4/8 土曜日 自宅療養41日目。
朝5∶30すぎにお腹のガーゼがつめたい、と。
夜20時に交換しているので、朝は7時すぎに傷口に入れてある滅菌ガーゼとその上の4つ折りにしたガーゼ5枚のうち、1~2枚が廃液で濡れていて交換、といった感じなのですが、この日は全てがぐっしょりしていて、、ガーゼの上に吸収シートをカバーとして付けていて、それも濡れていて…
その分、チューブから出るはずの廃液や尿があまりでていない状態でした。
足の浮腫もひどい状態でした。
『冷たかったね。交換してさっぱりしたね。今日はお休みで1日一緒だから、こまめにみて、交換しようね。』
「うん。ありがとう。さっぱりしたら眠くなってきちゃった。」
『じゃ、少し寝ようね。任務は時間通りやっておくからね。吸入と歯磨きの時間になったら起こしてあげるからね。』
血栓のための注射を打たなくて良くなったので(血栓が小さくはなってないけれど、心臓にいってしまうおそれもなさそう、痛いの我慢して注射しなくてもいいよ、とドクターに少し前に言っていただきました)、彼女が自分で行う作業は1つ減っていました。注射痛かったから、やらなくなって嬉しい!と言っていました。
この日、カレーうどんのスープが飲みたい、とリクエストがあり、看護師さんが濃さを調整してくれました。
「おいし〜い!」
『ちょうどよくしてもらって良かったねぇ。』
「うん!ありがとうございます。」
『ちょうどよくできて良かったです。美味しくて良かったねぇ。』
一緒に本当に良かったね、と喜んでいたただき…
本当に優しい看護師さんでした。
夕方、テレビをみながらウトウトしていた彼女、、
洗濯物をキッチンで畳んで戻ると、
「私のチャレンジする順番が回ってこない!まだ、私のチャンスは残ってるのに!ボタン押してないよ、まだ!」
テレビではバラエティのチャレンジ番組がやっていて…
彼女は参加しているようでした。
せん妄…悲しい気持ちを心の奥に押し込んで、
『順番飛ばされちゃったの?ひどいねぇ。おれが物申しにいこうか!』
こんなやり取りを少ししていると、現実の世界に戻ってきた彼女、、
「私、また変なこと言ってたよね…ごめんなさい…合わせてくれたんだよね…びっくりなはずなのに、、ごめんね…」
『ボタン、押したからかな。それに加えてウトウトしてたから、夢半分だったんだね。おれも一緒にウトウトしてたら、一緒にチャレンジ回ってこなーい!ってなってたね、きっと(笑)。』
「ウトウトしてたのか、私。良かった…」
せん妄の状態が短く、現実に戻ると、わたしがわけのわからない返答をしていることに違和感を感じて、、なんとなく、自分でわけのわからない事を言っていたような気がすると感じている彼女…
ごめんね、と言われるのが辛くて…
ずっとせん妄の状態ならば、彼女は気分的に申し訳ない気持ちにならずに済んだのかもしれませんが…
でも本来の彼女でいてくれることが、、
気持ちを通わすことができることが、ありがたく、とても嬉しくて、、
本当に本当にわたしのために、、
眠ってばかりいることを避け、
痛みと闘いながら、本来の彼女で居続けようと頑張ってくれていました…。
代わってあげたかった…
せめて痛みだけでも…
応援と神様へのお祈り以外、何もできない自分…
本当に申し訳ない気持ちで一杯でした。
この日から、、
廃液、尿がチューブから上手くでず、何度かガーゼをフル交換、、
看護師さんが訪問時、ドクターと電話で相談の上、、
栄養点滴の量を問題がない程度に体に入る量を減らしていくために落ちるスピードを変更していただいたのですが、それでも…。
ウトウトしている時間がより増えてきました。
『明日も休みだから、ずっと横にいるから安心して、ウトウトしてて(笑)。足を擦ったり、蒸しタオルで足とか手とかそっと拭いたりしてるからね。ウトウトしてても傍にいるのわかっていいでしょ(笑)。嫌だったら、もうやらなくていいよ、って言ってね。』
「気持ちいいからやってていいよ(笑)。ずっと傍にいてくれて嬉しい。」
もっともっと、足を擦ったり、蒸しタオルで拭いてあげたりしたかった…
逢いたい…