結器はJトレの甲種でよく見ますね。胴の方を見るとまず高さの調整が可能な胴受金が目につきます。そしてさらに奥の方を覗くとそこそこ強引な加工をしているように見えますが、通常の自連として使われていたものを甲種用に改造した形でしょうか。

クハ9011の自動連結器とその周辺(2025-08-20 長津田)

 自連と密連/密自連では根本の形状がまるまる異なっており(自連は自連で複数種あるがどれとも違う)、密連/密自連は連結面から800 mmの位置で上下の首振りができるように継手の取付部を設けているのが普通。甲種用の連結器はこの継手に対応している必要があります。今回の小型密自連も共通かと思っていたのですが、どうも継手自体が一回り小さいようでした。Jトレはそれぞれ用意しているものと思います。余談ながら東急(5000系等の先頭部)の自連は小型密自連の方に合わせているようで。

 今回の連結器について見ていきましょう。まず長さの方は写真からざっくり割り出してみると、通常より210 mmほど長くとられているようです。継手部品(緩衝装置のワクと接続する部品で、正確にはワク継手という)については連結器とセットで交換する場合と、車両側のをそのまま使用する場合とがあるようですが、今回は後者のようです。ちなみに西武の現行の甲種用自連はこれと対照的な形にあり、連結器は密連対応かつ通常の長さで、継手の方を110 mm長いものにセットで交換しています。

参考:西武鉄道の自動連結器(2023-04-15 白糸台車両基地)

 そして一口に自動連結器といっても種類があるわけで、根本の構造以外にも上作用(錠揚げが上に生える)と下作用(錠揚げが下に生える)とがあります。さらには製造時期による違いも生じるもので、現在よく見られるものは2種類。主流なのは1966年に強化自動連結器として導入された新形で、それ以前の旧形も主に保存車などで多数見られます。それぞれ各部に違いがあり、外観の上ではナックル回りや底面の造形、また左側面の穴のサイズが異なっていることが目立ちます。材料をSC46からSCC60へ変更しており、強化連結器の方が肉厚が薄い(=穴が大きい)のです。ちなみに旧形からナックルの形状だけ新形に変えたものも存在する模様(新旧のナックルに互換性はなく、専用品がある)。その他、メーカーによって(?)細部の造形が僅かに違っていたりします。

蛇足ながら柴田式の通常品としてはこのほかにも2種類ほど存在するようで、1つはこの旧形より古い初期のもの。海外のタイプのように、左側面の穴が2本のスリット状の窪みになっています。もう1つは1954年から(?)機関車などに用いられていたもので、材料にSCA2を使用していました。基本形状はこの旧形と同じですがやはり肉厚は薄く、外観上のポイントとしては左側面の穴が全て繋がって1つの大きな窪みになっているほか、ナックルも上下の面に段差があります。いずれも今となってはそうそうお目にかかれるものではないので、考慮しなくてよいでしょう。

ちなみにSCA2(低マンガン鋼)は加工性に難があるようで、これを使用した部品には「HT」の表示が入れてあります。西武の密連でもたまに見るあれです。密連も材質の変更によって形状が変わっているようで、旧国で見られるようなゴツい形状のものはSC46を用いており、SCA2の採用で今に繋がるスマートな形になったようです。

初期の密着連結器(クモハ355 2025-10-26)
「HT」の表記がある密着連結器(クハ8103 2025-05-06)

 脱線話が長くなりましたが、面白いのは今回使われていた4つ、特に同一編成内でも違うタイプが用いられているというところ。クハ9011のみ旧形の下作用、その他3つは新形の上作用となっていました。ちなみにメーカーも異なっており、前者が神戸製鋼所製、後者が住友金属工業製(当時の社名は違うかも?)の模様。思い返してみると小田急8000形の時も前後で新旧が混在してましたね。

そして細かい部分では胴受金の近辺もバリエーションが目立ちます。よく見ると番号が書いてあるので網羅的に調査してみるのも面白いかもしれませんが、遠いですしまぁ現実的ではなさそうです。

クハ9103の自動連結器とその周辺(新秋津/小手指)

クハ9003の自動連結器とその周辺(小手指)

クハ9111の自動連結器とその周辺(長津田/小手指)

クハ9011の自動連結器とその周辺(①長津田/②③新秋津/④小手指)
今回の4つではこれだけ旧形で、かつこれだけ下作用。

 連結器は意図せず解錠されることのないように、錠揚げが固定されています。上錠揚げは穴の部分に針金を通して胴に縛り、下錠揚げは針金で木材を固定。この針金はJトレがよく使う緑色の太めのもの。今回のように途中で輸送車両同士の分割併合があると厄介そうです。

今回の場合クハ9003は(構内の入換を除けば)八王子で初めて連結することになるので、この車両のみはそこまで省略でよいのでは?と思わんこともないのですが、長津田→八王子の区間でもしっかり4両とも固定されていたようです。

一方で小手指での切り離し後に再度固定されることはありませんでした。西武では特に気にしていないのでしょう。

小手指で切り離す際には(何故か)クハ9003とクハ9111の両方で固定が外され、その後さらにクハ9011も武蔵丘でアントと連結する際に固定を外している模様(アント側がナックル非可動のため)。結果クハ9103のみ錠揚げ固定のまま入場、公式YouTubeの動画を見ると連結器はその状態のまま車両から取り外されたようです。

 そして連結器の胴にはもう1つ針金が巻かれており、これは後述のホースを吊っています。

自動連結器装備時の首振り制限

 これは少しわからないのです。今現在の西武の甲種では木材や金具を用いて連結器の首振りを強く制限(上下はほぼ完全に固定)しているわけですが、今回は全くしてないですよね。元々の可動範囲が小さいので極端な差はないのですが。またまた話が逸れるともっと気になるのは小田急8000形の方で、可動範囲が大きいながらクハ8261は完全にそのまま、クハ8561は左右のみ軽く制限と、まさかの前後で違うという...

参考:小田急8000形8261×6 甲種輸送時の自動連結器周辺
クハ8561(2024-05-19 沼津)/クハ8261(2024-05-20 新秋津)

 何故そのようなことをするかと言えば、自動連結器がそういうもんだからで済ますのが早い話。自連は(密連/密自連と異なり)連結時に連結器相互が固定されず、上下の動きはフリーで前後にも22mm程度の遊びがあり、これによって左右にもそれぞれ15度ほど曲がるようになっています(図面に基きCAD上で確認しました)。このため連結器自体の首振りは、左右は少しでよく、上下は全く不要なのです。ちなみに自連と密自連との組み合わせの場合ではざっくり遊びは10mm弱、屈曲は7度程度が限界のようでした。

 しかし首振りを制限しなかった時にどのような問題があるのかと言うといまいちピンときません。上下に首を振りすぎると下手したら解放しちゃったりとかするんでしょうか。左右に首を振りすぎると水平座屈でもするんでしょうか。 

 甲種から少し離れて一般的な例を考えてみましょう。密自連や両用連結器を備える機関車などでは上下動の可否が切り換えられるようになっているようです。しかし客車などではそのような話は聞きませんし、写真や動画を見てもそういう雰囲気はありません。

そして首振り幅は全体的に自連<密自連<密連という序列に思います。密自連と密連は大抵同じような胴受を使っていますが、密自連の場合は胴受自体の幅が狭かったり、金具が溶接されていたりというのが多いでしょう。密自連は自連と連結する場合を考慮する必要がある一方、密連はその必要がないので余裕を持たせた方が傷がつきにいというあたりが理由ですかね。

 まぁ結局のところとしては何もわかりません。誰か教えて

空気関係

 輸送車両は通常の貨物列車に合わせて自動空気ブレーキを使用するため、この作用装置が備えられます。そしてこの設備の一部として、ブレーキの指令と空気供給に用いるブレーキ管を機関車から引き通すための空気ホース連結装置と、解放時などに管を締め切るためのコックが前面に設けられます。

 まず空気ホースの根本にある配管とアングルコックですが、スカートの支柱を挟むようにして設けられた金具に固定されています。金具はJトレの甲種でよくある黄土色のような色で、スカートの支柱は塗装されているためか間にゴムを介在させています。

アングルコックは西武だと黒色ですが、Jトレでは赤色。本来は金具の切欠きがコックの六角形の部分に噛み合い、向きが固定されるようになっているのですが、噛み合ってないものが見受けられました...既設機器の都合か、コックからの配管はTc1とTc2で違っていますね。

 そしてホースは普通のものですが、Jトレの甲種では先端側の帯部分を鎖で吊っているという特徴があります。華奢な鎖が繋がれ、先ほど述べた通り連結器胴に針金で縛られております。どうでもいい話として、この鎖は下錠揚げの穴に同じく針金で括り付けている場合もあるようです。

 これとは別に、解放時などにホースの開口部を塞ぐための連結器フサギという部品があり、比較的ゴツい鎖(連結器フサギツリ鎖)と一体になっています。これがまた例の緑の針金によって連結器胴受のハリに固定されています。ちなみにこの鎖は根本にフックが設けられており、連結中には使用しない連結器フサギを持ち上げておくことができるようになってます。

 さらにこれらがスカートと擦れて傷がつくことのないように、スカートの中央下部には保護材を取り付けているようで、灰色のビニールのようなものが巻かれています。今回はいらん気もしますが...ホース側の部品を保護する意味もあるのでしょうか。裏から見るとなお目立ちますね。

クハ9111のアングルコック周辺/クハ9011のスカート裏(長津田)
その他の写真は連結器の方を参照願いたく

 それから自動空気ブレーキ用のユニットが車内に置かれているようです(各車両に設置しているものと思います)。自分では見つけられませんでしたが、公式YouTubeの動画に出ていました。新秋津で上から見る機会はあるものの、窓で反射してしまってなかなか車内まで見えないんですよね...もちろんこれ以外にも床下にはホース等を這わせているようでした。

パンタグラフの上昇防止

 各パンタグラフは上昇しないよう固定がなされています。直近の側引戸からロープが出ており、アダプタの下を潜った上でクレーンフックの中を通り、天井管を半周しています。ロープは樹脂製っぽく見えますが、側面の外板に触れる部分は黒色のチューブのようなものに通されています。

 また輸送時のものとは別に、9011Fについてはしばらく車両基地留置となるため、武蔵丘にて復旧作業と併せて結束バンドでの固定が行われたようです。入換の写真を拡大すると、舟体の中央から触覚の如く結束バンドの端が2本生えていることが見て取れます。西武では基本的にこの方式になってますね。別の時の写真を見ると、2本の結束バンドを8の字状にして天井管とカギを結んでいるようです。

話が逸れますが、このあたりで面白いのが多摩川線の甲種の場合。カギの部分を紐で突っ張ることで、これが不意に外れることを防ぎつつ、多摩川線内の自走に際して恣意的に上げ下げを行う時には支障が出ないというようになっています。

東急9000系のパンタグラフ周辺(2025-08-22 新秋津)
①②デハ9603/③デハ9203/④デハ9611 デハ9211は撮りそびれていたらしい

9011Fのパンタグラフ固定(2025-08-25 武蔵丘)
モハ2365のパンタグラフ固定(2025-10-30 横瀬)

多摩川線向け甲種輸送時のパンタグラフ固定(2024-03-02 モハ241)

特殊貨物検査票とか

 輸送車両は通常の貨車と異なり車籍を持たない特殊な車両となるため事前に検査を要し、実際の輸送にあたってはその仕様などを記した特殊貨物検査票などが掲出されます。普通車票とセットの場合、今回のように「甲種鉄道車両」と書かれた紙とセットの場合、またこれら3枚全てが貼られる場合とあり、この使い分けは自分にはよくわかりません。

 今回においては長津田→八王子×2と八王子→新秋津でそれぞれ別のものとなっており、計3パターンが用意されています。それぞれの内容は以下の通りです。

 

★長津田→八王子1日目(9011F・8月20日):甲77

内容を書き起こします。スラッシュは改行を意味します。

 

甲種鉄道車両

輸送番号:甲77号

発駅:長津田

着駅:八王子

発送月日:8月20日

現車:4両

延長:10.0両

換算:13.0両

記事:(空欄)

 

特殊貨物検査票

輸送番号:(東北?)甲77

輸送経路:(空欄)線/駅経由

積載限界:建築限界内

最大高:4,050 粍

最大巾:2,800 粍

最大長: 20,000 粍

貨物下面と軌条面との間隔:(空欄)粍

検査:2025818隅田川

 

クハ9111(2025-08-20 長津田)/クハ9011(2025-08-20 長津田)

 

★長津田→八王子2日目(9003F・8月21日):甲79

 クハ9003側しか確認できず。前日のものと比較し、輸送番号のほかに以下の違いがありました。その他は同一。

 

着駅:新秋津

発送月日:8月21日

記事:※長津田~八王子間

 

★八王子→新秋津(9003F+9011F・8月21日~22日):甲77+甲79

 クハ9103とクハ9011のものが貼り替えられ、クハ9003とクハ9111のものは剥がされています。この時のクハ9103のみ左右逆の配置(特殊貨物検査票が左側)になっていました。

甲79のものと比較し、以下の違いがあります。

 

現車:8両

延長:20.0両

換算:26.0両

記事:※八王子~新秋津間/※八王子にて甲77(4両)連結

クハ9103(2025-08-22 小手指)/クハ9111(2025-08-22 新秋津)

 

西武への到着後、先に武蔵丘へ回送された9011F(クハ9011)の方はその時点で既に剥がされていましたが、9003F(クハ9103)の方はこれが貼られたまま武蔵丘へ入場しています。

 

 少し気になるのは甲77+甲79の扱いと、新秋津までの間で(明らかに遠回りしているにも関わらず)経由が書かれていないことですかね。それからこれもよくあることなのですが、最大長が20,000 粍(ミリメートル)と書かれているのはいかがなものなんでしょう。実際には連結器の交換でこれより若干長くなっているわけですが。西武ではしっかり20,110と書いてますよね(何故か10000系の時だけ20,000でしたが...)

 そして検査はJR貨物の隅田川駅が担当しているようですね。西武だとこれも自前でやってますが、恐らくその方が特殊なんでしょう...

手歯止

車載のものは脱落防止のためか抜かれています。しかし復旧後の9011Fを見ると戻されており(写真は①参照)、また公式YouTubeの動画を見ると入場後の9003Fも戻されていました。連結器などとともに車内に積んで持ってきていたのでしょう。西武と東急では別のものを使っているので不要にも思えますが、改造前に使用するためでしょうか。手歯止だけ西武で用意しても受金を交換しないことにはまともに挿さらないでしょうし。そういえば連結器も同様に改造前に使うのみかと思ったのですが(前述したように東急は小型密自連準拠で継手が小さいので緩衝装置から交換する必要がある)、こちらは改造後もそのまま使いそうで恐れ戦いてます...

