昨年7月、最後の抗がん剤を投与する頃、たまたま新聞で、全盲のピアニスト辻井伸行さんのコンサートの案内を見て、自分に何かごほうびを!と思い、チケットを取りました。
そして、今日、そのコンサートに行ってきました。
普段は、同業者(セミプロで演奏活動をしている友人やその知り合いなど)や趣味で音楽をやっている人のコンサートや発表会を聞きに行くことが多いので、たまには、自分の好きな演奏者、曲目のコンサートに行ってみるのもいいかもしれない、と思って取ったチケットでした。
チケットを取った時には、今頃、こんな「やる気無い病」になっているとは予想もしていなかったけれども、今日は、行ってみて良かったです♪
もしかしたら、素晴らしい演奏を聴いたら、シャキっとするかもしれないし、逆に自分は何をしているんだろう・・・と落ち込んでしまうのでないか、という不安もあったけれども、
結果は
両方の気持ちを味わいました。
最初の方は、今は練習さえしていない自分を情けなく思いながら聴いていたけれどそのうち演奏に引き込まれてしまいました。
本当に久々に、ちゃんとしたプロの演奏を聴けて、素直に感動しました。
よくアマチュアのオケも聞いたりしますが、やっぱり違う!なんか音が立体的に聞こえるんです。
生の臨場感がすごく迫力あって、目も耳もステージにくぎ付けでした。
意地の悪い言い方だけれども、普段は心の中でダメだしをしながら聴くことが多いけど、今日はそれが全くありませんでした。
高いお金払っただけのことはあるな~
私にも、まだ音楽に感動する心がある、ということを実感できて幸せな一日でした
また、いいコンサートがあったら行きたいな