今日の雑学 | ≪B45≫

今日の雑学

 【古くなったモデルハウスはどうなる?】

 一戸建ての家が5000万円でも結構安いなと感じる東京で、たまに数百万
円で売られている広告に出会うことがある。

 よくみると、もちろん土地はない。家だけ売りますというのだが、これが、
モデルハウスの古くなったものだったりする。住宅展示場に建ててあったモ
デルハウスは、たいてい3年で売りに出される。

 住宅展示場が借地の場合、その契約期間は平均3年間。土地の契約は更新を
しても、モデルハウス自体が古くなる。間取りや設計にも流行があるから、新
たなモデルハウスを直す必要がある。

 しかし、モデルハウスには、実際に人が住んでいるわけではない。なのに掃
除は毎日されて、タイルや廊下もピカピカに磨き上げられる。

 「築3年」とはいっても、中身は新築同然。間取りや設計の流行遅れを気に
しなければ、数百万円という値段はかなりお買い得といえる。

 しかも、部材のバラ売りはしないが、逆に家具、照明、台所がセットという
ことも多い。バラして運んで、もう一度組み立てさえすれば、すぐに新しい家
が建ってしまう。

 これほど好条件なら、買いたい人が殺到しそうだが、現実はそうでもないよ
うだ。何しろモデルハウスはでかいので、そのまま使用するためには、50坪
や60坪の広い土地が必要。土地といっても、20坪、30坪程度では役に立
たない。

 さらに、モデルハウスの時に、大勢の他人がズカズカと何人も入った家は、
心理的にちょっと抵抗があるという人も多い。せっかく家を建てるのなら、自
分が最初に入りたいという気持ちが強いようだ。

 一方、住宅会社から見ると、ま、売れれば儲けものという程度の話。そのた
めに、なぜ大々的な広告を打つかといえば、いわずもがな。安値で客の目を引
き、客を集めて、新品を売り込もうというわけだ。

 売れなかったモデルハウスは、分解されて廃棄物となる。普通の古屋と同じ
運命をたどるわけだ・・・