それはそうと、新秋津の写真を見ていると西武のそれに持ち手を生やしたようなものが使われていて驚きました。なんなんでしょう。八王子では全く別のものが使われています。いずれにせよ今回が特別なのではなく普段からそうなのだとは思いますが、新たに気付いたこととして書き留めておきます。

八王子でのクハ9111(2025-08-20)/新秋津でのクハ9103(2025-08-22)

西武線内でのブレーキのこと

 まず基礎的な話として、今回牽引を行った101系のブレーキシステムはHSC方式(電磁直通空気ブレーキ)です。これは直通管(SAP)の加圧により常用ブレーキ(直通ブレーキ)を指令するという直通空気ブレーキのシステムを踏襲したもので、直通管の圧力に応じたブレーキがかかります。加えて非常ブレーキ用として、ブレーキ管(BP)の減圧によりブレーキを指令する自動空気ブレーキ相当のシステム(ただしブレーキ力は1段階に簡略化)も併設されています。余談ですが事業者によってはこちらも常用ブレーキ(自動ブレーキ)として柔軟に使用できるようにしていることもあるようです。

ここからは今回の件とあまり関係ありませんが、応答性を高めるために電気指令を用いているのが電磁直通空気ブレーキのミソで、編成内に直通管を引き通していながら、その給排気は先頭部のブレーキ弁ではなく各車の電磁弁で行っているのです。純を追って見ていくと、まずブレーキ弁は操作性向上のためセルフラップ機構を採用しており、ハンドル角度に応じた空気圧を出力します。そしてこのブレーキ弁からの圧力(制御管の圧力)に応じて直通管の圧力を制御するわけですが、ここで(両者を直結せずに)電気指令を経由しており、具体的には乗務員室内の電磁直通制御器が両者の圧力を常時比較するとともに、結果に応じて各車の電磁弁へ直通管の給気(加圧)・排気(減圧)を指令するようになっているのです。これらの作用によって、ブレーキ力の柔軟さと編成内での均等性を維持しつつ、直感的な操作を実現するとともに、簡単な電気指令のみで応答性を上げることが可能となるわけです。さらに余談ですが、電磁直通制御器の故障に備えてブレーキ弁(制御管)と直通管を直結することもできるようになっています(この場合の直通ブレーキは空気指令のみの直通空気ブレーキ相当となる)。ちなみに制御管の圧力と直通管の圧力は完全に同一というわけではなく、電磁直通制御器内部のバネの分として制御管の方が圧力は若干高くなっているようです。なお非常ブレーキの方はブレーキ弁での操作が基本となるものの、排気のみは各車の電磁弁(非常吐出弁)も併用します。

 そして牽引される東急9000系は輸送に際して、先ほど述べたように自動空気ブレーキの作用装置を仮設しています。ブレーキ管の減圧により指令する方式で、圧力に応じたブレーキがかかります。1系統のみが備えられ、常用・非常というような概念はありません。ブレーキ管の給排気は基本的にブレーキ弁(自動弁)のみにより行われます(ここでは263Fは考慮しないものとします)

元の、すなわち車両側のブレーキシステムはHRD方式(電気指令式ブレーキ)ですが、これを作用させるには少なからず手を加える必要がありますし、そもそも101系側でこれを指令できません。蛇足ながら小田急8000形では海老名→新松田で同じ8000形を牽引に使用しており、この車両側のブレーキシステムを作用させる手法を用いてましたね(こちらはメーカー違いのMBSAですが)

 263Fは小手指~新秋津で甲種車両を牽引する際、自車のHSCブレーキに連動して前面の空気ホースから自動空気ブレーキの指令を出しているはずです。クモハの車内にはブレーキ読替装置だったりなんだったりが備えられており、カーテンのないドア窓から覗くと④ドア前にデカい箱が鎮座してるのがわかります。上から見てもオレンジ色の固定ベルトが良く目立ちますね。そしてこの箱から先頭部の機器室に向かって配管が伸びており、おそらくこれが床下に潜って前面の空気ホースに繋がっていることでしょう。よく見るとコック等が黄色く塗られており、前面のホース回りの色と一致します。

車内に積まれたユニット(クモハ266 2022-06-19)
2000系譲渡時の一幕 ユニットが窓から見える(クモハ263 2024-10-19)

今回は普段の新秋津→小手指だけでなく、飯能→武蔵丘でも牽引を行っており、それぞれ進行方向が異なるため両先頭車ともに連結器交換とホース設置を行っていたわけですが、やはり車内のユニットも両先頭車に積まれていました。飯能~武蔵丘においても新秋津~小手指と同じ取扱いを行ったものとして合点がいきます。

 一方で今回は1249Fも牽引に使用されました。多摩川線への行き来で甲種輸送を行うため、連結器の交換や空気ホースの取付、自動空気ブレーキの作用装置の装備は簡単に行えるようになっているものの、263Fのように自動空気ブレーキの指令を出せるようにはなっているわけがありません。車内に何か積まれている様子もありませんでした。そして前面の空気ホースは263Fと異なり、連結器行きのブレーキ管から分岐するようになっています。

申し訳程度に撮った車内の様子(2025-08-24 小手指)
載せ忘れてたことに気付いて記事公開10分後くらいに追加しました

263Fのスカート内部(クモハ263 2024-09-13)
他編成のスカート内部(クハ1247 2024-09-13)
途切れてる配管がブレーキ管で、平時は密着連結器に接続される

 以上のことから1249Fでの牽引時、すなわち小手指→飯能の区間においては(今回のために特に手が加えられていなければ)263Fでの牽引時と異なり、HSCブレーキの1249Fと自動空気ブレーキの9000系とで両者のブレーキ管をそのまま接続する形になっていると考えられ、9000系側のブレーキは非常ブレーキ指令時のみ作用する(常用ブレーキ指令時は作用しない)ようになっていたと推測できます。実際のところはわかりませんが。

速度は抑えられていたようですが、通常の甲種輸送で263Fが牽引する時も同じくらいかと思います。

またまた話は逸れて

 ここで一つひっかかることとしては、2020年の10000系譲渡の際には今回と逆に武蔵丘→小手指の区間を回送するにあたり、263Fを池袋方に固定連結して武蔵丘→飯能は推進運転を行ったという点です。

推進運転の様子(2020-08-30)

ブレーキについては横瀬→武蔵丘と同様に電線を引き通した上で車両側のHSCブレーキを作用させていたものと思います。武蔵丘で待機させておきしかるべきタイミングで入場、検修場にて甲種の仕立てを行った上で今回のような手法で回送するわけにはいかなかったのか、と思うのですが実際どうなのでしょう。

武蔵丘→飯能の推進運転はかなりネックに思うのですが、逆に飯能→小手指は結構な速度で走行しており、トータルでこっちの方が楽だったといったところでしょうか。推進を避けて4000系で牽引なんてことがあればもっと面白かったかもしれません。

さらに気になることとして

 今回の類例として、2両編成にはなるものの先ほどちらっと触れた流鉄向け改造車の出場回送が挙げられます。

2010年の5002Fは4000系と287F+271Fの牽引、2011年の5003Fは241F(更新前)と263F(両先頭とも自連)での牽引となっていたようです。どちらも武蔵丘→飯能が2M2Tの編成、飯能→小手指が4M編成となっており、今回と逆ですね。そして続く5004F・5005Fは自連装備で自走でした。

5001Fより前の譲渡車は検修場で甲種仕様に仕立ててE31形を用いて回送されていたわけですから、こちらも同様に甲種用のブレーキを装備した状態で回送されたいたのではないかと思うのですが、どうにも腑に落ちません。3つの場合を考えてみます。

 

A:甲種用のブレーキを装備しない場合

 同じHSC車と密連で連結することでHSCブレーキを(空気だけではあるものの)作用させることができる、という利点があります。

しかしながら263Fが自連という点がおかしいですね。263Fは自動空気ブレーキの指令を出せますが、流鉄車は非常ブレーキの指令としてしか受け取れないわけです。ここに直通管を繋いでいるなんてことはないでしょうし...

 

B:甲種用のブレーキを装備した場合(今回と同じ)

 263Fでの牽引時には甲種輸送と同じように扱えます。

しかしこれ以外はHSCブレーキを指令することとなるため、流鉄車は常用ブレーキ指令を受け取れず、非常ブレーキしか機能しない状態となってしまうはずです。

 

C:甲種用のブレーキを装備しつつ、管路の切り替えによりHSCブレーキも作用できるようにしていた場合

 多摩川線内や南入曽~小手指の自走と同じですね。HSC車での牽引や自走の際はHSCブレーキ、263Fでの牽引時は自動空気ブレーキが作用するようにしておくことで全て問題なく事が運ぶはずです。しかしわざわざそうする理由が思い当たりません。

多摩川線用の車両では難なく行われていますが、これはそれに対応する改造を行ったため。不必要に行うことは避けたいはずです。

 

とまぁ結論が出ないんですよね。今となっては実際のことを知るすべもなく...

ATSのこと

 話は変わりましてこんどはATSについて。263Fには「ATS牽引モード切換」というスイッチが設けられており(常設なのか仮設なのかは不明、ある時は車椅子スペース部の機器室に、ある時は運転台に置かれているのを見た)、ATS装置のモードが「電車モード」と「牽引モード」とにそれぞれ切り換えられるようになっているものと思われます。ATS本体はクモハ263の乗務員室内車掌側の背面上部に設置されているのですが、テプラのようなもので「牽引車更新ATS装置」と記されていることが確認できます。

 西武のATS装置は車上パターン式、つまり停止信号(あるいは速度制限の開始地点)までの速度照査パターンを車両側で演算する方式となっています。よってこのパターンは車両の減速度ごとに最適化されていることでしょう。そして甲種車両は先に述べた通り空気指令のみの自動空気ブレーキを用いるため、通常の電車よりもブレーキ作用が遅くなり、減速度も小さくます。これにより263Fは通常時と甲種車両牽引時とでモードを切り換える必要が生じるのでしょう。

 しかし1249Fにはその機能はなく、今回の牽引時も通常のまま使用していたものと思われます。なぜ問題ないかといえば終電後に運転していたためで、線路閉鎖を行うことでいわゆる機械扱い(法律上の列車ではないものとして扱う)で走行していたものと考えられます。その場合はATS自体がそもそも必要なくなるはずで、そうなればATSに対して厳格な運用が求められることはないはずです(実際には社内で整備し国に届け出る運転実施基準にこのあたりの扱いが規定されているはずで、これに基いて速度の制限などがされていることでしょう)。小田急8000形が西武用のATSを装備しない状態で自走したのと同じ原理ですね。このあたりは疎いので間違いだらけかもしれませんが大筋はこんな感じだと思います。

おわりに

というわけでつづきでした。

今回出したたくさんの写真、最初はPowerToysで50%に縮小して使おうとしてたんですがやはり画質が気になるので方針転換、ChatGPTに相談してなるべく解像度と画質を維持しつつうまいこと3MB弱に圧縮してくれるプログラムを作りました。しかし結果として91枚の写真を入れ替える苦行を強いられることに。

アメブロだと(他がどうなのかは知りませんが)一括削除ができない上に1枚ごとに確認→完了のポップアップが出て来る上に一覧の画面がいちいち再読み込み&ページトップに遷移とえらい大変で、しかもこれ下の方の画像は"スクロールで到達"するまで読み込まれないんですね。下の方の画像から順番に処理したかったのでデベロッパーツールで一覧画面を拡大してみたのですがその仕様のせいでほぼ意味がなく...幸いポップアップは範囲外をクリックしても閉じる仕様になっていたので、最終的にゴミ箱ボタンとポップアップの削除ボタンとが重なるように拡大やスクロールで調整、順番は気にせずひたすらクリックしまくることにしました。

文字数制限のせいで分割することになったわけですが、エディタによれば表示される文字としては先の記事が12,449文字、こちらは21,575文字となりました。HMTLのコードを数えさせると、Shift-JISでそれぞれ57,417バイト、58,061バイトらしいです。びっくり。

 

参考資料

西武鉄道公式チャンネルーSEIBU RAILWAY Official Channelー - YouTube

【多摩川線全線開通100周年記念】JR線の線路を経由して電車を輸送!?多摩川線の「甲種輸送」をご紹介します 

【西武鉄道】続・車両部機動班の1日 甲種輸送に伴う作業に密着しました

【サステナ車両】東急電鉄9000系が西武鉄道に到着しました

【サステナ車両】東急電鉄9000系が武蔵丘車両検修場に入場しました

【サステナ車両】東急電鉄9000系(西武鉄道の車両形式は7000系に決定!)改修が始まりました in武蔵丘車両検修場

 

鉄道CAD製作所

新ぜかまし文庫

 

連結器いろいろ - ジャンパ連結器の世界

かなり面白い動きをしていたのでここに書き留めておきます。正直9000系よりも101系が主役に思えました。先に参考として甲種輸送全般の話を書き散らしてからにしようと思ったのですが、一生終わらない気がするのでひとまずこちらを。しかしまぁ写真が絞れずえらい枚数になってしまいました。その割に写りの酷いものが多いですが、慣れないカメラに壊れかけの合わないレンズで必死に撮ったもので何卒ご容赦を...(特に将来の自分

 

 

小手指到着までのあらすじ

甲種輸送のこと(8月20日~22日)

 8月20日夕方に9011F、21日の同時刻に9003Fが長津田から八王子まで輸送されました。輸送番号はそれぞれ甲77と甲79となっています。両日とも長津田構内の入換はTOQ iを使用、貨物の牽引機はDD200-12でした。

以下の写真は20日の9011Fのもの。

長津田駅出発前の様子を田園都市線ホームより

長津田駅出発前の様子を横浜線ホームより

橋本駅にて

八王子駅到着後の様子を沿道より

21日に9003Fが八王子に到着するとクハ9003とクハ9111が向かい合う形で両編成を連結、このときクハ9003の反射板が外されたようです。輸送番号は甲77+甲79という表記になりました。牽引機は引き続きDD200-12です。

 八王子から新秋津というと多摩川線から戻る車両と同じですが、今回は方向転換のため経路も時間も異なります。折り返して中央線を上るという点は変わりませんが出発は夜、そして国立支線は通らずに一度川崎貨物駅まで向かいました。途中の新鶴見で牽引機がEF65 2084に交代、これが新秋津まで担当しています。

 そして翌22日、川崎貨物でまた向きを変えて午前中に再度新鶴見へ。このとき経由する南武支線はなんと直前に踏切安全確認で運休まで出ており、甲種も結構な遅れとなっていたようです。

新鶴見信号場を跨ぐ小倉跨線橋より

新鶴見でしばらく停車し、昼前に新秋津へ到着。そこから101系263Fの牽引で小手指車両基地へ入ります。

最終的にここまで折り返しは2回、クハ9103を先頭に西武基準で9003F+9011Fの組成でやってきました。

新秋津駅到着後の様子

機関車はすぐに切り離され、先に到着していた263Fと並びます。
13時頃に機関車が抜けると263Fが動き出し、9000系に連結。

クモハ266とクハ9103の連結部を真横から

263F牽引の9991レ 連絡線と池袋線を跨ぐ所沢陸橋より
この時なんと一番手前の乗務員室扉が開いており。縦で撮って正解?

所沢駅では様々な車両と顔合わせ
写真は32レの001-F1Fと2149レの6154F、1818レの6115F

 新秋津の話に戻りますが、平日ということもあってか隣接する八王子訓練センターでは訓練車(モハ209-76+モハ208-76、クモヤ145-118)が動いておりました。小田急8000形の時も動いてましたね。

ちょうどタイミングよく209系同士の並走も見られました。この訓練車、209系の方は車両番号の位置に「1号車」「2号車」の表記が入っているのですが、この順序は車両の向きともども武蔵野線と逆なんですね。

訓練車関係 武蔵野線の209系はケヨM82編成

方向転換について

 甲種輸送途中での方向転換、ここ数年は(もちろん新造車を除いて)必ずと言っていいほど行われています。まっすぐ運ばれてるのは地鉄行きの10000系のみで、それ以外は小田急8000形、近江行きの2000系、今回の東急9000系といずれも川崎貨物を経由して方向転換を行っていますね。これらは経由地は同じでも小田急・近江と今回の東急とでは勝手が違い、前者は新鶴見~鶴見を直行せず軽くスイッチバックしているのに対して、今回のは立川~新小平で大きく遠回りしており、それも府中本町~川崎貨物はただの往復になっています。途中の梶ヶ谷や新鶴見で折り返すわけにはいかないんですかね?なんて言ってたら今度は梶ヶ谷までらしいですね(

 そしてそれより前はどうしてたかといえば、譲渡の際はほぼ必ず自社線内で方向転換を行っていたわけですよね。東村山の高架化工事が進んで2019年に国分寺線と新宿線の接続が絶たれるまでは小平・東村山・小川がデルタ線状に繋がっており、ここで方転ができたわけですが、この頃の久しぶりに譲渡・譲受が増えたという時に使えなくなってるのはタイミングがいいんだか悪いんだか...

 それはそうと、譲渡時に方向を変えるかどうかというのは各事業者での判断というのはもとより、路線間の配線によりけりなはずです。殆ど全てが方向転換を行っているというのはどういう偶然なんでしょう...

 なお東村山の工事については、今のところの予定としては2028年度末に鉄道自体の高架化は完了するとこのことで、これ以降は再び西武線内での方向転換が可能になるものとみられます。サステナ車両導入完了の2030年度までには若干の余裕があり、高架化完了後かつ東急側(or小田急側)での改造というパターンがあればこれが見られるのではないかと期待しているところです。

 逆に高架化完了後に未改造で搬入する場合はどうなるのかというのも気になりますね。9000系はともかくとして、小田急車は小手指で誘導障害対策を済ませてるわけですから9020系も同様になり、ここの問題はないはずです。さすがにATSなしじゃやらないかな...

話は逸れますが、2000系の近江譲渡もなかなか微妙なラインになりそうですね。

西武線内での動向

事前の動き

 到着前の時点で少し変わった動きが見られました。まず20日の昼に2000系2537Fが南入曽から小手指へ回送され、夕方から狭山線の運用に入ったのです。近頃はよくありますが、いずれも多摩川線用101系の甲種輸送がある時のことでした。これは狭山線の4両運用が2つあるのに対し101系は3本で、甲種時にはそこから牽引車(263F)と輸送車両の2本が運用から抜けることで車両が不足するためです。しかしながら101系の甲種はこのところ必ず3・6・9・12月に行われており、この法則から外れます。これ以外で常識的に考えられるのは101系の入場や故障(と何らかの甲種が重なった場合)くらいでしょう。しかし故障はともかくとして、入場中の車両や入場の近そうな車両はいませんでした。この記事を書いてるタイミングで、入場と甲種が重なり代走発生という事例が初めて発生して驚きました...

