『御教歌』 | ≪B45≫

『御教歌』

           御 教 歌

       わろければ 早くあらため つくろはず

        唯(ただ)信心に しくものはなし

 悪ければ早く改めることが大事で、決して自分を飾らない・・・そのことが人の道、仏の道を行じていく上で大切なことである、と仰せの御教歌です。

人間誰しも欠点はあります。
イタラナイ凡夫です。
イタラナイからこそ、自分を磨いていくことが大切なことなのですが、磨いていくためには、まず自分自身の悪い点をちゃんと見つめることが大事です。

「灯台下(とうだいもと)暗し」という言葉がありますように、お互いは人様のことはよ~く見えても、自分のことがよく分かってないのです。

自分のことが分からなければ改めようがないのです。
「オノレ善し!」となりがちですから・・・

そうならないためにも、常に自分を振り返っていくことは大事なことで、
身近な人に意見を求めるとか、職場でも信頼できる方から意見を頂くなどあるかと思います。

更に大事なことは、仏さまの教えに照らし合わせて、今の自分の有り方を見つめ直すことが大事なことなのです。

何故なら、仏さまの教えは人の思想、思惑とは違い、人が生きていく上で踏み外してはいけない道を説いておられるからです。

昔中国に天台大師(538~597年)という方が、仏さまの教え(法門)を
「言、世の則(のり)と為(な)す、之を法と謂(い)ひ、衆聖(しゅうしょう)の由(よ)る所、之を門と謂ふ」
と仰せで、
「人としてのきまり事、道を指し示すものが法であり、その道を教導いただくことが門なのである」
ということです。

つまり、仏さまの教えであるところの法門を聴聞して、自分自身のイタラナイ点を気づかさせてもらい、
そこを直ちに改めていこうとする姿・心が大事ですし、そこには決して自分を飾らない、ありのままの自分をさらけ出していくようになることが大事なのです。

そこに仏道修行があるのですから、その点を心得ていくことが大切なことです。

とかく、自分を着飾り良くみせようとするのが、お互い凡夫ですから・・・