友人や職場などの人間関係で、時々、かけられた言葉に傷つくことがあります。
その言葉を放った本人は、悪気はなかったりするのだけど、受け取り手の精神状態によっては、その言葉が「地雷」となることがあります。

たとえば、不妊治療をしている人に
「(子供は)まだできないの?」
「(子供は)かわいいから、はやくつくったほうがいいよ!」
と言ったり、

子供のいない私に
「病気になっちゃって大変だけど、子供がいなくて良かったね」
「子供産まないと(母乳で育てないと)乳がんになりやすいらしいよ」
「○○ちゃん(私)の家は、なんで子供いないの?」
とか。。。

私は、たまたま子供がいないだけなので、勝手に気にしているだけなのだけど。

いわゆる「セクハラ」は、
「ここまではOK」という明確な線引きはなくて、あくまでも、受け手が不快に感じるかどうかで「セクハラ」になるそうだが、これも少し似ているかな。。

おおらかな気持ちの時には気にならないことも、心に余裕がないと些細なことを気にしてしまったり。(そんな時には、「地雷」が増えていると思う。)

私は、病気になる前までは、乳がんや、その治療について、ほとんど知識がなかったけれども、(自分のことなので)色々調べて、経験して、まわりの誰よりも詳しくなってしまった。
お正月は、久々に帰省して親族と会ったけれども、会食中に度々
「もう吐き気は収まってるの?」と気遣う言葉をかけられた。
やはり、抗がん剤=吐く、ハゲる、ダルい
というイメージなのだろうか?

私も、このくらいのイメージしかなかったが、実際にやってみて、
吐き気は、薬でほとんどおさえることができたし、もっとほかにもたくさん症状が出て、、、
1つ1つは、そんなに重くはないのだけど、地味に辛かった。

せっかく(?)病気になったのだから、こういうことも
「意外と○○なのよ~」
と、どんどん話した方が良いのかな、
でも、病気について克明に話されても引くよね~
などと思い、結局、
「大丈夫(笑)」
と言うしかなかった私。。。

昨日は、学生時代の友人たちと新年会(会うのは1年ぶり)で会ってきたが、
「気持ち悪くない?」
「抗がん剤治療中の吐き気は辛いの?」
と聞かれたので、治療について、少しだけ
「意外と○○なんだよー」
と言ってみた。

闘病もののドラマや映画はいっぱいあるけれども、治療の実際について、
もう少し、現実的に描いたものもあるといいな。