2537Fの不定期回送(9854レ) 航空公園駅にて

 そして牽引車の263Fですが、今年からは使用しない側の連結器が密着連結器のままとなっているのです。しかしながら今回は飯能方のクモハ263の方まで自動連結器になっていました。2週連続で甲種がある場合には甲種仕様のまま翌週まで待機することとなるので(このところ甲種は必ず週末あたり)、このような場合には今年でも両側を交換していましたが、今回に関しては翌週に新秋津から発送しそうな車などいませんでした。101系は先に述べた通り時期がずれていますし、譲渡もないでしょう。263Fは15日の夜を最後に運用に就いていませんでしたが、もちろん前週に甲種があったわけでもありません。

 さらに、101系1249Fの池袋方クハ1250の連結器が自動連結器に交換されているのです。こちらは20日の昼から運用に就いていませんでした。なかなか面白いことになりそうですが、屋根が白い編成なのが残念でした。ちょうどもう1本の101系は同じツートンカラーで灰色屋根だったのですが...

連結器が交換されたクハ1250(2025-08-22 知人提供)

8月22日(金):小手指到着

 飯能方から9003F+9011Fの組成でやってきた9000系はいつも通り263Fに牽引され15時過ぎに小手指駅3番線に到着、そのまま車両基地14番(ピット裏の修繕線2本のうち本線寄り)へ入りました。

 そしてしばらくすると263F+9003Fが9011Fから切り離されました。公式YouTubeの動画を見ると、解放時はクハ9003とクハ9111の両方の連結器を錠控え位置にしていたようです。そのまま牽引・推進で15番に移動、分岐器を過ぎたところで停車し、263F+9003Fが9011Fと飯能方で並ぶ格好になりました。そして面白いことにこの時の推進では後方の運転台で運転操作を行っていました。

263F+9003Fは9011Fから外れ、一旦飯能方へ移動するとすぐに折り返し
写真は2枚とも推進時のものですが、運転台に人がいません

そのまま14番から15番へ転線

ちょうど10両編成の到着後と似たような留置位置になり、普通に考えるとここで甲種復旧作業が始まりますが、今回はそうではありませんでした。逆にこの段階でクハ9003には反射板が再びついたようです。

 なんとすぐに1249Fが9011Fの飯能方に連結され、空気ホースも接続。そのまま推進で池袋方に4両分ほど移動し、1249F+9011Fは263F+9003Fと綺麗に並ぶ形に。

公式YouTubeの動画を見るとクハ9111はナックル閉じ、クハ1250の方を錠控え位置にしていました。が、クハ9111は先ほどの切り離しの際にナックルが開いています。そして手元の写真を見るとその直後にナックルが閉じられたようなのですが(何故かクハ9003はそのまま)、連結直前に再度開いています。つまりそこからまた閉じて、ということになるはずで...よくわかりません。ホースも一度わざわざ連結器フサギに繋いでます(こちらもクハ9003は何故かそのまま)

14番の9011Fに1249Fが連結

そのまま推進で池袋方に移動、2編成がちょうど横並びに

 また少しすると263F+9003Fが牽引で飯能方に4両分弱移動、恐らくここで263Fが切り離されています。公式YouTubeの動画を見るとここでマキシシャンターを池袋方に連結、少し推進したようです。これで元々263Fがいたあたり(分岐器手前)まで移動。

今度は15番の263F+9003Fが飯能方に移動、263Fは切り離し

 そしてまたしばらくすると1249F+9011Fも飯能方に4両分ほど移動し元の位置に戻りました。

最終的に14番の1249F+9011Fと15番の9003Fが池袋方で並ぶ形になっています。先頭は建屋内ですが公式YouTubeの動画にその様子が映されていました。

1249F+9011Fは元の位置へ移動

最終的な留置位置

8月23日(土):263Fが武蔵丘へ

 昼過ぎに263Fが小手指から武蔵丘まで回送されました。連結器は両先頭とも自動連結器のまま。小手指より先で自連というと1217Fの廃車回送や9108F牽引時の回送が思い起こされます。(最近の車に限れば)それ以外の前例は終電後の流鉄譲渡関係くらいでしょうか。

263Fの不定期回送(9801レ) 仏子-元加治/飯能駅にて
②で触れますが、クモハ266の自連は普段と違い解放装置なしのタイプ

8月23日(土)終電後=24日未明:9011Fが武蔵丘へ

 まず9011Fが小手指から武蔵丘まで牽引で回送されました。飯能で折り返しがあるため牽引車は2本用意され、小手指から飯能は1249Fが牽引(小手指構内は一部推進)、飯能から武蔵丘は263Fの牽引でした。

 1249F+9011Fはまず推進で小手指駅3番線へ入線、そこから折り返し飯能へ向かいます。推進の際には乗務員室内から白いライトで前方を照らしていた模様。

小手指駅での様子 推進運転は微妙に間に合わず...

 そして飯能から牽引する263Fですが、武蔵丘から直接回送するのではなく仏子で折り返す形がとられていました。これは恐らく飯能駅の信号扱い上の問題で、結論から言うと誘導信号機が池袋方にのみ存在するためと思われます。話すと長くなるので別で書いておきます。

この263Fは9000系が小手指を出るより一足早く武蔵丘を出発しており、仏子ではなんと101系同士の待避が見られました。

仏子に停車する263Fと横を通過する1249F+9011F

こちらは動画からの切り出し、これが一番良かったように思います
しかし低速なので踏切の鳴動時間が長いこと...

無理して撮った連結部
こんな時でも車掌弁に手をかけて側方監視をするのですね...

 飯能では1番線(側線)に停車、ここでの付け替えはさながら流鉄向け改造車の出場時のよう。先に1249Fを切り離し、次いで263Fを連結します。隣の2番線(1番ホーム)には普段なら10両の滞泊車がおり、この日は6151Fがその運用でしたが、作業に支障があるためか武蔵丘まで回送されていました。結果として飯能駅の留置車両は3番に40163F、4番に4001F、5番に001-F1Fとなっています。

2時頃に飯能へ到着、連結部で何やら確認している様子

2時10分頃に263Fが到着、係員が集まっていましたが連結はまだ

そこからすぐに係員が移動し、1249Fの解放作業が進められます

2時19分頃に1249Fが動いて切り離し

2時23分頃に263Fが連結しました

その他、飯能駅での様子

 9011F+263Fは武蔵丘で2番線に到着、そしてなんと工場2番(検修場側の線路のうち本線側から2本目)に入りました。このような場合は大抵その隣の車両基地8番に入るのですが...

3時14分頃に到着、車両基地内の進路表示器には「V」の文字

信号場で数分停車したのち動き出します

連結部を流し撮り

ゆっくりと奥の方へ入り、2枚目の位置で1分ほど停止

さらに奥へ入り、最終的にほぼ見えなくなりました
2枚目は別の場所から

牽引回送で工2番というと方向は逆になりますが、過去にここでも紹介した10000系譲渡時の回送を思い出しますね。今回もこの時のように4000系を使用した入換が行われるものと思っていたのですが、ここからの動きもまた予想外なことに...いろいろ違うところはあり、その分気になることも多いです。

 そして1249Fは9000系が武蔵丘に到着した後、飯能から小手指へ戻っています。この日は10分ほどの遅れで運転された模様。小手指車両基地では14番線、前まで9011Fがいた場所に留置されています。

小手指到着後、4時半頃の1249F

なお武蔵丘車両基地の留置車両はA地区が1番6109F、2番38115F、3番6152F、4番6151F(飯能から臨回)、5番東急4101F、30番メトロ10113F。B地区は8番奥に4023F、9番手前に4019F、奥に4011F、10番6155F、11番40162F、12番40154F、13番6154F、14番奥に4009F、15番(洗浄)40155F、17番(列検)20101F、18番(月検)001-B1Fでした。

9000系到着前の武蔵丘車両基地の様子

8月24日(日):特にうごきなし

 日曜日ということもあってか目立った動きはありませんでした。車両が武蔵丘の工2番に丸一日留置されるというのも珍しい気がするのですがどうなんでしょう。2019年の9108F以来ですかね。

武蔵丘の片隅に留置される9011F 写っている分の留置車両は昨晩と同じ
休日ということで元町・中華街からのS-TRAINも脇を通ります
写真は401レの40103F

8月25日(月):9011Fが一時入場

 先に武蔵丘へ到着していた9011Fが一時的に武蔵丘車両検修場へ入場、甲種復旧作業が行われました。また小手指では午前中、車両基地15番で1249Fと9003Fの連結作業が行われたようです。

 武蔵丘では朝一で作業が始められ、まず263Fがアントの牽引でまっすぐ2番線(出場線)に入り、次いで9011Fが別のアントの牽引で隣の3番線(入場線)へ。武蔵丘のアントは恐らく2台いるのですが、そのうちロゴ入りの新しい方(キャブが小さいバッテリー駆動のタイプ)が9000系に使用されていました。

8時45分頃の様子
この後54分頃5022レの4003F、59分頃に22レの001-E1Fが立て続けに通過

9時2分頃には5017レの4007Fが通過
振り向くと2番のシャッターが開いており、奥の3番にいるアントも見えます

直後に何故か263Fがパンタ上げ
秩父線内を走る様子に見えなくもない?

9時17分頃に7レの001-D1Fが通過、車内は観光客で賑わっている模様

9時20分頃に263Fのパンタが下がると間もなく建屋からアントが出現
そのまま263Fに連結、9011Fを切り離して単独で建屋内へ引き込みます

263Fが建屋内へ収まったのは9時31分頃
同時に今度は3番のシャッターが開き、別のアントが出現

9時34分頃、アントは5024レの4021Fに追い越されます(笑)
そして9011Fに連結

そして9011Fは建屋の方へ 途中9時38分頃には5019レの4023Fと並走
こちらは故障明けの営業一番列車でした

9011Fは9時42分頃に建屋内へ姿を消しました

 その後263Fはすぐ出てくるかと思いきやなかなか出ず...夕方頃にようやくアントの推進で姿を現したかと思えばやたらと奥まで進んでいきました。

14時45分頃、自連装備のかっこいい263Fが朝と同じアントにより建屋の外へ
この状態で検修場に入るのは史上初のことでしょう

普段の停止位置を超えてもまだ進みます
アントは14時52分頃に建屋内へ そして3番のシャッターが開いてますね?

続けて9003Fが同じく推進で出てくるわけです。恐らくそのまま263Fと連結したものと思います。この時点で反射板はステーごと外され、連結器も元の密着式小形自動連結器に戻されていました。

14時58分頃、素の状態に戻された9011Fが姿を現します
完全に油断していた中でのことでした...

朝と同じアントでの推進 いつもの位置で停止します

こちらのアントは15時6分頃に建屋内へ戻りました

 そこから待つこと1時間ほど、2日前とは逆の組成になった263F+9011Fの入換が行われました。まず牽引で車両基地18番に入り、折り返し推進で8番に。少しすると9011Fは切り離されたようです。

16時3分頃、263F+9011Fが動き出します

この構図だと後ろはほとんど見えませんがとにかく263Fがかっこいい
しかし架線のかかり方が微妙 ここは立ち位置が難しいです

真横がなかなか酷いですが連結部を
263F改造当初、小型密自連と連結する日が来るなど誰が想像できたでしょう
連結器高さの差は空気バネを殺している分でしょうか(本来は同じ)

留置中の4017F(E851カラー)や48151F、また見慣れた背景と共に

16時8分頃に到着

16時13分頃に今度は推進運転でひっそりと動き出します

やはり見慣れない顔

連結部を撮るとちょうど運転士の手元に日が当たりました

夜と同じように連結部といつもの構図を

16時18分頃に手前寄りの位置で停止

16時20分頃に奥まで入り、9011Fを切り離し
263Fは16時30分頃に再び手前へ

8月25日(月)終電後=26日未明:9003Fが武蔵丘へ

 9003Fが小手指から武蔵丘へ牽引されました。2日前の9011Fと特に変わったことはないと思います。

 それから文章量の調整としてこちらに書きますが、西武鉄道のさすがとも言える部分として、1249Fはツートンカラーということで回送でも西武線アプリの列車走行位置画面で表示されるわけです。気になった点として、実際は8両編成ながらアプリでの表示は4両でした。運管の情報よりも車両側の情報が優先されるようになっているのでしょうか。9011Fの時はメンテナンスでも入ったのか復路(飯能→小手指)が表示されていませんでしたが、この日は往復ともに表示されていました。

西武線アプリのスクリーンショット(2025-08-24)

8月26日(火):9003F入場

 9003Fが武蔵丘車両検修場へ入場しました。8両化は9003Fが先、発送は9011Fが先、甲種の連結は9003Fが飯能方、武蔵丘行きは9011Fが先、改造入場は9003Fが先...紛らわしいったらありゃしません。

 前日と同じように263F、9003Fの順でアントの牽引により建屋に引き込まれていきます。しかし今回はその後すぐに263Fが推進で出てきました。いつもの位置で停止しています。武蔵丘のアントが自連と連結というのもなかなか貴重な光景ですよね。

前回より時間が早く、8時58分頃に到着するともうこの状態
263Fの様子は公式YouTubeの動画にちらっと出ています

ここは一体どこ...

8時59分頃に22レの001-C1Fが通過、なかなかの銀色比率に

9時5分頃に263Fが出てきます
こちらは前日と同じ光景な一方、車両基地の留置車両は色鮮やかに

9時9分頃にいつもの位置で停止
アントはすぐさま切り離されて9時11分頃に建屋内へ

 そしてこの日は9105Fの出場がありました。1番線のピットから出てくるのでうまくいけば9003Fと綺麗に並んだのでしょうが、まさかの先に引っ込むという(普通はこんな早い時間に入らない)...

9時31分頃、1番のピットから9105Fが外へ
263Fの運転台をよく見ると「手歯止使用中」の札が出てますね

工1番の9105F、車8番の9011F、工2番の263F、そして5024レの4011F
支線用ワンマン車揃い踏み(?)

 前回との差から、これ以降の動きはないと判断して撤収したのですが、遅くとも夕方までの間に263Fが10番に移動していたようです。

26日夜以降の動き

 同26日の夜、263Fは小手指へ戻りました。その後は立て続けに甲種輸送が入ることもなく、28日には狭山線での運用に復帰しています。

263Fの不定期回送(9806レ) 飯能駅にて

そして2537Fの狭山線運用は27日夕方で終了し、28日の昼過ぎに南入曽へ戻っています。

1249Fも9月3日の朝から狭山線の運用に復帰しました。

各車の写真

最後に甲種輸送時の9000系各車の写真を載せておきます。

まずは8月20日に長津田で撮影した9011Fの海側から。

クハ9111の海側

デハ9611の海側

デハ9211の海側

クハ9011の海側

そして8月22日に新秋津で撮影した9003Fと9011F。まともに揃ったのは同じく海側になります。屋根はよく見えるものの床下は隠れ、車内も反射でなかなか見えないのが惜しいところ。その上ほとんど手前の架線にピントが飛んじゃってますが...

クハ9103の海側

デハ9603の海側

デハ9203の海側

クハ9003の海側

クハ9111の海側

デハ9611の海側

デハ9211の海側

クハ9011の海側

山側は茂みがひどく、なかなかの惨状。

クハ9103の山側

デハ9603の山側 ちょうどクモヤ145-118も来ました

デハ9203の山側

クハ9003の山側

クハ9111の山側 1枚は傾き補正の都合により16:9でお送りします

デハ9611の山側

デハ9211の山側

クハ9011の山側

これで以上になります。

つづきます

②はこちら→https://ameblo.jp/b81442255/entry-12937433588.html

ほかにもいろいろ書きたいことがあったというか既に書いているのですが、保存しようとするとエラーが出ており、記事内容がHTMLタグ含め半角60000文字を超えています。なんてほざきやがるのです。そういうことは先に言え。

というわけでやむなく分割することになりました。さらなる対策として画像は無意味なリンクを消しました。あとデフォルトで文字サイズを小さくするといちいちstyleで記述されるんですがこれもclassを設定しておきました。

しかしまぁヘルプはエラー対応も文字数の上限も舐めた書き方でげんなり...

こちらではご無沙汰しております。

非常に今更ではありますが、8両編成を作るにあたっての振り返りと備忘録としてブログにまとめておこうかなと。ちょうど11/1に40151Fの製品化も発表されたことですしいい機会だと思います。

Twitterでもある程度は記しておきましたが、今回はより充実したものとしました。しかしあれからもう5年も経つとは...実車だと検査期限が切れる頃ですね...

