さてはて時は1999年の満員の落語会場。こともあろうに次の落語家の演目(話)を前の出番の人が話してしまったんですなあ、同じ演目(話)をつつ゛けてやるのは落語家界じゃご法度(禁止)なんですが、この落語家は急きょ急病になった落語家のピンチヒッターだったので次の落語家の演目を知らなかった訳です。当然出演者仲間は〔項目を変えなよ〕と言います。すると次の落語家は(俺は俺の落語をするだけだ)と着物のエリをびっと手で直しひやひや顔で見守る出演者仲間などには目もくれずなんと同じ演目(話)をしました。ところが、なんと同じ演目(話)にも化かかわらず前の落語家より会場は大ウケにわきました。会場の大拍手や出演者仲間の拍手を受けその落語家いわく(今日はうまい酒が飲めそうだ)と1言。その落語家とは今は亡き立川だんし師匠です。えっ?負けた落語家は誰って?それは言わぬが花。お後がよろしいようで。