自宅療養…


我が家に帰ってくる、という一択で考えてました。ただ、情けないことに今回の病院にかかった費用やそれに付随する諸々で、雀の涙程の貯蓄もだいぶ減り、会社をずっと何ヶ月も休めるほどの経済力が我が家にはなく…会社も本当の家族でない彼女の介護、という名目で長期間休めるはずもなく…


どうしてもっと頑張って貯めておかなかったのか…またもや、後悔しても間に合わない後悔…


住み慣れた我が家で過ごす、それが1番の希望でしたが、日中、1人にするのは心配…でも介護ヘルパーさんを半日以上、お願いするは経済力的にも実際は厳しく、また頑張ってお願いできたとしても、気心しれた人以外の他人と長時間一緒にいるのが苦手な彼女は厳しい、と言っていて…


考えだしたひとつの案は、彼女の退院まで何ヶ月もあるわけではないけれど、そこは頑張って、彼女の実家の近くに私が引っ越しをして、彼女との新居を構え、そこから会社に通い、日中は彼女のお母様に来てもらう、といった案でした。


彼女も、大変じゃない?無理させちゃうよ、でもそれが日中は安心かも…夜と休みの日はずっと一緒にいられるし…日中、1人でも頑張れそうだけど、あなたが1人で置いていくの心配で仕事に行かない、とか言い出しそうだし…母親、なにもしてくれなそうだけど、具合が悪くなったら、訪問看護のドクターに電話位はできるだろうから、と。


お母様に提案してみました…


お母様は実家に引き取る気だったらしく、他人のあなたに迷惑はかけられない、大変でしょう…と、冷たい感じで言われてしまいました。遊びにきて、顔を見せにきてくれてもかまわないから、遠いから毎日毎週末とかは大変だろうからたまに来るならこれるだろうから、泊まってくれても構わないから…と。あと、こちらで引き取ったら今住んでいる賃貸の家も折半してたでしょうから、支払いも厳しいでしょうから、2月中に引っ越ししてください、もう2度とそちらに戻ることはないのだから、と。1/27にそう言われました。


車なら1時間弱、公共交通機関利用で1.5時間位の距離…


彼女にお母様との話を伝えたところ、何も聞いてない!先に私に話すべきだし、入院した当初は治ってきてあなたの家に戻れるようになるまでのあなたの分の家賃、あなたが更に治ってきて在宅や短時間で働けるようになるまであなたの家賃や生活費は払ってあげるから戻れるように頑張りなさい、と言っていたのに、なんで!と…。だからあなたに家賃だけだけど、迷惑かけてる分は少し解消されてあなたの負担が減るかも、と思っていたのに、と。


彼女とは共働きだったのですが、2020年春、彼女は職場環境が悪く、ストレスフルになり、会社を辞め、少しゆっくりしなよ、と話をして…

再就職をゆっくり探し始めた頃…コロナ禍でなかなか見つからず…妥協すればあるのかもですが、またストレスフルになっても…と二人ともガツガツと探すことはなく…


お金はなんとかなるよ、だからご飯は頼んだ!と話をしたのが彼女がご飯担当になったきっかけ。


彼女がだした退院後の話は…


先に空の上に出発しちゃうのは確実だし、在宅とかでも働けるようになるのは難しいのはわかってる…あなたを1人残していくのは本当につらいけど、残ったあなたのことを考えると、引っ越しをして日中〜という案は仮に母親が昼間きてくれると渋々承諾したとしても、1人になったあなたが私の実家の方で今の周りの環境から離れて、そのまま暮らすのは無理があるし、そこに住む意味も無くなってしまうし…


今の家に戻るとあなたに負担が…金銭的にもあなたの体的にも負担がかかりすぎて、それを飲み込むことは私は無理だし…(もし、今の家に戻ったら一切援助しない、助力もしないと親御さんに言われたそうです。)


だから…本当は本当に父親がいる実家に戻るのは嫌だけれど、あなたに金曜夜から毎週末、泊まりにきて貰って、身の回りのことをしてもらう、親もそのほうがあなたが来てくれれば、その間休めて楽でしょう、先に逝ってしまう親不孝だけど、娘の最期の我儘を聞いて欲しい、と絶対に確約をとるから…もう、そう決めたの…

だから、これは相談ではなく、報告。ごめんね、いつも我儘で…と。


自分が本当に無力で経済力も頼りがいもなく…

なんでおれを選んじゃったの?おれのところにきてなければ、もっと違った人生を歩んでいたんじゃ…と、考えても仕方のないことばかり考えてしまいました…今でもこれは考えてしまっています。


彼女は頑固ちゃんなのもあり…具合の悪いなか、1人で苦しんで考えだした結果でもある彼女からの報告…本当にそれでいいの?会えるよね?会えないなら、我が家に戻ってくるんだよ、と報告を受け入れました。


結果…最初は母親が他人に面倒をみてもらうのは…迷惑かけるのは…など、グチグチ言っていたらしいのですが、父親が、週末、面倒を見てくれるっていってるなら、出かけることもできていいだろう、お義母さんのところも行くんだろ、なら尚更だ、と言ってくれたそうで…


会えるよ、きてもいいって。だから、嫌だけど、あなたに週末会えるのを楽しみにして平日はあなたに会えるように体調を整えたりして夜、ラインでお話して頑張るから実家に行くことを許してね、奇跡が起きて、ベッドの上で起きて生活できるようになって、車椅子で初詣に行けるくらいに体が戻ったらあなたとの家に帰るから…帰りたいから待っていてくれる?と話がありました。


実家に戻ると決定して、退院サポートの方と色々な手続きが始まりました。