4/11 火曜日 自宅療養44日目。


夜中は4時間、ボタンを押さずに眠り、、

この日はガーゼがパッドまで滲み出てしまうほど、ぐっしょりにはならず、ガーゼを一応フル交換しておこうかな、という感じでした。


お腹の痛み、背中の痛みは変わらず。

ボタンを押す感覚は前日よりは少なめ…

眠っている時間が多くなりました。


セルシンシロップを飲むと、精神安定にも効き、眠気もでるので、

眠い…と教えてくれた時は、シロップを飲んで少しちゃんと寝るね、と言い、お昼寝してくれました。


この日、シャンプーの日。

彼女は看護師さん訪問時もウトウトしていましたが、シャンプーの時は起きていて、

「気持ちいいです〜(笑)」

と、看護師さんにお礼を言いながら(口を動かすのを読み取る感じ)、嬉しそうにしていました。


夢の世界と現実の世界を行ったり来たり…。

夢の世界が前日より長くなってきました。


この日も会社は休みました。昨日同様、暇みたい、と言って、「2日続けて休むの?」という彼女をなんとか説得し、彼女から休みの許可をもらいました。


前日のトイレ関連の夢の世界のことを筆談で話している時の彼女の文字は何故か、以前の彼女のきれいな文字に近いきれいな文字でした。(内容はおしっこやうんちでしたが…)


この日も彼女はわたしが洗濯などをしている時にメモを書き、プレゼントしてくれました。


夢の世界にいる時に書いてくれたメモだったので、内容はどんなに頑張って解読しようとしてもわからない部分がありましたが、

震える文字で一生懸命書いてくれてあり、とっても嬉しかったです。


テレビの中に取り残されて、トイレも行けず(またトイレです)、一緒にいた好きなアイドルも追い出され、ボロクソな言葉を言われ、女性を卑下していることを言われ、なんとかしなきゃいけないよね!これは!

みたいな内容のメモでした…多分…わたしの読解能力の低さが…彼女に申し訳ない、と感じました。

それでも、、

つまんない内容でごめんね、□□より(わたしが彼女のことを呼んでいたニックネーム)。

と、きちんと終わらせてありました。


この1週間位の間、毎日毎日必ず書いてくれたメモがありました。毎日、同じような内容。


「今、●●(我が家の町名)にいます。病院ではなく、妻として我が家にいます。」


「今、●●にいます。12月から治療で病院にいましたが、今は●●です。」


こんな内容、必ず●●にいる、という文を入れて2行くらいのメモでしたが、1日に2回位、渡してくれました。


夢の世界にいる?…という時にも書いて渡してくれました。


行き届かないわたしの介護…

それなのに、我が家に帰ってこれたことをとても喜んでくれていることが伝わってきて…


毎日、このメモを受け取るたびにとても嬉しかったことを今でも思い出し、今でも見るたびに涙がでてきます…。


午後、お昼寝してくれている間に、シャワーを浴びてしまおう、といつものように(彼女が具合が悪くなってからは何かあったら…と思い、カラスの行水より速いスピードでシャワーを浴びていました)シャワーを浴び、お風呂から出ると、ちょうど起きたのか、起きてしまったのか…


半分、夢の世界?の彼女が、

「お風呂ずるい!ずるい!私も入る!次入る!」

と、わたしを呼ぶ時に柵を叩くための孫の手で柵をあちこちカンカン叩きながら、騒ぎ始め…


『ごめん、ごめんね!おれだけずるいよね。でもあなた、匂いに敏感だから、おれ臭いと嫌われちゃうからさ、きれいにしておかないと。ね?あなたはいつもきれいだから。羨ましいよ、臭くならないなんて。今日はシャンプーして貰ってたし。』


「きれいじゃない!きれいだとしても入る!入る!」

と、何度かやり取りを繰り返し…


現実の世界に戻ってきた彼女、

「騒いでごめん…入れないもんね、私。入りたい気持ちが夢になっちゃったのかな…」


『そうだね。訪問入浴、結局、無理みたいだしね…蒸しタオルでいつもより色々、念入りに拭こうか。沢山沢山用意して。足湯と手湯もしよう。おれの有給休暇、有効的に使えてるね、あなたのおかげだね(笑)。』


「うん、やってくれるの?面倒で大変じゃない?でも、甘えちゃおっと!色々お願いしますよ(笑)。」


『面倒じゃないよ。やりたいんだもん。やらせて貰いまーす(笑)。』


彼女は最高!と、とても喜んでくれました。


看護師さんも毎日、蒸しタオルでお下の洗浄の時にオムツを替えて、背中なども蒸しタオルで拭いていただいていて、、

毎週シャンプーもして貰って、、


わたしも夜、手足や背中、胸など毎日拭き、、たまに足湯、手湯なども…


それでも、やっぱり入浴したいよね、、

シャワーは浴びれる、って大学病院の先生方に散々聞いて、どうやって傷口をラップで押さえて入ろうか、空の浴槽に頭を出してシャンプーしよう!とか考えたもんね…


トイレ同様、シャワーもいったいどうしたら入れる、使える、と判断したのか、今になっても聞きたい気持ちでいっぱいです。


蒸しタオルや足湯の後、


「お風呂上がりにハーゲンダッツのラムレーズンが食べたいな、ありますか?(笑)」


『ありますよ〜(笑)。レーズンはダメだから取り除いてよそって持ってきますね(笑)。』


彼女は3口ほど、

「美味しい!ラムレーズン最高!残りはまた食べるかもだから取っておいてね。もし、食べたらストックよろしくお願いします(笑)。」

と食べてくれました。


彼女はレーズンサンド、ラムレーズンのアイスなどが大好きでした。


ラムレーズン食べて貰えてすごく嬉しかったです。残りを食べることはありませんでした…。


この日は早めに眠くなり、早め…といってもいつもは点滴交換の22時就寝のところを21時すぎにシロップを飲んで就寝しました。