そういえば40000系で検査期限が切れたまま運行した事案がこの前...と思えばこれも3年以上前で驚き。時が経つのは早いものです。

KATO製西武40000系の0番代から改造した50番代

前置きが長くなりましたが、本題に入っていきたいと思います。

ここでは各車両の飯能方を前位、池袋方を後位とし、飯能に向かって右の側面を1位、左の側面を2位として記載します。

車両の説明

0番代の製品では

編成は10両で、各車の車体の形態は以下の通り。

  • Tc1 (1号車):飯能方先頭車 車椅子スペース(先頭部)、手摺(後位)あり
  • M1 (2号車):中間車 パンタ(前位)、車椅子スペース(後位・窓なし)あり
  • M2 (3号車):中間車 標準
  • T1 (4号車):中間車 IRアンテナ、トイレ(後位・窓なし)、手摺(後位・配置違い)あり
  • M3 (5号車):中間車 パンタ(前位)あり
  • T2 (6号車):中間車 標準 → M2(3号車)と同じ
  • T3 (7号車):中間車 手摺(後位)あり
  • M5 (8号車):中間車 パンタ(前位)あり → M3(5号車)と同じ
  • M6 (9号車):中間車 車椅子スペース(前位・窓なし)あり、弱冷房車
  • Tc2 (10号車):池袋方先頭車 WiMAXアンテナ、パートナーゾーンあり

なんと8種類もの車体を作り分けています。Assyパーツは3・8号車以外で設定されてますね。屋根は先頭2種と中間3種になり、車体との組み合わせを間違えないよう、固定用のツメとは別でボスを用意するというポカヨケ設計になっていました。

4号車のトイレは1位側で、そちら側は当然ながら窓がありません。向かい側も座席を置くわけにはいかなかったのか車椅子スペースになってますが、車椅子を置くとそれ以上に通路が塞がりそうな...他号車の車椅子スペースについては先頭部が2位側、先頭車隣の中間車が1位側でこれまでの西武車と同じ配置です。2・9号車で窓がないのは非常用車椅子(非常時に編成内を通行できる小型の車椅子)を格納しているため。

車端部の手摺の配置としてはパンタグラフに隣接する箇所のみに設置されるのが西武での法則で、転落防止幌を全車に設置して以降このようになっています。4号車の配置違いはIRアンテナがあるため。

KATO製西武40000系の車体側面のバリエーション

車体側面のバリエーション(写真は一部の窓がない1位側、2位側は全て窓があるがその他は同じ)(2025-08-01 ここだけ1位側と2位側を間違えていたので修正

窓ガラスは扉間にある2連の一段下降窓と、車端部などにある車体とほぼツライチな固定窓とを的確に作り分けてあります。西武では車椅子スペース隣接箇所も固定窓とされており、本系列では1号車の車椅子スペース部が横長の1枚窓となっています。これは製品では再現されてないのですが、窓桟の表現を考えるとやむなしでしょうか。パートナーゾーンは言うまでもないですが、しっかりと再現されてます。

西武40000系40105F(2023-04-14)

1号車2位側の一番前の側窓は横長の1枚固定窓(車内側にカーテン用の?縦桟がある)

(40105F 2023-04-14)←2025-08-14追記

またパンタグラフの高圧配管はユニットを組むM1・M5(2・8号車)と単独モハのM3車(5号車)とで異なり、前者は主回路配管2本に母線配管1本(ヒューズ箱は2本対応)、後者は主回路・母線ともに1本(ヒューズ箱は母線のみ2本対応)となっているのですが、模型は全て前者の形態となっているようです。

(2025-08-01 一部表現修正

KATO製西武40000系 屋根のバリエーション

屋根のバリエーション

西武40000系 モハ40201のパンタグラフ周り(2016-09-11)

実車のパンタグラフ周辺(モハ40201 2016-09-11)

西武40000系 モハ40501のパンタグラフ周り(2016-09-11)

実車の5号車は配管が1本少ない(モハ40501 2016-09-11)

このほか各車共通のものとして、各妻面の左右に車外解錠ハンドル(非常用ドアコック)が、前位(1号車は後位)妻面の1位側に車籍銘板・製造銘板があります。このあたりは的確に再現されており、誘導無線の有無もあって妻面の金型は7種類になってます。また妻面の手摺は少し複雑な事情を抱えているのですが、模型では再現されてないのでここでは置いときます。余談ですが、電気式ドアの車両のドアコックは電気接点の開閉とワイヤー(物理ロックの解錠用)の引っ張りを行うものなのでコックではないんですよね。そして解錠用のワイヤーのは長くしすぎるといけないのでハンドルは各車4箇所ついています。先頭部は側面にありますね。

KATO製西武40000系 妻面のバリエーション

妻面のバリエーション(上段が前位、下段が後位)

西武40000系 妻面のドアコックと銘板(クハ40152 2024-11-29)

実車のドアコックと銘板(クハ40152 2024-11-29)

 

床下は以下の8種類に分類できます。こちらは8・9号車がAssyなし。内装は両先頭車の座席形態と4号車のトイレが作り分けられており、4号車は床下パーツと座席パーツとを固定するツメの位置が変えられてます。

車体への固定ツメは床下パーツ側に設置。

  • Tc1:飯能方先頭車
  • M1・M5:モハユニットの主回路機器搭載車
  • M2・M6:モハユニットの補助機器搭載車
  • M3:単独モハ(動力車)
  • T1:サハ、トイレ・誘導無線・非常ハシゴ・区分開閉器あり 他2種と機器配置違い
  • T2:サハ、元空気タンク・非常ハシゴあり
  • T3:サハ、蓄電池あり
  • Tc2:池袋方先頭車

なお、実車のM5はパンタ操作箱の裏に電圧計用DCPTが設置されているのですが、これは再現されていません。

(2025-04-14 書き忘れていた非常ハシゴを追加

KATO製西武40000系 床下のバリエーションと機器名称

床下のバリエーション(2025-08-14 解説入り画像に差し替え)

KATO製西武40000系 内装のバリエーション

内装のバリエーション

50番代では

車体としてはまず非常用車椅子とトイレがなくなるため全ての箇所に窓がついたほか、東京メトロの列車無線が空間波式に移行するため誘導無線アンテナがなくなり、これによって近辺の手摺の配置が他と揃えられました。また、車椅子スペースが全車に拡大するとともに配置が大きく変わり、1・2号車の後位と3~10号車の前位になっています。

先頭部では前照灯がPES式(2灯)から多灯式(10灯丸型)へ変更されたほか、デジタル無線化によって列車無線の第2アンテナが準備工事から本設置に。またこのアンテナは形状が変更されており、GMの製品ではこれが再現されています。

内装は言うまでもないですがロングシートになりました。模型的には背ずりのカーブが目立ちますね。また車端部の座席が全て優先席になっています。全車に設置された車椅子スペースは原則2位側の側面で、1号車のみ1位側となっています。1号車・2号車・3~10号車で3パターンの設計が必要になってしまうと思うのですが、何故こうなったのでしょう?

床下は大きく変わらず、各車の腰掛制御装置と4号車のトイレ・誘導無線関係の機器がなくなったほか、M1・M5・Tc2(2・8・10号車)にバランスウェイトらしきものが追加された程度。4号車の独特な機器配置はそのままで拍子抜けしました。

これらの変更点は実車デビュー前に神戸鉄道案内様のブログよりある程度の情報を得た上で、実際に兵庫まで出向いて調査しに行きました。懐かしいですね。川崎重工兵庫工場(2019-11-20)

こんどの製品

蛇足ですが、4月発売予定の製品について。
50番代の40151Fが製品化予定で、座席とヘッドライトの形状、アンテナの増設を再現することがアナウンスされています。試作品を見ると車内の車椅子スペースも再現されるようです。Assyパーツはボディが両先頭と2・3・4号車の5種、床下が両先頭と2・3・4・7号車の6種+動力、このほかシール、前面表示が設定されている模様。
まず気になるのがボディのAssy設定で、パンタ車は2号車と5・8号車で車椅子スペースの位置が異なるのものの、後者のAssyがありません...(9号車の弱冷房車は仕方ないでしょう)そして床下。4号車は6号車の流用でしょうか...2号車の座席パーツも他号車の流用かと思いますがこれは許容範囲かなと。
同時に0番代の40105Fが列車無線更新後の姿で製品化される模様。Assyパーツは車番が変わった各ボディと、連結器・前面表示が変わった両先頭車の床下、モーターがスロットレスとなった動力ユニット、また前面表示が従来のものから変更されて新規の品番となってます。さらにシール、クーラー、スカートが新規に設定されました。誘導無線撤去後となる4号車については、ボディは既存金型の組み合わせ(妻面の手摺配置がエラーになる)、床下はそのままでしょうか。実車も誘導無線送受信機の外箱はそのまま残されており、ほとんど変化がないんですよね(その脇にある電源箱と、車端部にあるIRアンテナの接続箱が撤去された程度)
なお40102Fまでと40103F以降では変更点が多く、KATOの製品で表現されている箇所としては2点あげられます。1つは妻面上部から屋根端部にかけてのパンタ配管の固定方式、もう1つは誘導無線アンテナのある(あった)4号車の妻面手摺の配置。前者はそのまま流用、後者は前述の通り7号車の流用と思われるので、どちらも厳密にはエラーとなるでしょう。先頭車のドアコック蓋もいくつか種類があり、現在は大きく(?)見た目が違うのですが、これは再現されるのでしょうか...?
ドアコック蓋については、製品は40101F・40102F製造時の形態が再現されているのですが、これはデビューと前後して改修されており、また40103F以降はこれに近い形態で製造されています。その後、2020年1月より四辺にテープが貼られるようになりました。2021年度に登場した40155Fからは大きく改良され、2022年初夏頃に既存車も全て交換、現在はこのタイプで統一されています。多くは交換と同時にテープも剥がされたものと思われますが、交換済・テープ有の形態も稀に見られました。
 
ドアコック蓋のバリエーション
西武40000系先頭部のドアコック 1次車製造時のタイプ(クハ40001 2017-01-21)
40101F・40102F 製造時
(クハ40001 2017-01-21)
西武40000系先頭部のドアコック 1次車デビュー後のタイプ(クハ40002 2017-05-04)
40101F・40102F 2017年3月以降
(クハ40002 2017-05-04)
西武40000系先頭部のドアコック 2次車以降のタイプにテープが貼られた状態(クハ40054 2022-06-19)
40103F以降 テープ貼付時
(クハ40054 2022-06-19)
西武40000系先頭部のドアコック 40155F以降(既存車2022年以降)のタイプ(クハ40001 2022-06-19)
40155F以降/既存車2022年以降
(クハ40001 2022-06-19)
 
今回の作品でもパンタ配管とドアコック蓋を40103F以降の形態に合わせるべきだったのですが、配管は車体塗装の必要があり銀の色調を合わせるハードルが高く、またドアコックについては方法が思いつかず、目立つ箇所でもないのでそのままとしました(配管はそもそも5号車がエラーですし...)(2024-12-10 40103Fでの差分とドアコック蓋の記述を変更

やったこと

特別企画品の40101Fを中古で入手し、これを加工していきました。

50番代への改造

車体の交換

窓のない2・4・9号車の車体は不要になり、代わりに5(8)・7・3(6)号車の車体を手配しました。入手方法は忘れましたがたぶんボディのAssyだと思います。

交換した3両の車体は号車番号を変更します。水色のベースに白の文字が入るのですが、文字だけ落とすのは困難なので水色を筆で上塗りしています。塗料はMr.カラーのC34「スカイブルー」に白を混ぜるとかなりベストな色が作れました。が、後述のピクトグラムの部分について完成後の状態(艶消しクリア塗布)で斜めから見ると、どうも僅かに違いが出てしまっているようです。正面から見る限りでは問題ないのですが...

文字は後述のオリジナルインレタを使用しました。これは世田谷車両センターから出ている40000系の車両番号でも代用できます。

実は西武のこの系統の書体はいくつか種類があり、40000系では車両番号と号車表示で書体が違うのですが(サイズは同じ)、世田谷のインレタは号車表示の方に近い書体になっているんですよね。ちなみにこれは最近になって気付いたので、自前のインレタ(Helvetica Neue Boldで作成)は車両番号と号車表示の中間のような書体です...

実車の書体の種類については、(文字間を無視すると)ざっくり以下のように分類できると思います。(2024-12-09 一部変更)

  • 10000系の各種表記(ただし号車表示は20000系同様のステッカーを上貼り)
  • 20000系の各種表記(エンド表記を除く)、30000系の車両番号表記(前期車車外)と製造年表記(車内)、各系列の号車表示(「10」は40000系を除き横幅90%)
    • Helvetica Bold と一致。
  • 30000系の車両番号表記(車内)
    • Helvetica Neue Bold が近似。
  • 新101系・2000系更新車の車両番号表記(車外側面プレート)
  • 新101系・2000系更新車の車両番号表記(車内ステッカー)
  • 30000系の車両番号表記(後期車車外)
    • Helvetica Bold の縦幅を揃え、横幅を110%(0は117%程度)に広げたものと一致。
  • 30000系の車両番号表記(前面、武蔵丘貼付分=各編成初回入場以降)、40000系の車両番号表記(車外)
    • Neue Haas Grotesk Display Pro 65 Medium が近似。
  • 40000系の号車表示(車内)

西武40000系の号車表示・車両番号表示(サハ40459 2023-05-26)

40000系の号車表示と車両番号表示(「4」は違いがわかりやすい)

(サハ40459 2023-05-26)←2025-08-14追記

余談ですが世田谷のこのインレタ、399「田無の車番インレタ(9000・30000系前面/40000系)」が手元にあるもののこれは調べても出てこず、代わりに409「田無の車番インレタ (40000系/30000系9000系前面)」がヒットしました。内容は同じようで謎...

また、新9号車は弱冷房車になりますのでこちらもインレタで対応します。銀河モデルの30000系車両番号各種に収録されており、ちょうど手元にあったのでこれを使用しました。が、40000系と30000系で文字の配置が違うことに最近気付きました。製品でもしっかりと差分がみてとれますね...(製品側の差は認識してたものの、まさか実車が違うとは思わずスルーしてしまった)

9号車の変更した表記

9号車の号車表示と弱冷房車表示(30000系用)

ピクトグラム関係の変更(車椅子スペース)

車体を交換すると車椅子スペースは1号車の先頭部のみとなりますが、これを各号車車端部の配置に変更します。車椅子スペース部には車椅子・ベビーカーのマークが掲示されており、号車番号と同様に水色ベースに白での表示なのですが、こちらはベースごと変更となる上、これがドアの外周と一体化されたデザインでなかなか厄介です。

これについてはベース部分は塗装で、マークはオリジナルインレタで表現することとしました。

まずPCでデータを作成します。車両の側面を1m程度離れたところから望遠で撮影し、これをトレース。撮影については個人的にこの手法の方が慣れていたのですが、どうしてもレンズの歪みや遠近法による変形が出てしまうため、側面など平面のものはスキャナーに通した方がよさそうです。そのような時は定規も一緒に写すと正確なサイズを出せますね。

塗装はカッティングマシン「Silhouette CAMEO 3」でカットしたマスキングフィルムを使用し、エアブラシで行いました。印刷や塗膜の厚みを考慮し印刷部分は全てマスキングした上で、マスキングを剥がした後に別途筆塗りで薄い塗料を重ねて段差や色合いの僅かな違いを馴染ませています。マスキングフィルムはマシン購入時についてきたもので詳細がわからなくなっていたのですが、使い勝手が良いので調べてみたところ、エアテックスの製品がこれと同じものでした。塗料は号車番号と同様、Mr.カラーのC34「スカイブルー」に白を混ぜたものです。

インレタはアドマ様にアウトレットサイズ(35×118 mm)でお願いしました。

1号車の除去する箇所については元の印刷を大雑把に落とした上で、新設の箇所と同様にエアブラシ塗装で輪郭を出し、筆塗りで仕上げています。

マスキングした状態

ピクトグラムを追加した箇所

新たに追加したピクトグラム

マスキングした状態

ピクトグラムを除去した箇所

ピクトグラムを除去した箇所

オリジナルインレタ

オリジナルインレタはLONG表示とそのマスク、ピクトグラム、車両番号、号車番号を作成

「LONG」表示

手法はピクトグラム部分と同じです。元の「LONG/CROSS」の印刷を落とした上で、塗装のベースにオリジナルインレタの文字で表現。ただこちらは前面のみ、マスキングにオリジナルインレタを使用しています。細かいRが綺麗に出せるため当初は全てインレタで考えていましたが、難易度が高く断念。塗料はMr.カラーのC109「キャラクターイエロー」とC58「黄橙色」から調色しました。今は世田谷総合車両センターの740「埼京線表記インレタ」に収録があるのでこんな苦労はしなくて済みますね。

