前回からの続きです。


お姉様のもう一つ聞きたいこと。


聞きづらいようで何か遠回しに聞いてきました。


『妹とは、いつから…その…一緒にいたんですか?20代半ばになる前位に、

正社員で働かずに(契約社員かアルバイトとしてはちゃんと働いていました)フラフラしているなら家に戻れ!、戻らないなら万が一、何かあっても知らんからな!と父が怒って言った時に、


ちゃんと働いているつもりだし、何かあったら付き合っている人が助けてくれるから大丈夫だから問題ない、


と、母に言ったみたいなんですが、その方と別れた後、知り合ったんですか?』


と、聞いてきました。


『いえ、それ、多分わたしのことです。そのやりとり、彼女から聞いています。妹さんが21の頃、知り合ったので。22になった時に一緒に暮らし始めてずっと一緒にいます。』


『でも、、付き合ってる人…って』とお母様。


『ご理解していただけていないみたいですが…

以前にお話したようにわたしは実家の経済的な問題に巻き込まれてしまって、、経済的な事情で何も診療など受けていないんですが、心は男性…体、戸籍の性別と一致しない状態で生まれてきた性同一性障害者です。そんなわたしを、娘さんは男性として、好きになってくれて一緒に過ごしてくれました。だから、付き合っている人がいる、といったのは嘘ではなく、、


ただ、絶対に理解してもらえない、嫌なことを言われるだけだから…

あなたは挨拶に行ってもいい、と言ってくれるけど、、紹介しない…ごめんね、と言っていました。挨拶にいかずにすみませんでした。』


お母様が、、

『え?え?じゃ、あの頃、一緒にいる、って言っていた…男性だと思っていたのが…あなただったってこと…?でも付き合ってる、って言ったらやっぱり男性なんじゃ…』


お姉様が、、

『え?妹は…その…じゃ…レズビアン…?トランスジェンダー…?なんですか?』


あぁ、やっぱりこれが聞きたかったんだな、と確信しました。


『違いますよ。妹さん、学生の頃は普通に…と言ったら身も蓋もないですが、きちんと生まれた時から男性の方と普通にお付き合いしたことが沢山ではないですが、ちゃんと?あったみたいですから。普通に異性が好きな方です…って好きな言い方ではないですが、、わたしのことも男性として…好きでいてくれました…本当に出会えたことが奇跡で…感謝の気持ちで一杯です。』


『え?妹が学生時代に彼氏?!え?まさか…


じゃあ、付き合っていたのがあなただったけれど、妹はレズビアンでもなく…トランスジェンダーでもないんですね!良かった…』


とても安心したようなお顔をしました。



トランスジェンダーの意味、ご理解していただけていますか?とお伺いしたかったです。


なんだか、、

トランスジェンダー、って病原菌なの?伝染るの?存在したら困るもの?と思わせられました。


レズビアンだって…

好きな相手が同性なだけ…

相手を想う気持ちは普通の?カップルや御夫婦となんら変わらない…


わたしより若いお姉様…理解してとは言わないけれど…


モヤモヤした気分一杯になりました。




お母様が二度目の手術の後に、、


娘は幸せなこと、生まれてきて良かったことがあったんだろうか…


と、もう彼女のことを諦め…落ち込んでいた時に、、、


(彼女には、

話しても理解できないし、嫌な思いをするだけだから、私達の関係は言わないで、、本当のことを言わなくてごめんね、

でも、家に帰れる位、治って、自宅療養で通院とかになれば、また今までと変わりなく…あなたは大変になるかもだけど、暮らせるから…一緒にいられるから、、あえて言わなくても…ね。


と言われていたけれど、、)



お母様が結構、落ち込んでいたので…


娘さん、幸せに暮らしてましたよ!

そう言ってくれています!

その幸せな生活に戻るのを目標にまだまだ頑張る、って言ってます!


と、伝えるために、お母様には、

年明け後に本当のことを打ち明けました。(彼女にはその後、事情を説明して沢山謝りました。)


お母様は、

なんて言っていいのか…周りにそんな人いないから…わたしの胸のうちにだけとどめておきます、

でも、幸せな生活を送っていたと知れて嬉しかったです、と言って貰えたけれど、、


翌日にはお父様もお姉様も知っていて…


彼女が、、

母親は、内緒ね、と自分から言ってもすぐに話す人、だから、絶対、すぐに2人にも言うはずだよ…と言っていました…本当だね…となりました…。


結果、

言って良かったとは思っています。

言わなければ、彼女と一緒の場所に眠ることも叶わなかったはず。

我が家で最期を過ごせなかったかもしれません。


だけど…

周りにいないような人が娘と…妹と…一緒にいる、

と知ったら、自分なら、どういった人種?なのか調べます…。


特にわたしより若いお姉様…



結局、

彼女がどういう風に頑張っていたか、

看護師さんや先生はよくしていただけたのか、

どんな風に過ごしていたか、などは全く聞かず…


離れて暮らしていたから、、心も離れていたんですね…だから、娘のことがよくわからないのも当然…

と全てがそこに落ち着いてしまう会話になり…


40分ほどで帰られました。


帰り際に、

樹木葬のお話をして、すぐに納骨はしないけれど、いずれ納骨する時がくると思いますが、決まったら場所をお教えしますか?


と、聞いたのですが、、


『ここより遠くに買うようになるでしょう…きっと。だから、、今日、お線香を上げさせて貰ったから、ね、場所は聞かなくても、、』


と、お線香を1度上げたから満足、遠くにお墓参りにはいかない、といった感じでお姉様と目配せしていました。


お花飾ってね、と言って帰られました。


そうですか…とお見送りしました。


とても疲れました…。


樹木葬、我が家から駅までの時間と公共交通機関利用で1時間かからない場所に購入しました。


自転車で8キロ位の候補地もあったのですが…良い場所がもう埋まっていたのもあり、、


周りの景色なども考慮して、、


気に入ってくれるといいな、と思っています。


長文になりました…

すみません…🙇