先生からのお話…

奇跡的に小腸が回復してきて抗がん剤治療に進めたとしても回復を待っている間にがん細胞が身体の中で更に悪さをして進行するであろう…もし抗がん剤治療ができる奇跡が起きれば、治療することによって何もできないよりも長くは生きることができるとは思うので諦めずに…

完治の見込みは厳しいことを言いますが、ないに等しいです…と。


抗がん剤治療に進めなければ、やはり予後6〜12ヶ月後はわかりませんと…。


あと、実は12月のCT検査の時、もうすでに少し卵巣からにじみでていたんですよ…とボソッと言ったそうです。


彼女はステージⅢCの悪性卵巣がんでした。腸閉塞さえ、おきなければ…。すぐに抗がん剤治療に進めたかもしれないのに…ダイエットしよう、と普段から応援して少しでも痩せていれば、ストーマをつけて抗がん剤治療ができたかもしれないのに…


今更…だけど、話を聞いてから、毎日毎日…今でも自分の役立たず人間なところを責めて…


ステージⅢCでも、もし治療ができれば5年生存率20〜35%と素人調べで目にしたから、とりあえずは半年、で、1年…って頑張っていこう、と彼女に話をしました…そのパーセンテージの中に入れるといいね、と。


うん!いずれ、、先に空の上に出発しちゃうのは…あなたより先に出発しちゃうかもしれない、っていうのはごめんだけど、そうならない!って言えない…、まずは今年の夏…部屋に新しいエアコンをつけて欲しいな、その次…誕生日は、ケーキは食べることができるようにはならなそうだから、諦めて…その後はお正月…もし、車椅子で少しだけお出かけできる位になってたら、初詣…今年は行けなくて、あなたに1人で行って貰ってスマホでオンラインお参りしかできなかったから行きたいな、わがままかな?おねだりばかりして…と


入院したり退院して自宅で過ごせる期間もあったりするようになったら、筋力低下してるとあなたがフルに支えるようになって大変だからベッドの上でできるリハビリがあるって聞いたから、リハビリの先生に診てもらえるよういってみる!…ま、あなたは力持ちだから支えてもらうのは安心なんだけどね、太っちょだけど、と。


ずっと…長ーくは生きられなさそうだけど、、すごく歳を取ったおばあちゃんになるまでは生きられなそうだけど…まだ生きる気満々だよ!奇跡が起きるかも、っていうのも諦めてないよ!元通りの生活には戻れないだろうけど、諦めてないからね!と。


彼女の前で泣いたら彼女の勇気に失礼なので、涙を飲み込んで…1人になってからワンワン声をだして泣いてしまいました。


タイムマシンがあったら…去年の5月位に戻って、絶対に病院に行って検査を受けるよう、どうにかして伝えるのに…


タイムマシンは実在する?…などと馬鹿みたいに調べたりしてしまいました。


タイム風呂敷なら彼女が健康だった時の身体に戻るよなぁ、とか…大馬鹿者です…


映画のバック・トゥ・ザ・フューチャーの中では、未来では空を車が飛んでいたりしたのに…映画の中の未来は2015年…とっくにすぎてる…


思っていたより未来…今現在は進歩していないのかな…きっと、進歩はしてる…自分がちゃんと管理してあげられなかっただけ…本当に駄目人間だ…


一旦、退院して自宅療養に切り替えるための処置、治療をはじめていきましょう…と先生の話は終わったそうです。