今日と明日、AVLは大学で機材チェックです。そこでちょっとこの4年間をAVL中心に振り返ってみることにしました。

 ステマネとして歩み始めた私の大学生活(委員会)。ステマネとは、ステージマネージャーの略。舞台監督みたいなものかな?空間、照明デザイナーみたいなものかな?リーダーとはまた違うけど、企画の内容、人の動き、道具、台本、音響、照明・・・それらをすべて把握したうえで、適切な行動を選択、指示しなきゃならない役です。誰よりも早く気づいて、誰よりも動いて。リーダーとして動くことはあまりなかったけれど、とくに通しリハと本番では、自分って結構大変な役割じゃん・・・と実感したことだけは記憶しています。完璧に縁の下の力持ち役です。肝っ玉母ちゃん役です。

 最初は50人の仲間と300人の新入生のために、なんだかとんでもない役引き受けちゃったなー・・・と挙手して任命されたのを後悔したことは何度もありました。団体の板ばさみにあったり、自分の仕事が特殊で、周りからなかなか理解されなくて苦しんだことがあったり、後輩の指導がすごく大変だったりと問題は山積みだったし・・・。けれど、周りの人に助けてもらいながら、なんとかやれてきた。お店に通っては、企画のテーマに沿う音楽を探しまくり、何百曲もの曲を覚えて(主に洋楽でした)、1人でさびしく、朝早くから暗くなるまでずっと部室にこもり、納得できるまで、選曲と編集を繰り返してきました。先輩の背中を見て、サポートを受けながらがんばってなんとかやり遂げたときに、先輩から「成長したなー!」って言われたことがどんなに嬉しかったか!でも、女子でステマネは史上初らしくて、すごい心配かけてきちゃったみたいです。すんません・・・。あと、選曲センスを仲間から褒められたときもやってきてよかったなぁと思いました。加えて、ゲストをはじめ、公演やイベントに関わるすべての人からのありがとうの気持ち、私からのありがとうの気持ち。言葉に出してお互いににっこり笑って言い合えること。とーっっっても!うれしくて幸せな気分になりました♪♪楽しかったことは、やっぱり音響と照明!音響では、選曲するときに1つ1つの音の性格・リズム、アーティストの声の質、曲と会場の雰囲気や企画のテーマとマッチするかイメージすること。照明では、どんな照明器具をどの場面で使うか、色とタイミングを考えてイントレからきちんと光が適切に演者にあたるか、映えるかを見ることなどなど。

 講堂で公演があったときには、集合時間より早く来て、準備のために会場を一回りしていました。そのときに舞台と観客席の双方から見ての確認作業もありました。舞台から眺める景色。誰もいない、しんと静まり返った、あの感じが好きです。この場にたたずんで、今は聞こえないけど、やがてやってくる感動に向かって。自分自身もその感動の源になる。足元から伝わってくる嵐の前の静けさにも似た期待と緊張と気迫。公演が始まる前のこの感じ。直前には、観客と演者が一瞬一体となるような、真空の時間が生まれたように静かになる瞬間を味わう。この舞台はこれからいろいろなものを受け止めるだろう、その舞台を最大限に生かすことに従事できるんだ。そう考えるだけでゾクゾクする。大げさかもしれないけど、毎回毎回すべてが新鮮に見える私にとっては、なんだかそう思わずにいられませんでした。

 音響は、重低音響かせてゾクゾクするあの感じがサイコー!そうなるように、誰もがそう楽しめるように調整しなきゃならない。そして、もう1つ重要なのが演者を引き立てること。大事なことです。音響で活動したときには、舞台を想像したり、実際に歌う人や踊る人と打ち合わせて、マイクとモニターのセッティングとミキサーでの音質調整が勉強になりました。ほとんど技術的なものは後輩に任せきりでしたけど・・・。でも、イコライザーという機器で、原音(曲の音や歌う人の声)と同じになるように実際にスピーカーから出る音を調整することと、バランスを見て音量を調整すること、モニタリングすることだけは、わたしに任せて!って言えるくらい好きになりました。自分の耳だけを頼りに音を聞いて調整する楽しさ・・・♪音は毎日違います、というか変化します。気温とか、湿度とか、会場の広さとか、舞台に立つ人の声とか、楽器の調子とか・・・その時々によって違うときがある。だから臨機応変に対応して音を作っていく必要がある。全く同じなんてないんだと思いました。当たり前なんてない。部活を通して、人への思いやりの気持ちとか、一緒に作り上げていくっていう感覚を養えたかもしれません。インカムをはずさずに声だけでいかに適切でわかりやすい指示を出すかってことも、私にとってはすごく勉強になりました。だって人と直接会って話すことでさえ、たどたどしかったかのだから・・・。

 裏方の活動を通して感じたこと、学んだこと。こうして振り返ってみると、想像以上にたくさんありました。ただただ時間をもてあましていたり、空回りして苦しんでいたわけじゃなかったみたい。多くの気づきと楽しい時間をつくってこれました。みんなと。私に居場所をありがとう。これからもこれらの経験が糧になって私を助けてくれると思います。
 そういえば、これまで、なんで演劇部に入らなかったの?ってたずねられることもありましたが、やっぱり一番の理由というか影響力はAVLの先輩です。入学して悩んでいるときの、先輩からの言葉、「自分から動かなければ何も変わらない。後悔をしてふさぎこんで私みたいに無駄な時間を過ごさないで」。この言葉がきっかけで、今に繋がっているような気もします。この言葉をかけられたときが、新しい希望を見つけられた瞬間でした。先輩、元気かなぁ?着ぐるみ姿で野宿したり、帰りの交通費考えずに所持金全部使い果たしたりした先輩・・・私にとっては自由の(な)女神です(笑)次に会うときを楽しみに。邂逅。