健康な社会への処方箋
では、健康に良い社会に転換するには何が必要でしょうか? まず、社会保障を厚くすることです。医療費の窓口負担を抑えるなど保健医療政策を改善すること。何より社会・経済的な格差を縮めることです。不安定雇用を減らし労働条件を改善することが必要です。ほか、教育や保育、住宅の保障など、多岐にわたる社会政策が必要です。
「平等な社会は経済効率が悪い」「国際競争力が落ちる」「社会保障を厚くしたら働かなくなる」などという人がいます。
しかし、もっとも所得格差の小さい北欧諸国の国際競争力は日本よりも強く、経済成長率も高いのが事実です。日本のように、多数の青年労働者が非正規だったり失業したりでは、能力を開発するチャンスもなく、マクロで見れば社会的な損失です。
子どもや若者が教育・訓練の機会を保障されることは、将来の貧困を減らし、質の高い労働力を確保し、経済の発展にも望ましく、少子高齢化社会への対策にもなると思います。