雨1


蓮キョです。


~~~~~~~~~~~~~


ある雨の日、最上キョーコは事務所の外から見知った顔の男が駆けて来るのに気がついた。


「っどうされたんですか 社さん!ずぶ濡れじゃないですかっ!」


社さんはこの大雨のなか、傘もささずに走ってきた。


「あ、キョーコちゃん。いや~、近くのコンビニに行こうと思ったら途中で降られちゃって・・・」


社さんは全身ずぶ濡れで、私はとりあえずラブミー部の部屋へ招いた。


「そういえば、敦賀さんとは今日一緒じゃないんですね・・・」


「ああ、蓮は社長に次の仕事のことで呼び出されてるんだ。俺も付いていくつもりだったんだけど大丈夫って断られちゃって。」


そう言って笑う社さんにわたしはタオルを手渡した。


「ありがとう、キョーコちゃん。でもすぐ乾くと思うから・・・」

「なっ、そんなことを言っている間に風邪引いちゃいますよ!!」


キョーコちゃんは、「なにをおっしゃっているんですか!」という顔で俺の頭にタオルをかけてくれた。

(蓮のヤツ、いつもこんな感じで食事の世話をしてもらってるのか・・・。キョーコちゃんらしいといえばらしいけど・・・。)


そんなことを思っている社に影が忍び寄っていることを、このときはまだ誰も知らない・・・。


つづく



~~~~~~~~~~~~~~