前面と側面の「LONG」表示

前面と側面の「LONG」表示

マスキングした状態の前面ガラス

マスキング用のインレタを貼った前面ガラス

塗装直後の側面

塗装直後の側面

塗装を一通り終えた車体群

一通り塗り終えた車体

車両番号表記・行先表示

各車の側面と先頭車前面の車両番号表記を変更します。現在は世田谷総合車両センターから719「田無の車番インレタ(40050)」が出ていますが、当時はこれがなかったのでオリジナルインレタを使用しました。0番代用を並べ替えてもよかったのですが、10両分は手間ですし5の消費量が...それからオリジナルインレタはサイズが決まっており、大きくてなかなか埋まらないのでこれを埋める目的もあったと思います。号車表示のところで世田谷インレタの書体が違うことに触れましたが、当時は自分もこのあたりに疎く、オリジナルインレタも世田谷と同じ?Helvetica Boldになってます...
40101Fから40151Fへの変更なので基本的には各車1文字変えるだけですが、質感を揃えるため全てインレタに置き換えました。
側面の印刷はエナメル溶剤を染み込ませた爪楊枝で擦ると簡単に落ちますが、表面にテカリが出てしまいます。クリアコート前提であれば問題はないですね。なお前面は地の水色も印刷なので、かなり気を遣わないと一緒に落ちてしまいます(新しい車番を貼ってしまえばある程度は目立たなくなりますが)。このあたりは世田谷総合車輌センター様のツイートも参考になります。
前面の種別・行先の表示はe533の精密工房様のステッカーを使用。「F快急 元町・中華街」を付けたはずです。せっかくの交換式なので、3Dプリンタでパーツを大量に作って豊富なバリエーションを用意しました。運行番号は富士川車輛工業の1214「8/13号線直通M2013 6000系LED(前面・列番)」から「32M」を貼付け。
側面は走行中は無表示なので黒塗りにします。ベースにした特別企画品は黒の印刷になってますが、その他はS-TRAINの表示が印刷されていますので、Assyを使用した3両は黒を筆塗りしました。

アンテナの増設

準備工事状態の台座にアンテナを生やします。蓋の部分を削って1本目のアンテナと高さを揃え、ドリルで穴を開けてカッターで角型に整形しました。
加工途中の屋根上アンテナ周り
加工したアンテナ台座

前照灯の変更

ライトユニットから元のプリズムを外し、ライト周辺の面全体に0.2mmのプラ板を貼り付けて元の穴を塞いだ上で、0.6mmのドリルで穴を開けて近辺を黒色に塗装。さらに伸ばしランナーの要領で0.6mm程度の透明プラ棒を作成し、0.7mm程度でカットして穴に差し込んで接着しました。
さらにこの直後に1005のチップLEDを接着して光源を確保。配線は0.1mmのポリウレタン線を使用、途中に整流用のダイオードと15mA(たぶん)のCRDを途中に繋いで集電板にハンダ付けしてます。
また背面仕切りの窓(特に運転士側)がプリズムによって小さくなってしまっているのですが、これによって邪魔なプリズムが不要になるので窓を拡大しました(座席パーツ側も)
加工途中のライトユニット
加工途中のライトユニット
完成したライトユニットと配線
ライトユニットと配線

床下機器の加工

各車の腰掛制御装置と、T1(4号車)の誘導無線送受信機およびその電源箱、汚水タンク、汚物処理装置を撤去します。ニッパーで切り飛ばし、カッターや彫刻刀を駆使して適当に仕上げました。撤去跡の大穴は塞いだ方がよいのでしょうが、面倒なのでそのままに...
動力のあるM3(5号車)はモーターのカバーを兼ねてるので少し大変で、裏の肉抜き部分まで貫通してしまわないように気を遣いながら、うまいこと無塗装でも違和感のないように削り落とし、セメントでなでたり、爪で擦るなどして表面の艶を整えてます。裏の肉抜き部分には瞬着を流して補強しておきました。
さらにM1・M5・Tc2にはバランスウェイトらしきものがあるので、これを設置します。川重で調査した時から存在は把握していたのですが写真は撮れなかったため、甲種輸送時に写真が上がってから作成していたと思います。すぐに仕上げたかったので3Dプリンタではなくカッティングマシンでこさえることにし、0.1mmのポリカーボネート板とプラ板、またt0.2のプラ板をカットしてセメントで組み立てたものになってます。製品の成型色に近い色として、ガイアカラーの073「ニュートラルグレーⅢ」で塗装しました。
バランスウェイトらしきものを自作
バランスウェイトらしきもの(M1・M5用)
完成したM3とM1の床下
M3とM1の床下
完成したTc2とT1の床下
Tc2とT1の床下

座席の変更

デュアルシート(クロスシート状態)からロングシートに変更します。ちょうど東京メトロ10000系の座席パーツが余っていたのでこれを使用しました。床下パーツと座席パーツとを固定するツメの位置が40000系と異なるため、座席パーツ側の穴をカッターで広げて対応します。なお中間車前位側のものは大きく位置が異なりこの対応ができないため、ツメに合わせて新たに切欠きを設け、この部分の幅をツメの内側の幅(バックゲージと言った方が伝わりやすい?)とぴったりにすることでうまいことはまるように調整しました。これは難易度が高い上にツメへの負荷が大きいようなので現在は別の方法を模索しています。

座席パーツの比較

座席パーツ 中央が加工後

また、車体への固定ツメがメトロ10000系では座席パーツ側のモールドとなっているのでこれも対処する必要があります。座席パーツ側のツメを切り落とした上で、カッター等で彫り込んで対応しました。

さらに背ずりの上部が波打っている独特な座席形状を再現するため、カッティングマシンに少し無理をさせて0.2mmのプラ板でこの部分を作成。後述の塗装後にセメントで接着しています。当時はデビュー前で情報が少なく、30000系を参考にしたため形状が若干おかしいのはご愛敬...

背ずりのカーブの再現テスト

マスキングテープでの試作

背ずりパーツの量産品

背ずりパーツの量産品

また室内灯台座が丸見えで不格好だったので、必要性の低そうな部分を削り落としました。

室内灯台座の加工箇所

室内灯台座は一部をカットしても問題なく純正室内灯を取付けることができた

さらに車両ごとの内容として、1・2号車後位と3~10号車前位の車端部1位側(1号車のみ2位側)の座席を削り落とし、車椅子スペースを再現。先頭車と2号車は室内灯台座と重なってしまいますが、うまいこと処理します。

新たに設けた車椅子スペースのバリエーション

車椅子スペースは模型的には先頭車(写真左奥)、2号車(写真右奥)、3~9号車(写真左手前)の3パターン(2025-08-14 一部表現追加)

またトイレのある4号車はトイレ近辺のツメの位置がずらされており、これが座席とまるまる重なってしまうのでやむなく移設しました。ツメの部分をカッターで切断、新しい場所にセメントで接着して瞬着で補強しています。この部分については今思うと、ツメ単体ではなく根本から台形にカットする、補強にはティッシュを併用する、等の改善点が考えられます。

動力車は10000系用のパーツをダメにしてしまっていたので、元のパーツから座席を削り落として対応しました。

両先頭車の先頭部は乗務員室の背面仕切とパートナーゾーンがあるため元のパーツを使用します。座席端の位置でハイパーカットソーにて切断して入れ替え。1号車はセメントで接着しましたが、10号車は脱着時に折れそうなのでバラバラのままにしています。ちょうどパートナーゾーンのある位置は床板との固定が外れにくくなってるんですよねぇ...逆に単体でも十分保持できるというメリットはありますが...(後の塗装工程も分割状態の方が楽)なお1号車は強固に接着するため、裏からプラ板やプラの切れ端で補強を入れてます。

10号車の座席パーツの切接ぎ

10号車の座席パーツ

1号車の座席パーツの切接ぎ

1号車の座席パーツの先端

1号車の座席パーツの切接ぎ(裏面)

1号車の座席パーツの接合部裏面

各部のディテールアップと仕上げ

車体関係

先頭部の構体は製法が異なり質感が違っています。乗務員扉もこれに近い質感なので、まとめて塗り分けを行いました。Mr.カラーのC206「スーパークロームシルバー2」をうっすらと吹き付けてみるとうまいこと表記を潰さずにいい感じの塗り分けができました。

完成後の先頭部 質感の違いを再現

先頭部の質感の違い

また中間車側面のエンド表記が製品では再現されていないので、インレタで追加しました。白地に濃い灰色の文字となっているのですが、アドマ様では単色のインレタしか作れない(恐らく他所だともっと大きいサイズしかない=高い)ので、2色を別々に制作して重ね貼りすることで対応。文字部分は当時黒だと思っていたので黒になってます。離れてみると黒にしか見えないんですよね...

さらに妻面の車外解錠ハンドルを赤色、銘板とパンタグラフ配管の上部(塩ビ管の部分)を灰色で色挿し。赤はMr.カラーのC3「レッド(赤)」、灰色はMr.カラーのC305「グレーFS36118」を使用しました。

完成後の車端部

ドレスアップした車端部

それから前面のガラスは「LONG/CROSS」の表示を落とすのにてこずって黒の印刷も部分的に消えてしまったので、全て塗り直してます。さらに前面下部のパーツについて、記憶が曖昧なのですが恐らく手摺付近で印刷のずれが目立っており、この部分を補修しています。というのも、どうも銀→水色→黄緑の順で印刷しているようで、銀だけ落とすということができなかったんですよね。上端部も若干剥げてたみたいで、ここも同時に補修してます。黄緑はMr.カラーのC64「ルマングリーン」をそのまま使用、水色とともに色の違いが少し気になりますが妥協ということで...このパーツは印刷のずれ等が多く、黒も適宜補修していると思います。

最後にインレタの保護として、車体と前面下部のパーツはガイアカラーのEx-04「Ex-フラットクリアー」を吹き付けています。

窓関係

窓は各種表記をインレタ・ステッカー・デカールで再現しました。たぶん箇条書きにした方が早いと思うのでそうします。いずれも表から貼付。

  • ドア窓の広告・注意表示:トレジャータウン TTL856-11A/11A改「ドア注意・優先席 (西武線)」
  • 優先席表示(表):銀河モデル N-597「優先席表示(関東私鉄汎用)」
  • 優先席表示(裏):トレジャータウン TTL856-42「優先席表示2」
  • 優先席ヘルプマーク:自作デカール
  • 女性専用車表示(表):銀河モデル N-598「女性専用車窓表示(汎用)」

優先席表示は裏から貼るインレタを表から貼り、その上から普通にステッカー(確か当時は適当なインレタを知らなかった)を貼付して、また女性専用車はステッカーの裏に塗料を塗ってこの塗料によって接着することで、それぞれ車内側を表現しました。

デカールはハイキューパーツのINKJ-T05WB「家庭用インクジェットプリンターデカール用紙(白ベース・A4サイズ5枚入)」を使用、女性専用車ステッカー裏のピンクはガイアカラーの016「ブリリアントピンク」を使用。

以下は自作データでのオリジナルインレタでいずれも白色です。こちらもアドマ様にお願いしてます。理由は忘れましたが、貫通扉の模様は裏から貼る用なので左右が逆になってしまってます...

  • 固定窓「この窓はあけられません」表示
  • 下降窓「開」表示
  • 下降窓下端の長方形
  • 貫通扉の小鳥・桜模様
完成後の窓の表記類
窓の表記類
さらにパートナーゾーンのスモークガラスは室内灯点灯時にざらつきが目立つため、印刷を落として「IROMIZU」での表現に変更しました。表から28-25icを貼り、さらに裏表にB-50icを貼ってます。
パートナーゾーンのスモーク加工
パートナーゾーンの窓(上が加工後)
また車椅子スペースとパートナーゾーンの窓には手摺の表現も追加しました。0.3mmの真鍮線を銀色に塗装して接着。パートナーゾーンのものはカーブしているため、乾燥中は窓との間にプラ板を噛ませて位置を合わせてたみたいです。当時は面倒だったので白化のリスクを承知で瞬間接着剤を使いましたが、今では使い勝手の良いものも増えてますので瞬着にこだわる必要もないかなと...
パートナーゾーンの手すり取付
手摺の取付
このほか、室内灯の光が側面のガラスパーツを介して乗務員室内に漏れていたので、乗務員扉窓の部分はカットして車体側に接着、さらに切断面付近を黒色に塗装しました。
先頭部のガラスパーツを分割
ガラスパーツの分割

屋根関係

KATO製品は列車無線アンテナ、パンタグラフ、ヒューズ箱が総じてイマイチなのでこれを交換します。
アンテナとヒューズ箱は3Dプリンタ出力品を、パンタグラフはTOMIXの0284「C-PS27N」の台枠部分を3Dプリンタ出力品に置き換えて使用。
いずれもFUSION360でデータを自作し、DMM.makeに発注しました。かなり小さくても作れますが、値段が割高になってしまいますのでいろいろまとめて投げてます。素材は今は亡き高精細アクリル(Xtreme Mode)だったかなと。EMON様が同じ素材でサービスを提供してますので、現在は(?)こちらをメインに利用してます。
アンテナは新型のタイプを再現、塗装にはMr.カラー C322「フタロシアニンブルー」とC138「クリアーグリーン」を調色して使用したはずです。しかしクリア系を使いすぎたため若干透けてしまっているので要改善ですね。
完成後の列車無線アンテナ周り
列車無線アンテナ
パンタグラフは台枠と釣り合い棒、舟体をMr.カラーのC8「シルバー(銀)」で、上枠と下枠をMr.カラーの206「スーパークロームシルバー2」で塗り分けてみました。プライマーはガイアノーツのP-01「ガイアマルチプライマー」だったと思います。さらに台枠端の黄色、ホーンのオレンジ、すり板の銅色(実物は黄銅なので次からは変えます)、固形潤滑剤の黒、「TOYO DENKI」の青、碍子の白と、合計8色を使用しました。
ヒューズ箱はM3車の主回路ヒューズだけ配線の本数が少ないので、一応これを再現しています(屋根のモールドはそのままですが...)。塗装は製品の明るめの屋根に合わせ、これより若干暗い色としてMr.カラーのC305「グレーFS36118」を使用、そこから天面の銘板や側面のパッチン錠と底面に取り付けてある板を銀色(たぶんMr.カラーのC8)で、碍子を白で塗り分けてます。
このほか、パンタグラフ下降検知器(屋根側のモールド)を銀色に塗装しました。
パンタグラフの台枠(3Dプリンタ出力品と既存製品の比較)
パンタグラフの台枠(3Dプリンタ出力品とC-PS27N)
完成後のパンタグラフ周辺
パンタグラフ周辺

床下関係

先頭の連結器が異なるのでカッターなどで削って形を変えてます。また連結器の取付部が大きく盛り上がって悪目立ちしているため、これも軽くカットしました。さらに非常連結栓受の赤と、中間連結器箱(Tc2のみ)の黒を色挿し。

先頭部の改造前後の比較

先頭部(無加工のTc1と加工後のTc2)

空気圧縮機も銀色に塗装しています。マスキングが煩雑になりますがエアブラシを使用、塗料はMr.カラーのC206な気がします(メッキ調の銀ですが、艶消しの面に薄く塗ると綺麗な艶消しになります)

銀色の塗装したCP

銀色に塗装したCP

先頭台車には排障器を設置しました。これは恐らく2017年頃に123Dで作ったデータを3Dプリントしたもので、ガイアカラーの073「ニュートラルグレーⅢ」で塗装しています。元のモールドを一部削り落とし、瞬間接着剤で接着。

排障器を設置した先頭台車

排障器を設置した先頭台車

このほか、動力車にはモーターへの給電をカットするスイッチを設置してみました。プラ板とピアノ線を使用してます。説明が難しいので写真で...

動力車にはスイッチを設置

写真中央付近にスイッチがあり、爪楊枝などで操作可能

スイッチの内部

摺動部は位置がずれないように幅と厚みを調整し、脇にガイドを設置

内装関係

窓から覗く内装

車内はそのままですと真っ白で味気ない上に動力車と先頭部だけ真っ青という大変な状態になっているので、実物に合わせて塗り分けていきます。といってもこの時点では実物の内装は袖仕切りと座席くらいしかわかっておらず、完全に既存車からの推測で作業してます。

まず座席パーツ全体を灰色に塗装、これは通路部の色ですがガラス入りの袖仕切りや室内灯台座もこのくらいの色でいいかなということで。ここは白でもよかったかもしれません。そこから通路脇の黒いラインと、ドア付近の警戒色である黄色、また座席の青色・橙色を入れていくのですが、単に塗装するのでは非常に手間がかかりますので、シールを塗装して貼り付ける形としました。これは広げた穴を隠す意味合いもあります。

自作した内装用シール

内装用のシール

ノギスで採寸してPCでデータを作成、カッティングマシンにカットさせたら(断面に色を入れるため)不要部分を剥がしてからエアブラシで塗装、パーツに貼り付け、といった手順で行い、自作した背ずりのパーツもこの時まとめて塗装しました。なお、ツメの近辺や室内灯台座、先頭車の段差部など入り組んだ箇所と、車椅子スペースはパーツに直接筆塗り、また動力車は(灰色の箇所をマスキングした上で)黒をエアブラシ塗装としています。

パートナーゾーンは床面が黄緑色ですのでこれをベースの塗装にし、灰・黒・黄色をステッカーで貼り付け、中央にある「中腰いす」は筆塗りで青と白を入れてます。

さらに背面仕切は木目調なのでそれ系の色で塗装。

塗料は記憶が曖昧ですが、たぶんこれだと思います。シールは手元にあったタミヤのマスキングシールを使用しました。

  • 灰:ガイアカラー 073「ニュートラルグレーⅢ」
  • 黒:Mr.カラー C14「ネイビーブルー」
  • 黄:ガイアカラー 1025「西武2000系イエロー」
  • 青:Mr.カラー C80「コバルトブルー」
  • 橙:Mr.カラー C59「オレンジ(橙)」
  • 木目:Mr.カラー C44「タン」
  • パートナーゾーンの黄緑:Mr.カラー C64「ルマングリーン」+白+Mr.カラー C48「クリアーイエロー」

床の色分けを終えた座席パーツ

座席以外の色分けが終わった状態

仮完成状態の座席パーツ

仮完成状態の座席パーツ

そして実車が登場するとドア付近の黄色の幅が狭い(恐らく0番代と同じ幅)、ということで黒を重ね貼りして対処してます(動力車とパートナーゾーンは黄色を貼り直しました)。さらに営業列車に乗ってみると色合いの違いも発覚して困惑...さすがにこれは面倒なのでそのままにしました。どうしてこんなにも個性的なのか...

