今回は、圭介の根幹に関わる重たい話ですので、
そう言うのが苦手・興味の無い方は回れ右推奨です。
動きを活発化させた、吸血鬼株式会社。
吸血鬼との戦いへの助力を宣言してくれた処刑人たち。
探索チームによって成されたマヨイガの確保(って言う表現が正しいかはともかく)。
ここ数ヶ月で、学園の状況は大きく様変わりした。
恐らく、そう遠く無いうちに、アリス率いる吸血鬼株式会社との決戦が有るのだと思う。
当然、俺はその戦場の最前線で戦って居るだろうさ。
人狼戦線2の時にそうしたように、な。
だけどよ。
俺たちは何で戦うんだろうな?
罪の無い人々が傷つけられるからか?
世界結界が傷つくからか?
俺たちが狙われるからか?
多分その全てが答えで、これ以外にも多くの答えがあるはずだ。
じゃあ、俺たちがその答えのままに戦うことは正しいのか?
何かを守るために、何かを奪い、傷つけるのは正しいことか?
俺はそれを、正しい事だと信じている。
互いの答えがぶつかり合い、妥協する事ができないなら。
妥協する事を拒むなら。
どちらかがその答えを手放すしかない。
そう、手放させるしかない。
それは、吐きたくなる程残酷で、
泣きたい程に罪深く、
消えてしまいたい程に純粋な事実だ。
俺は今までの戦争で、少なからぬ人を殺してきた。
だがそれを後悔したことは無い。
嘆いた事も無い。
俺は俺が信じる正しさを貫くために、他の手段を持たないから。
だから俺は人殺しになった。
だけどももし、そんな罪を犯さずに済むというなら。
そんなにも素晴らしい事は無いだろう?
だから俺は、学園を出たら世界を回ろうと思ってる。
俺たちは、何も知らないまま戦いを続けている。
能力者とは何なのか?
シルバーレインとは?
メガリスとは?
ゴーストとは?
来訪者とは?
恐らく、世界結界っすら俺たちが知るような目的の存在では無いのだろう。
この世界は謎に満ちている。
だが、謎には全て意味と理由がある。
意味と理由があるものならば、いつか必ず答えに辿り着ける。
それが消える事の無い罪を抱いた
護るべき力を略取に用いた、
俺にできる一つだけの贖罪。
今はそう思っている。