タイムスリップ・クリップの巻-昭和のライスカレー-

いつもの帰り道に見つけた見慣れない小さなお店。「あれこんな店あったかな?」とおそるおそる中を覗いてみると、そこは「モノクロ」の世界だった。
 
 -坂本九「上を向いて歩こう」♪(昭和38年)-
 
「どうしたんだろう・・・。この古めかしい時計は何?」
イメージ 1
 
「ずいぶん前の雑誌だけど・・・。一体いつのものなんだろう。」
イメージ 2
 
「花王石鹸の缶の容器。年数がかなり経過しているようだ。」
イメージ 5
 
「レトロなラジオだなぁ。今も使っている人がいるんだ・・・。」
イメージ 6
 
「あっレコードが回ってる!」「さっきから聞こえてくる音楽はここからだったんだ。」
イメージ 7
「上を向いて歩こぉう~♪涙がこぼれないようぉにぃ♪」
 
「いったいいつの時代にいるんだ?今は2012年・・・。そうだ!テレビを見ればわかるはず!」イメージ 8
「チャンネル式のテレビだ。あれ、これって鉄人28号だよね・・・。」

「あの~?」と背後から声がする。
振り向くと「お客さん。ご注文はどうしますか?」と若い女性が立っていた。
「えっ・・・。」どうやらここは食堂のようだ。そろそろ夕食時。何か食べてから帰ることにしよう。
「おすすめは?」と尋ねると
「そうですねぇ。ライスカレーはいかがですか?」とその子は応える。
ライスカレー?カレーライスとは違うのか?まぁいい。とにかく食べてみよう。
「じゃぁそれください。」

 そして数分後、僕の目の前に現れたのは「まさにそのライスカレー」だった。
イメージ 9
 
「そうそう、黄色いライスカレーって聞いたことがある。きっと昭和の文化なんだろう。」
イメージ 10
「まろやかな薄味。しかも辛くない。これは食べやすいぞ!」
 
「醤油とソースが付いているけど、これはお好みでかけて食べるのかな?」
イメージ 11
「味もキリッと締まって美味しい。ライスカレーはソースとの相性がいいらしい。」
 
「食後のコーヒー。このカップは和のテイストがするデザインだ。懐かしい感じがする。」
イメージ 3「どうしてこんなに落ち着くのだろう。ゆっくりと時間が流れていく・・・。」
 
「このお店の中は昭和30年代のまま時が止まっているのだろうか?」
イメージ 4
お勘定を済ませて店を出るとき、後ろを振り向くと店内はやはりモノクロの空間だった。 
 

店を出るとそこは2012年の世界。下を向いてスマホをいじっている人やi Podで音楽を聴いている人が足早に通り過ぎていく。しかし、帰宅後よく考えてみると・・・
 
「あの場所って食堂なんてなかったよな。ネットで検索しても見当たらないし、そもそも古びた木造の空き家があっただけだと思ったけど。僕はどこで時間を過ごしてたんだろう・・・。」
 
「でも、あのライスカレーの黄色と味だけははっきりと覚えているんだよなぁ。」