修正後の内装

修正後の内装

また、種車にKATOの室内灯が入っていたのでこれをそのまま使用しています。そのままでは光源付近の光が強かったので、白いシールを貼って抑えました。

さいごに

ご覧いただきありがとうございました。20年も生きているといろいろと思うところがあり(?)Twitterではダメだなということで今回の執筆に至った次第ですが、長すぎた気がします。難しいですね。8連も鋭意制作中ですのでそのうちご報告できたらと思うのですが、もう既に気が重いです...

 

(2025-08-14 画像に代替テキストを追加)

2021年12月28日、20156Fが1年9か月ぶりに営業運転に復帰。

何の問題もない車両が突如として2年近く運用から外れるというのは全国的にみても稀な例でしょう。ざっくり説明すると20105Fに車が突っ込んでVVVFがぶっ壊れて、それを直すための生贄になった感じです(たぶん)。なぜかVVVFが戻ってからも1年以上動いてませんでしたが。

とりあえずここにいろいろ記しておきます。

 

事柄(時系列)

以下、運用表は回送を除き​https://loo-ool.com/rail/​より使用。※誤っている可能性や途中の車両交換を把握できていない可能性があります。ご了承ください。

 

2020/02/25 (火)

06:04頃、井荻~上井草間で踏切事故。井荻3号踏切にて通過中の下り電車に乗用車が衝突したようで、その下り電車が4601レとして走行中の20105Fとみられます。

事故後はしばらく小平に停車しており、その後は7:40頃に久米川を下ったとの情報がありました。それによると行先無表示・室内灯消灯とのことで若干ヤバい感じがありますが、実際ヤバかったようでここから1ヵ月ほど運用を離れています。

恐らくこの時に20805号車のVVVFを破損したものと思われます。

 

ちょうど上井草→井荻で止まっていた5102レが当該との見方もありますが、以下のリンクから、報道機関の情報と異なる点、また7時半頃の時点においてその列車は止まったままであるものの現場の踏切は上り列車の接近を示しているという点がわかり、このことから否定できる(踏切手前で停車していた)と思います。

 

2020/03/28 (土)

この日の5632レを最後に20156Fの目撃情報が途絶える。この前後、事故や車両故障といった情報は出ていません。

 ┌新 宿0457←0435上石神─○5002
 └新 宿0501→0551新所沢┐ 5801
 ┌新 宿0652←0611新所沢┘ 2804
 └新 宿0701→0758本川越┐ 2611
 ┌新 宿0858←0802本川越┘ 2628
 └新 宿0903→1003本川越┐ 2631
 ┌新 宿1126←1008本川越┘ 5608
 └新 宿1133→1209田 無┐ 5131
 ┌新 宿1255←1221田 無┘ 5130
 └新 宿1303→1422本川越┐ 5633
 ┌新 宿1546←1426本川越┘ 5632
 └新 宿1553→1628田 無┐ 5157
 ┌新 宿1714←1637田 無┘ 5156
 └新 宿1718→1756田 無┐ 5165
 ┌新 宿1843←1802田 無┘ 5164
 └新 宿1848→1925田 無┐ 5177
 ┌新 宿2021←1940田 無┘ 5176
 └新 宿2024→2120玉川上┐ 5253
 ┌田 無***←****玉川上┘ 91**
 └───────────┐
 ┌新 宿2229←2157田 無┘ 5188
 └新 宿2235→2328新所沢┐ 5813
 ┌───────────┘
 └新所沢****→****南入曽─△5813
(2020/03/14改正休日)

 

この後20856号車はVVVFが取り外され、(遅くとも5月頭以降は)長らく南入曽車両基地の10番線に留置されることに。数ヵ月に一度ほど、他の番線に移動することもありましたが、大半は数日以内に戻っていたと記憶しています。稀に自走での入換も目撃されていました。

パンタを上げて通電し、行先を表示していることもありましたが、(VVVFがつくまでは)画像のように20856号車はパンタを降ろしたままという状態が多かった印象です。

また10番線の新宿寄りには、9108Fや2000系の4連が数日~数週間にわたり留置されるといったことも多々ありました。

(参考:南入曽車両基地 構内配線図 鉄道ピクトリアル2013年12月臨時増刊号より引用)

 

2020/04/03 (金)

20105Fが試運転を実施。9755レ~9758レで南入曽~本川越を2往復しました。

この時までに、20805号車のVVVFを元20856号車のものへ載せ替えたものと思います。

(2020/04/05 9758レ 南大塚~新狭山)

余談ですが、20105Fは離脱中の03/18~03/25頃に列車無線工事を、さらにその後にラッピングの変更を実施しています。そしてなんと試運転時は新宿に向かって左側の側面のラッピングが未変更でした。また、公式発表ではラッピングの変更が池袋線(20104F)のみとされていたのも面白いところです。

 

2020/04/05 (日)

2654レから20105Fが営業運転に復帰。告知のなかったラッピング変更ですが、西武線アプリの表示はしっかり改められています。

○─南入曽****→****本川越┐ 96**
 ┌新 宿1208←1107本川越┘ 2654
 └新 宿1211→1313本川越┐ 2651
 ┌新 宿1418←1317本川越┘ 2668
 └新 宿1421→1509拝 島┐ 2335
 ┌新 宿1607←1519拝 島┘ 2346
 └新 宿1611→1713本川越┐ 2675
 ┌新 宿1814←1718本川越┘ 2692
 └新 宿1821→1923本川越┐ 2695
 ┌新所沢***←****本川越┘ 95**
 └───────────┐
 ┌新 宿2034←1953新所沢┘ 2814
 └新 宿2040→2143本川越┐ 2715
 ┌新 宿2243←2148本川越┘ 2726
 └新 宿2251→2353本川越┐ 2729
△─南入曽****←****本川越┘ 95**

(2020/03/14改正休日)

 

2020年11月頃?

20156Fの20856号車へVVVF取付。遅くとも12月4日までには行われていたようです。この頃、16番線での留置が目撃されています。

VVVFは20805号車から取り外したものを修理の上で取り付けているものと思われますが、以前と若干異なる部分がありました(詳細は後述)。

 

2021/12/09 (木) ~ 10 (金) 頃

1年以上特に変わった動きのなかった20156Fですが、18番線の転削場に入りました。車輪転削を実施したものと思います。

 

2021/12/14 (火) ~ 15 (水) 頃

20156Fが14番線のピットに入る。月検査を実施したものと思われます。車内の消火器の封印は15日で付けられていました。

 

2021/12/16 (木)

20156Fが試運転を実施。9751レ~9756レで南入曽~本川越を3往復走行しています。途中、減速と再加速を繰り返していたようで、踏切の作動から列車通過までの時間の長さも目立ちました(通過時は至って普通の速度でした)

写真を見るとスカートなどの退色が気になります...

試運転後は再び南入曽車両基地の14番へ入ったようで。以後、10番以外への留置も増えました。

(2021/12/16 9754レ 狭山市~入曽)

 

2021/12/20 (月) ~12/24 (金)

20156Fが定期回送運用に就く。5日とも同じ運用で、南入曽~新所沢を3往復しています。

(2021/12/20 9564レ 新所沢駅)

 

 ┌新所沢1256←1254南入曽─○9562
 └新所沢1307→1310南入曽┐ 9519
 ┌新所沢1358←1355南入曽┘ 9564
 └新所沢1407→1410南入曽┐ 9521
 ┌新所沢1456←1453南入曽┘ 9566
 └新所沢1507→1510南入曽─△9523

(2021/03/13改正平日)

試運転のような運用ですが、れっきとした定期回送で、職員輸送のために日中のみ毎時1往復運転されています。

2019/03/16のダイヤ改正以降、日中の新所沢始発・終着列車≒南入曽発着列車がなくなった(国分寺線直通休止分の補填で本川越へ延長)たために設定されたようです。

 

2021/12/28 (火)

20156Fが5872レから営業運転に復帰。なんといきなり平日2本しかない狭山市始発に入ったようです。狭山市→新宿→田無→新宿→新所沢と動き、10時半前に南入曽へ入庫。再出庫はありませんでした。

(2021/12/28 5112レ 田無~西武柳沢)

 

○─南入曽****→****狭山市┐ 9651
 ┌新 宿0751←0644狭山市┘ 5872
 └新 宿0754→0830田 無┐ 5109
 ┌新 宿0919←0840田 無┘ 5112
 └新 宿0922→1020新所沢┐ 5815
 ┌───────────┘
 └新所沢1021→1024南入曽─△5815
(2021/03/13改正平日)

 

 

その後

ようやく復帰かと思われたところですが、その後もしばらく営業に就かず...01/04から?またしばらく南入曽~新所沢の職員輸送に入っていたようです。

(2022/01/05 9562レ 新所沢駅)

 

2022/01/11(火)

夕方から2週間ぶりの営業運転へ。例の職員輸送に入った後でした。この日は上石神井へ入庫し翌日も営業に就いており、いよいよ本格的な運用がスタートしたようです。

(2022/01/11 5821レ 東村山駅)

 

 ┌上石神1627←1555南入曽─○9036
 └───────────┐
 ┌新 宿1702←1631上石神┘ 5026
 └新 宿1704→1815新所沢┐ 5821
 ┌新 宿1944←1846新所沢┘ 5830
 └新 宿1947→2031田 無┐ 5173
 ┌───────────┘ 
 └田 無****→****小 平┐ 92**
 ┌───────────┘ 
 └小 平2052→2113拝 島┐ 5433
 ┌小 平2150←2129拝 島┘ 5438
 └───────────┐
△─上石神****←****小 平┘ 9048

(2021/03/13改正平日)

 

VVVFインバータについて

20000系のVVVFは日立製作所製の3レベルIGBT方式で、8M制御のVFI-HR1815Bと4M制御のVFI-HR1415Aが存在します。ここでは主に前者について記載します。

まず外観となんとなくの構造を見ていきましょう。先に通常のVVVFから。(2022/01/15&01/20追記・修正)

新宿に向かって左側に1群のユニットが、右側にはそれを左右反転したような形状の2群のユニットがあります。2つに別れているように見えますが上部で繋がっている1つの部品で、2群の方には銘板などがありません。

本川越寄りに3つのパワーユニットが並んでおり、1群・2群とも左からU相、V相、W相となります。また双方とも本川越寄りの1つ(W1・U2)のみ網目カバーの幅が広くなっていますが、中のパワユニそのものは3つとも同じサイズに見えます。

新宿寄りの平坦な部分は、1群の方にはゲート制御部、2群の方にはモニタ装置の端末局が入っているようです。

なお4M制御のタイプも外観はほぼ同じで、2群のパワユニ本体だけが抜かれた形になっています。(2022/01/20追記・修正 2022/04/28修正)

 

で、20856号車のVVVFがこちら。

1群の方はパッと見ほぼ新品のようにも見えますが、よく見ると綺麗になっているのはゲート制御部の蓋と、パワユニのカバー・本体のみ。ここは恐らく新品でしょうが、筐体そのものはほぼそのまま使っているようです。

そしてあろうことか、右端(W相)のパワユニのカバーが他2つと同じ幅になっています。どうしてこうなった。それに伴い筐体にも若干の改造が。

一方、2群の方はまるっきりそのままのようです。パワユニのカバーが若干綺麗なのは、全検の時に清掃でもしたのでしょう(20105Fは2019/07/26出場=このVVVFは7ヶ月しか走ってない)

なお、銘板についても追加や変更は行われていないようでした。このことから、中身もほぼそのままである可能性が高いと思います。

また、装置を取り替える際にはボルトなども綺麗になる場合が多いですが、今回は汚れたままのようです。

 

続いて交換に関しての裏取り的な銘板関連の話。

多くの場合、部品の銘板には製造年月と製造番号が記されています。しかしながら製造番号は素人が解読できるようなものではないのが大半。

ただ西武では、様々な部品にわかりやすい管理番号が振られており、銘板付近に記されています。20000系のVVVFも例外ではありませんでした。

ここでは、製造年月と管理番号に焦点を当ててみていきたいと思います。確認した限り、以下のようになっていました。

20156F (2001/11/16竣工)

20256:2001年8月 VFI-813

20856:2003年6月 VFI-822

20105F (2003/09/26竣工)

20205:2003年6月 VFI-821

20505:2003年6月 VFI-405

20805:2001年8月 VFI-814

製造年月についてはもはや言うまでもないでしょう。

管理番号については、十位以下が製造順で振られているものと思います。

20000系の製造は、01・51~56・02~06・57・07・58・08の順。0番代の10両編成は8M制御の装置を2つと4M制御の装置を1つ、50番代の8両編成は8M制御の装置を2つ搭載しています。

これを前提に計算してみると、8M制御タイプは20856が14台目、20805が22台目となり、少なくとも製造時は20856がVFI-814、20805がVFI-822と考えるのが妥当でしょう。

そして製造後、本件の前に交換された可能性について。従来の抵抗制御などの装置では、検査時に外したものを別の車両へ取り付けるということが頻繁に行われているようですが、VVVF車ではそのようなことはしていないと認識しています。実際、この2本以外にも20000系で何両か管理番号を確認しましたが、全て製造順と一致しました。30000系以降ではVVVFの管理番号表示が省略されているのですが、これもそのような事情を加味したものと考えることもできます。

 

余談

管理番号について、VFはVVVF、IはIGBT素子、数字の百位はその装置が制御する主電動機の数をそれぞれ意味しているものと思います。10112Fもほぼ同様の装置を用いていますが、別の番代が割り当てられているものと思います。

また主制御器のほか、それに関連する機器にも同じ管理番号が振られるようなのですが、今回それらは交換されなかったようで、断流器と真空遮断器をそれぞれ確認したところ、どちらも20805号車は「VFI-822」、20856号車は「VFI-814」となっていました。

それから、検査について。

20105Fは前述の通り2019年7月末に全検を受けており、20156Fは2018年7月末に全検を受けています。そして上記諸々の事情を加味すると、そこから2021年12月末までの使用期間は以下の通り。

20805のVVVF「VFI-814」:3年5ヶ月

20105F:2年4ヶ月

20156F:1年8ヶ月

20856のVVVF「VFI-822」:7ヶ月

編成全体とVVVFとでかなりの差ができており、次回の検査がいつになるのか注目したいところなのですが、20000系の全般検査が約6年周期ということで完全に忘れてそうなレベルです。3~4年おきに新重要部検査も実施しているようですが、車両基地で数日で終わってしまうため把握が困難。次の全検まで頑張って覚えておきましょう...

 

車体・車内など

まず先頭部の塗装面について。20156Fは前述の通り2018年7月に全検を受けており、2020年3月の時点では状態は良好だったようです。

そこから2021年12月までほぼ動かず洗車もせず。その結果、前面の灰色は何故か光沢を残したまま部分的に白化しています。どうしてこうなったのか専門家の意見が待たれるところ()

新重検を車両基地で行うため約6年周期の全検でしか再塗装ができないということで、6000系以前の車両とは違う特殊な塗料を使っているのかもしれません。

(20056号車 2021/12/20)

 

そして離脱前後の車内の変化について。

ここでは便宜上、2021/12/20〜24の職員輸送を「復帰前の職員輸送」、2021/12/28の営業運転を「暫定復帰」、2022/01上旬の職員輸送を「復帰後の職員輸送」、2022/01/11の営業運転以降を「本格復帰後」と記載します。

 

・QRコード

2020/03/04以降、西武鉄道Webサイトの運行情報ページにアクセスできるQRコードが記されたステッカーが自社専用車の車内に掲出(参考リリース)されています。20156Fでは復帰前の職員輸送(12/20)の時点で掲出が確認されていますが、離脱前に貼られていた可能性が高そうです。情報追加と日付修正(2022/04/27)

(参考:20251号車 2022/01/042022/01/14)

 

・抗菌加工

2020年8月末から10月末にかけて全車両へ抗ウイルス・抗菌コーティング加工を実施し、施工済の車両内にはステッカーが掲出(参考リリース)されました。ステッカーは4ドア車では通常は1両4ヶ所、1,4,5,8番ドアの鴨居部(千鳥配置)という配置となっています。

20156Fでは何故かこのステッカーが復帰前の職員輸送(12/23)の時点では貼られておらず。暫定復帰(12/28)の際には1両2ヶ所、4,5番ドアの鴨居部のみ貼られた状態でした。さらに本格復帰後に確認すると1両に4ヶ所、正規の配置へ。しかし変な手順を踏んだためか、2号車では1番ドアに貼られるべきものが2番ドアに貼られています。

何にせよ本当にコーティングしているのか若干怪しいところです...

表現変更と日付修正(2022/04/27)

(参考:6152号車 2022/01/042022/01/14)

 

https://stat.ameba.jp/user_images/20220115/20/b81442255/ca/e0/j/o4536453615061710019.jpgから画像変更しました(2022/01/29)

 

参考:西武車のドア呼称順位 (旅客向けの点字ステッカーとは異なります。)

←飯能・西武新宿池袋・本川越→
飯能・新宿方先頭車/中間車 池袋・川越方先頭車

 

・表示器など(2022/01/15追記)

2021/03/13のダイヤ改正にあわせて西武遊園地駅が多摩湖駅に改称されるため、各表示器などに「多摩湖」が追加されました。20156Fでも2021年3月に「各停多摩湖」の表示が確認されています。

 

・停車駅案内

2021/03/13のダイヤ改正より、車内に池袋線・新宿線双方の停車駅案内が掲出されています。(従来はその車両が走行している路線のみの掲出で、転属・貸出時には変更)これに関しては復帰前の職員輸送(12/21)の時点で双方の掲出を確認しました。

 

・ドア窓の金具(2022/01/29追記)

20000系・30000系ではドア窓周囲の金具に白の塗装がされているのですが、このうち20000系では近年剥げが目立っており、そのためか2021年頃に(?)白塗装が落とされています。

ヤスリなどで削り落としたものとみられ、金具の表面仕上げに若干の違和感があるものとなっています。といってもこれについてはいくつか種類があるようで。また車両によっては、断面を中心に塗料の削り残しがありました。貫通扉窓にも近似する金具が白塗装の上で使用されていますが、こちらの塗装はそのままのようです。

20156Fでも復帰前の職員輸送(12/21)の時点で既に実施されていたようです。表面仕上げについては比較的細かい目が金具と平行に入っており、違和感は小さいものでした。塗料が残っている点を除いては。

 

・「非常ハシゴ未搭載」

2021年11月上旬より、20000系等の運転台に「非常ハシゴ未搭載」の表示が掲出されており、詳細は不明ですが、2021/10/31に京王線車内で発生した刺傷事件を受けてのものと見られます。ステッカーは「電子笛装備車」などと異なり比較的大きく、また角も落とされています。職員輸送の際には見忘れましたが、暫定復帰時(12/28)には掲出を確認しました。

余談:同じくこの表示が掲出されていた10000系では1月上旬頃より非常ハシゴの搭載が始まりました。

(参考:20058号車 2021/11/08)

 

・列車無線装置

西武では2018年から列車無線のデジタル対応化を進めており、当然ながらそこで無線の本体装置(多くは運転台背面に設置)も新しいタイプに交換されるわけですが、2021年3月施工の6102Fからこの装置がさらに新しいタイプ(いわば『新「新タイプ」』)へ変更されています。そこまではいいのですが、あろうことかそれ以前に施工した車両に載っている『新「旧タイプ」』も『新「新タイプ」』へ再度交換されつつあるのです。2020年2月施工の20156Fでも『新「新タイプ」』への交換を確認しました。

また、無線装置の新旧と連動して(?)運転台の列車無線表示器にも若干の差がありまして、『新「新タイプ」』搭載車は画面右下の「輝度」の部分に現在の設定が表示されるようになり、さらに画面外の右下に緑の丸シールが貼られています。

なお列車情報装置の表示である、「通信中」の有無と文字色(赤or緑)は状況により変化するもので、個体差ではありません。

余談:西武の列車情報装置は列車選別装置(乗務員が設定した種別等の情報を、車両から地上へ送信する)の派生形のようなもの。これに加えて主要駅において逆方向の地上→車両の通信も行い、折返し時などの情報入力を自動化しています。しかしこれはあくまでも入力のみで設定はされず、この状態を緑文字で示しているというわけで、乗務員が確認操作をすることで赤文字になります(ダブルチェック的なシステム)。乗務員が手入力した場合は最初から赤文字となりますが、その様子は小竹向原ぐらいでしか見れないかと...また、「通信中」については詳しいことはわかりませんが、概ね運転士側に表示されるようです。いずれも正確な調査は難しく、間違いがあるかもしれません。間違ってたらごめんなさい。

 

 

今回の件はこれで以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。誤りなどありましたらコメント欄にでもお願いします。また何か書き忘れなどを思い出したら追加するかもしれません。

 

参考

西武鉄道運行情報(公式) (@seiburailway) - Twitter

『西武時刻表』各号

西武新宿線運用情報 - 運用調査

『鉄道ピクトリアル』 2013年12月臨時増刊号(通巻884号) 「武蔵丘車両検修場の概要」「車両所の概要」「西武鉄道 車歴表」

『鉄道ファン 』 2000年9月号(通巻473号)「大手私鉄各社の車両データバンク1999/2000」

技術基準適合証明等を受けた機器の検索 - 総務省 電波利用ホームページ

『運転協会誌』 2012年3月号(通巻633号)「西武鉄道の無線を利用した列車情報装置による運転保安」

 

10000系譲渡車の西武線内での動きもひと段落ついたと思うので、横瀬車両基地内の動きを中心に、10101Fの話も交えてまとめていきたいと思います。なおここでは除籍後の各車両の呼称については元の車号とし、組成は飯能方から記載することとします。

構内の入換等に関しては一部の日付、作業順序に憶測が含まれる他、入換機の情報は省略することをご了承ください。

 

 

2/4(火)

10101F廃車回送(南入曽→横瀬)

横瀬では車3番に入庫したようです。2/5付けで7両全て除籍されました。

 


2/6(木)
横瀬車3番留置の10101Fが組成を変更。

2,3号車間で分割し、3~7号車は車4番へ移動。

さらに6,7号車間で分割し7号車を車3番へ移動、1~2号車と7号車を連結し10101-10201-10701の3両編成に。枚数が多くなるので写真は省略しますが、ジャンパ線は全て繋がれているように見えました。

その後3,4号車は2/10、5,6号車は2/17に搬出されています。

ちなみにこの後、2/28に1257Fが車3番に入っていますね。3月中に搬出されました。(2022/03/26追記)

 


3/24(火)
10106F廃車回送(南入曽→横瀬)

横瀬到着後、1~2号車+6号車が車4番北側、3~5号車+7号車が車3番に留置される形となりました。枚数が多くなるので写真は省略しますが、2,6号車間のジャンパ線は全て繋がれているようでした。

 

組成変更に関しては、車3番入庫後に車4番へ移動し2,3号車間で分割、3~7号車を車3番へ移動。

次に5,6号車間で分割、6~7号車を車4番へ移動し1~2号車と連結。

さらに6,7号車間で分割、7号車を車3番へ移動し3~5号車と連結。

という手順を踏んだものと推測します。

 

また1~2号車+6号車は後日10101Fと連結したようです。

なおこの分割により露出した10606号車の後位側妻面には貫通扉がなく、譲渡予定のためかブルーシートがかけられたようです。また後に10206号車と10606号車のパンタグラフは上昇しないよう結束バンドで固定されました(時期は不明)。

10106Fは3/25付けで7両全て除籍。

 


3/27(金)
10102F廃車回送(小手指→横瀬)

横瀬では車2番から駅11番に跨って入庫。その後(恐らく当日中)1,2号車間で分割され、2~7号車は車3番北側へ。
10102Fは3/28付けで7両全て除籍。

 

その後10106Fの3,4号車は5/11、5,7号車は5/13に搬出、10102Fの2,3号車は5/27、4,5号車は6/1、6,7号車は6/3に搬出されました。




6/1(月)

10102号車が車2番から車3番へ移動。
また10101Fに保存車と同様の白いカバーがかけられました。




6/3(水)
車3番の10102号車を方転した後、車4番へ移動し10606号車と連結。10106-10206-10606-10102の4両編成となりました。(以下10106Fとします)

10606号車と10102号車の間では一切のジャンパ線が接続されていないようでした。(当然ではありますが)

(6/16撮影)
そして当日中に10101F+10106Fは駅12番へ移動。

10102号車の方転についてですが、クレーンで持ち上げて陸送用のトレーラーに乗せ(ここまで廃車搬出作業と同じ手順)、その場で転回した上で再び線路上に復元という手順で行われたものと推測しています。前述した通り同編成の6,7号車搬出と同日に行われており、機材がそのまま使用されたものと思われます。(2022/03/26編集)

この後、6/9に9105Fの組成変更作業が行われ、ワンマン化対象の4両は車4番へ、残る6両は車3番へ留置され後に搬出されました。6/16に263Fが車3番へ入り、263F+9105Fの8両は6/18に横瀬を後にしています。(2022/03/26追記)


(6/9撮影 10101F+10106F 9105F)

 


7/13(月)
10106Fが10101Fと切り離され車3番へ移動し、4両全てに甲種回送用ユニットを積み込み。

当日中に駅12番へ戻されましたが、10101Fとの連結はされず。

この後、8/18に9102Fの組成変更作業が行われ、ワンマン化対象の4両は車4番へ、残る6両は車3番へ留置。さらに8/25に263Fが車3番へ入っています。(2022/03/26追記)


8/27(木)

この日は263F+9102Fの武蔵丘への回送がありました。

263F+9102F出発後に10106Fは駅12番から車4番へ移動。

その少し後に3011Fも車1番から駅12番へ移動されたのですが、こちらに関しては未だに意図がわからず...
そして19時頃、263Fが武蔵丘から再び横瀬へ回送。車両基地側には入らず駅11番に留置。




8/28(金)
263Fと10106Fの連結試験が行われました。

9時頃、車4番に留置されていた10106Fを既に繋がれていたアントで推進し、263Fと連結。飯能方が10106Fになりますが、武蔵丘から先はこの組成となるためその準備作業でしょう。

連結後にアントで牽引し少し奥へ戻り、10102号車と263号車の連結部が事務所の正面にくる位置に。そこで配線作業を行っていました。

10時頃から263Fによる牽引や制動の試験が始まり、11時頃に終了。最初に配線作業を行った位置にアントで戻されました。

この間アントは10106Fの飯能方に連結したままだったものと思われます。

 

その後12時頃までに10106Fと263Fを切り離し、今度は263Fが飯能方になるように連結。

 

事務所正面で配線を取り外した後にアントで駅11番へ推進し10106Fと263Fを切り離し、アント+10106Fは車4番へ、263FはD16牽引により車3番へ。その後アント+10106Fを再び駅11番へ戻した上でアントを切り離し、263FもD16推進で駅11番へ移動し10106Fと連結。最後にアントで移動し事務所正面で配線作業。といった手順を踏んだものと推測します。

 

そして14時過ぎに10106Fに反射板が取り付けられたようです。各種試験の後、16時半頃に作業が終了し263F+10106Fは駅11番へ。

 


8/29(土)
日中、263F+10106Fは9910レにて武蔵丘へ回送。時刻は9000系の回送とほぼ同じでしたが、ところにより数十秒ほど異なるようです。また横瀬駅では通常4番に停車するところ、休日ダイヤでは4番に40000系が留置されているため、今回は3番に停車していました。

 

武蔵丘では工2番に入庫。263Fは10106Fを切り離し工1番へ移動した後、10106Fも4000系4017Fの牽引、推進により工1番へ移動しそのまま263Fと連結。日中とは逆の組成に。

 

深夜(終電後)、10106F+263Fは9900レにて推進運転で飯能へ、折り返し9902レにて小手指へ。

9900レでは推進運転のためか各踏切の手前で一度停車し、10106Fの先頭の乗務員室扉から係員が2人降車し踏切の警備に当たっていました。踏切通過後に車両は再び停車し、係員は10106Fの後部の乗務員室扉から乗り込んでいたようです。踏切自体は通常通り作動していました。

9902レでは日中と同様の速度で走行していました。

小手指では車14番に入庫。


また推進運転時に使用する仮設の前照灯についてですが、日中は進行方向左側がハロゲン、右側がLEDとなっていましたが、深夜は両側ともLEDが使用されていました。

8/30(日)
263Fと10106Fを切り離し、263Fは車1番へ。

10106Fは反射板本体を取り外し、車15番端に留置されていたアントを池袋方に連結。
263Fはその後所沢、小平折り返しの臨時スジにて玉川上水へ回送。


8/31(月)
建屋内で10106F両先頭の連結器を自動連結器へ交換、アントにて車17番へ移動。

9/7(月)
両先頭車に甲種用のブレーキホースを設置。

9/17(木)
午後に車13番建屋内へ移動。何らかの作業を行っていたようです。


9/19(土)

午後に車17番へ移動。

 

(10/6撮影)

 

10/8(木)

10106Fが小手指車17番から車15番へ移動。恐らくこの時点でアントを切り離し。

また夜には自連を装備した263Fが玉川上水から南入曽へ回送されました。

 

 

10/9(金)

午前中に263Fが南入曽から小手指へ回送。車15番へ入庫し、後に10106Fの池袋方に連結。10106Fの両先頭車には反射板も取り付けられました。特殊貨物検査票等の貼り付けも済んでおり、検査が10月11日となっています。恐らく新秋津発の日付に合わせているのでしょう。101系の甲種の例から所沢までの回送は10日深夜に行うものと思われます。

 

また甲種輸送の様子もお届けできたらと思います。最後までご覧いただきありがとうございました。

お久しぶりです。

2020年7月28日、9108Fが9000系初のワンマン化改造工事を終えて武蔵丘車両検修場を出場、小手指車両基地まで試運転を行いました。

4月10日の入場から数えておよそ3ヶ月半での出場となります。

また、ワンマン化改造工事と並行で列車無線工事も行われたようです。

列車無線工事に関しては2018年度より各形式で行われており、武蔵丘車両検修場での施工は初となります。

 

改造により各部に変化が見られたため、わかる範囲でまとめていきたいと思います。不鮮明な写真が多数ありますがご了承ください。

入場前のあれこれについてはこちらの記事もご覧いただければ。

2019年10月 西武9000系9108F動向

西武9000系9108F 4両化(仮)詳細

 

 

・編成構成

文章での説明は難しいのでまずこちらの画像をご覧ください。

改造による変化として、機器面ではモハ9200形へのパンタグラフ増設とクハ9000形への蓄電池の移動、設備面では両先頭車へのフリースペースの設置と弱冷房車の変更(2号車→3号車)が挙げられます。

車番に関しては従来通りクハ9108-モハ9208-モハ9908-クハ9008となりました。

 

 

・車体外観

9108Fでは車体色がレジェンドブルー一色となりました。Lionsのラッピングも現時点ではありません。近年ではラッピングまで検修場で済ませることが多いため、今後ラッピングが行われる可能性も低いと思われます。

 

前面では不要となる種別表示部が「52席の至福」と同様にガラスの裏から黒フィルムで塞がれた他、従来では手動だった貫通扉のワイパーが4000系と同等の電動タイプに交換され、取付位置も上方に変更されています。

 

側面も各部に様々な変化が見られます。

まず車両称号等の表記ですが、旧社紋とカタカナの記号が撤去され、車両番号の数字のみとなりました。数字部分に手は加えられていないようで、改造前の切り抜き文字のままとなっています。

種別・行先表示では、種別表示部分がフィルムにより封鎖された他、行先表示器の幕が変更されました。行先に関しては現時点で「多摩湖」「国分寺」「回送」「試運転」の収録が確認できています。Twitterでは「一橋学園」「萩山」が表示されていたという情報も。

弱冷房車の設定も変更されたため、弱冷房車ステッカーも3号車のドア上へ移されました。ステッカー自体は従来通り20000系以前のタイプとされています。

その他細かい点では乗務員室扉下の開扉目標ステッカーが白ベースから青(車体色)透明ベースへ変更された点が挙げられます。

戸袋窓を覆うフィルムの色合いも改造前と僅かに異なるように見えました。

9108Fでは号車表示もL-train仕様となっていましたが、9000系標準のものへ戻されています。

 

 

・車内

一番大きな変化は両先頭車へのフリースペースの設置でしょうか。

元の座席が撤去され、簡易的な座席が新設されました。その上には手摺も2本設置されています。よく見ると簡易座席の横には従来通りのドアコック蓋が。

設備としては車椅子スペースに近いものの、非常通報装置が設置されていない点が異なります。

細かい話になりますが、フリースペース部の側窓と妻窓も車椅子須スペース部と同様に固定化されており、「この窓はあけられません」のステッカーが貼付されていることが確認できます。新造時より固定窓とされていた箇所とは異なりサッシは残ったままでした。

 

それ以外では、ドア下の床材が黄色に変更された点と、扉間の座席にスタンションポールが設置された点が挙げられます。これにより新2000系特修車に近い状態となりました。

座席は9108Fでは従来より模様入りのバケットシートとなっています。

 

 

・屋根上

モハ9200形の後位側にパンタグラフとヒューズ箱(電磁カギ外し装置用)が新設された他、列車無線工事により両先頭車の列車無線アンテナがWH-2UV-EV1型に交換されました。また既存のパンタグラフも、101系で搭載されているすり板が異なるタイプに交換すり板が、101系ワンマン車などに見られる黒系のタイプに交換されたようです。

 

モハ9208における屋根上の変化の詳細はこちらの画像をご覧ください。上が改造前、下が改造後となります。

配管は高圧(主回路、母線とも)配管を赤色、カギ外し装置の低圧配管を緑色、空気管を青色で示します。

大きな画像のリンクはこちら↓(上はコピーしてください 下は直接いけるはずですがアプリだとだめみたいなのでブラウザで開いてください)

https://stat.ameba.jp/user_images/20200729/21/b81442255/a5/b8/p/o4072229014796208645.png

https://is.gd/kiJ8Fp

 

・機器類の変化

パンタグラフ本体とヒューズ箱(電磁カギ外し装置用)が既存箇所と線対称の位置に新設されました。台座等も既存箇所と同形状になっており、仕様の統一を図ったものと思われます。

 

・配管の変化

2本の高圧配管が既存側のパンタグラフから、クーラー脇を通り増設側のパンタグラフへ回されています。またその影響により既存の高圧配管が1本移動されています。後述の空気配管と台座を共用する箇所では、一部を除き金具を介して台座から僅かにずれた位置で固定されていました。

空気配管(下げシリンダ用)は既存側から分岐し、高圧配管と同様に増設側のパンタグラフへ回されています。こちらは一部を除き金具を介して台座から浮かせて取り付けられています。

増設側の低圧配管は完全に新設で、既存側とほぼ線対称の形状とされました。

 

 

・床下機器

先頭部にホーム検知装置が新設された他、両先頭車にワンマン継電器箱、クハ9008に蓄電池箱が新設されました。またモハ9208のパンタ操作箱の上にパンタ継電器箱と思しき箱(2000系/101系のパンタ継電器箱と同一の外観)が新設されています。それ以外には変化は見られず。

ワンマン継電器箱は両先頭車で取付位置、向きが異なり、クハ9108は1位側車体中央付近に正面向きで設置、クハ9008は2位側3番ドア直下に右向きで設置されています。

クハ9008の蓄電池箱は2位側車体中央付近(クハ9108でワンマン継電器箱が設置されている位置)に設置されました。こちらは廃車からの流用でしょうか。

ホーム検知装置は101系や4000系で使用されているものと同型と思われます。

 

 

・その他

ワンマン化のため運転台にマイクが設置された他、列車無線工事により列車番号設定器列車情報設定器が交換され、車掌台側の天井にアンテナが新設されたことが確認できています。

 

現在のところ判明しているのは以上となります。不明な点も多いですが、なかなか面白い形態かと思います。営業運転開始が楽しみですね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

2021/08/07 誤情報を修正(赤字部分)

かなり遅くなりましたが、4両化された9108Fの詳細等を考察を交えてまとめてみたいと思います。基本的にこちらの記事の補足、追記となりますので、後半だけでもご一読ください。

※横瀬での写真は特記以外全て10月23日もしくは同24日の撮影となりますので、日付は省略させていただきます。

 

 

 

・10月11日 横瀬入庫、1,2,9,10号車の4両編成に組成変更

パンタは入庫直後に降ろされて以降そのままでしょうか。こちらに関しては留め具等を使った固定はされていませんでした。また幕も回送表示のまま武蔵丘へ回送されました。

2号車と9号車の連結部では、幌やジャンパ線もすぐに接続されたようですが、ジャンパ線は1ヶ所だけ接続されていない状態となっていました。

恐らく武蔵丘へ回送された後もこのままかと。

写真右側が9208、左が9908です。

モハ9908の妻面向かって左側、下段の4本あるうち外側から3本目(内側から2本目)のものでしょうか。

2本の結束バンドで上段外側の線と固定され、先端には水濡れ防止のためかビニール袋が被せられています。よく見るとツナギ箱側にもガムテープのような物が。

 

そして下降窓の上部に養生テープのようなものが貼られていたのが気になるところ。車内への侵入防止でしょうか。幌の接続も同様の理由に思われます。

2号車の車高が下がっているのも気になります。

 

 

 

・10月22日 263Fと併結、クハ9008に反射板ステーが設置

↑写真提供:釘宮智也様 22日撮影

 

1位側側面は263F床下から9108Fのドアの部分まで灰色のコードが伸びていました。ブレーキ関係の電気配線でしょうか。

 

また263Fは先頭車の大半と中間車の一部で側窓のブラインドが下ろされていました。

 

反射板ステーは101系の甲種輸送の際に使用されるものをそのまま流用しているようで、本来の状態と比較するとかなり傾いています。

固定方法ですが、上部は前照灯上の手すりに掛けた上で六角ボルトと結束バンドで固定、下部は既存のボルトと金具に針金を掛けて、外れないように結束バンドで止め、その針金を車体裾のステップに結んでありました。

上部に関しては基本的に101系に設置する際と同様ですが、結束バンドを使用している点が目新しいです。下部の金具についても、針金を掛けるために通常時と逆向きとなっているようです。

 

 

 

・10月24日 クハ9008に反射板本体と仮設の前照灯が設置、武蔵丘へ回送

回送時に確認したところ、前照灯は通常のシールドビーム前照灯(恐らくロービ)と比べ、輝度は少し低く、照射角は狭めで色温度も低いように見えました。

推測になりますが、こちらは松下電工製の工事用充電ハロゲンライト(品番EZ3792)と思われます。取扱説明書によれば明るさは約10,000ルクス/1mとのこと。色温度の情報は見つかりませんでした。

 

 

 

・武蔵丘入庫後

10月24日撮影

263Fは翌日に小手指へ回送されましたが、9108Fには特に目立った動きはなく、しばらくの間車両基地8番線の奥に留置されていました。後述の自走まで一度も移動等は行われてないように思います。

また細かい時期は不明ですが、1月頃に両先頭車の貫通扉窓に「使用休止」の貼り紙がされていることと、戸袋窓のラッピング及び黄色の目隠しが剥がされていること、行先表示機が白幕とされていることが確認されています。

1月31日撮影

 

2月26日撮影

 

見にくい写真ばかりですみません...見える場所がないんです。

 

そして4月6日に構内での自走、10日に検修場への入場が確認されたようです。

6日には車両基地16番線(列車検査線)で作業が行われた他、10日の入場時には貼り紙は剥がされていたとのこと。

1ヶ所だけ接続されていなかったジャンパ線も自走前に接続されたものと推測できますが、正確なところは不明。

とにかく入場したとのことで、出場後の姿が気になるところです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

※2021/10/28 一部加筆

今月26日より、40000系の50番台(ロングシート車)である40151Fが池袋線にて運用開始しました。

 

12月26日 池袋線第4141列車 武蔵藤沢駅にて

 

当日は池袋線第4308列車より運用入りし、準急・急行で池袋まで4往復(うち2回は飯能まで入線)した後、小手指車両基地へ入庫。

また翌27日も午前中に通勤準急・準急で池袋まで1往復した後、午後は26日と同じ運用に入っています。

 

15日に小手指車両基地へ到着した同編成ですが、運用入りが早いだけでなく、試運転も23日に小手指-仏子を2往復しただけと非常に回数が少ないようで、こちらも注目されます。

 

地下鉄直通についてですが、設備は整っている他、車内には地下鉄線の停車駅案内も掲示されており、対応していることは間違いないようです。向きを間違えて設置された手すりが貫通扉に干渉しないか心配ですが…

また40151Fでは車内の広告が一社貸切となっているのですが、池袋線での広告貸切には基本的に直通対応の6000系が使用されていますので、広告契約の関係等から近いうちに地下鉄線内での営業運転も開始されるものと思われます。(試運転を行ってからになると思いますが)

 

12月26日 池袋線第4236列車 練馬駅にて

 

車内外の詳細な仕様等は追ってこちらにて掲載予定です。

ご覧いただきありがとうございました。

今月12日から15日にかけて、40000系40151Fが川崎重工兵庫工場から小手指車両基地へ輸送されました。

 

タイトルとは少しそれてしまいますが、自分は新秋津からの撮影となりました。

撮影と言ってもほとんどは細部の資料で編成写真は小手指で撮ったこの1枚のみですが…

そしてまさか1番入線とは想像すらしてなかったわけでして…まあどえらいことになってますがお許しを…

 

 

こちらの50番台ですが、従来車(0番台)より様々な変更が加えられました。

車内設備では発表の通り座席がロングシートとなり、トイレがなくなった他、車椅子スペースが全車両に拡大、さらに車両端の座席が全て優先席となる(従来車は片側のみ)などバリアフリーも重視されているようです。

ロングシートの座席は30000系同様にハイバックシートとなっていますが、形状が大幅に見直されました。

また0番台ではベージュ+黄だった床面も、50番台では30000系より続く通勤車標準の灰+黒+黄の三色塗りとなりました。座席の変更に伴うものと思われますが、従来の30000系等とは色合い等に僅かな違いが見られます。

 

外観にも変化があり、[LONG/CROSS](青地白文字)の表示が[LONG](オレンジ地白文字)へと変更された他、デジタル無線化に伴うアンテナ等の変更(001系相当)、前照灯の変更等が上げられます。また非常用車椅子も非搭載となったため、車椅子スペース部にも窓が設置されました。

床下機器に関してはほぼ同一ですが、座席、トイレ、誘導無線関連の機器がなくなった他、一部の車両にはデッドウエイトが設置されています。

 

車両に関する詳細は後日こちらにて掲載予定ですので気長にお待ちください。

 

 

各種情報

牽引機
12日 川重~神戸タ(6~10号車):DE10-1743
13日 川重~神戸タ(1~5号車)・神戸タ~吹田タ:DE10-1561
14日 吹田タ~羽沢横浜(?)EF65-2070
15日 横浜羽沢(?)~新秋津EF65-2066
15日 新秋津~小手指(1~5号車・6~10号車) 西武101系263F

15日新秋津以降時刻おおよそ
JR 9771レ 新秋津 8:50着
9991レ(?) 263F+40151F(1~5号車)
新秋津10:25
所沢10:32-57
小手指11:08着 11:10入庫
9992レ 263F
小手指12:37
新秋津12:57
9993レ 263F+40151F(6~10号車)
新秋津14:00
所沢14:07-15:27
小手指15:35着 15:37入庫

 

 

 

ご覧いただきありがとうございました

えっとはい模型に関してですが完成して喜んでたのは束の間、ブログに書く暇もないうちに実車が動き出してしまいましたが…まあ…近いうちに…こちらでまとめられたらなと…思っておりますので…別に待たなくていいですので…はい…

 

 

そして最後にクソどうでもいい話になりますが…

上がクハ40151、下がクハ40001

非常にわかりづらい写真で恐縮ですが、矢印で示した箇所の手すりが向きを間違えて取り付けられているのがおわかりいただけますでしょうか…

クハ40151だけ間違っていて、クハ40051は正しい向きで取り付けられています…

甲種の際に気付いたのですが、26日の時点では直っておらず…いつになったら直されるんだが…

2020/05/17 一部表現を修正、当時の情報を追加

 

お久しぶりです(?)

この件に関しては前々から書こうとは思っていたのですが、なかなか気が進まzまとまった時間がとれずこのタイミングとなってしまいました。

秩父線のイベントもあったのでその件を先に記事にするつもりではいたのですが、なんせ面倒なもんでそれはまた別の機会にということで。順番は前後してしまいますが。

 

9108Fに関して、事の発端は今年5月8日の一件でしょうか。

第2504電車での運用中に車内設備の不具合が発生したようで、これ以降しばらく運用離脱しており、今に至るまで営業運転は行われていません。

後述しますがこれは6号車(モハ9608)のSIV装置の故障が原因のようです。

.その後9108Fは5月10日夜に小手指車両基地の15番線(修繕線・一番北側の線)に留置されている姿が目撃されています。

そして14日には5番線の一番奥(西側・3群)に移動されました。

またその時より、

 

6号車SIV装置
不具合のため
5~7号車
冷房「切」中

SIV不良により高負荷になるとSIV故障となるため
5~7号車客室冷房配電盤内冷房関係CB「切」
乗務員室冷房制御CBは「入」としても問題ありません

 

と印刷された紙が1号車(クハ9108)乗務員室内に貼られていることが確認されています。

 

 

17日夜には15番線に、18日にはその隣の14番線(修繕線・北から2番目の線)に留置されているとの目撃があり。

なお18日には15番線に9104Fも留置されており、クーラーの交換が行われたようです。

その交換により、9108Fのクーラーは1,2,9,10号車がCU721、それ以外の車両はCU72D1となりました。なお現時点ではこれ以降変更は確認されていません。

21日には4番線の一番奥(西側・3群)に移動し、貼り紙の内容も以下の通りに変更されました。

 

4~7号車冷房「切」中
SIV不良により高負荷になるとSIV故障となるため
4~7号車客室冷房配電盤内冷房関係CB「切」
乗務員室冷房制御CBは「入」としても問題ありません

7号車室内灯(灯具)取外中
7号車の室内灯が点灯しませんが異常ではありません
合わせて7号車 室内灯AC、DC CB「切」中

 

 

 

9108Fは6月5日に武蔵丘車両検修場へ入場する予定となっていたようですが、当日9108Fに動きはなく、代わりに9104Fが入場したようです。ちなみに9104Fは26日に出場しています。

 

そして14日、9108Fは小手指から武蔵丘へ回送されました。普段の検修場への入場と同じスジで第9801電車と思われます。

その後は検修場の2番線(入場線)に留置されたまま長い間放置されることとなります。

25日 17:45頃、18:45頃撮影

 

 

それから4ヶ月ほど経った10月2日、午前中に構内入換が行われている様子が目撃されました。

 

3日12時頃には車両基地の10番線に留置されていることを確認。

さらに午後には試運転で飯能まで往復したようで、16:45頃に飯能駅での目撃情報がいくつか上がっています。

19時頃には検修場2番線に試運転幕で留置されていることを確認。以前と同じ位置でしょうか。

また4日午後にも構内入換を行ったようですが、留置位置に変化はなし。

 

 

そして9108Fは11日昼頃に武蔵丘から横瀬へ回送されることに。

横瀬到着後は当日中に1号車、2号車、9号車、10号車(クハ9108,モハ9208,モハ9908,クハ9008)の4両編成に組み直され、D16と共に停車場12番線に留置されました。

4両化された9108Fの詳細はこちらの記事で紹介しています。

ちなみに中間車6両は車両基地3番線に10104Fと縦列になる形で留置されたようです。

余談ですが、9000系は登場時も4両編成でした。しかしその時は1号車、2号車、3号車、10号車の組成でしたのでわずかに異なります。

 

 

さらに21日午後には263Fが小手指から横瀬へ回送。

19日、20日で101系の甲種があり、また27日には001系の甲種も控えていたためか、1号車(クモハ263)の先頭部の連結器は自動連結器、4号車(クモハ266・西武秩父側先頭車)の先頭部の連結器は密着連結器という異例の状態での回送となりました。

時刻は不明ですが15:30頃に元加治-飯能駅間にて目撃情報が上がっています。

263Fは停車場11番線に留置され、D16と並ぶシーンも見られました。

 

 

翌22日には263Fが停車場11番線の奥に移動した上で、9108F(4両)をD16により移動し263Fの西武秩父側に連結。

クハ9008には反射板ステーも設置されました。

なおこのステーは101系の甲種の際に使用されるものを流用しているようです。

23日9:50頃撮影

 

そして24日、263Fの牽引により9108F(4両)は横瀬から武蔵丘車両基地へ回送さることとなります。

その際クハ9008には反射板本体と仮設の前照灯が設置されました。

24日 横瀬駅付近、武蔵横手駅付近、武蔵丘車両基地付近にて撮影

 

第9950電車とのこと。横瀬を14:20頃に出発、武蔵丘入庫は15:25頃。入庫後はすぐにパンタを下ろしていました。

武蔵丘では車両基地8番線の奥に入庫。

余談ですが、どうもWikiを見る限り「甲種輸送」とは違うようで。詳しいことはわかりませんが...

 

そして263Fは翌25日に武蔵丘から小手指へ回送されました。

検修場の出場と同じスジで第9801電車と思われます。

その後9108Fはすぐに入場したわけではなく、28日9時半頃に確認した際は24日の入庫時から移動していないように見えました。

いつ入場するのか興味深いところです。

28日 9:10頃撮影

 

現時点ではこれ以上は書きようがないのでここで終わりとします。

最後までご覧いただきありがとうございました。