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 いつもは英語の本ばかり読んでいましたが、たまには違う分野の本を手にとってみました。
この話は高校の英語�や現代文の教科書でも扱われていたくらいですから、きっと多くの方がご存じかと思います。

(1)動物のサイズと時間

 ゾウの寿命は100年余りですが、ネズミの寿命はわずか数年。自分の家の猫たちの寿命は15年程度と言われています。

 人間と比べるとネズミや猫の寿命は「短くて何だかかわいそう」と思ってしまいますが、時間は唯一絶対不変なものではないようです。

 「時間は普遍的ではない」-ヒトにはヒトの・ゾウにはゾウの・ネコにはネコの・ネズミにはネズミの時間があるのです。つまり・・・
  
 どのほ乳類も一生における心拍数はみな同じであると言われています。
息を1回「スーッ」と吸って、「ハーッ」と吐く間に、心臓は4回ドキンドキンと打ちます。
これは大きさに関係なく全てのほ乳類に当てはまるそうです。

 1回の呼吸で心臓は4回鼓動し、一生の呼吸の回数は約5億回だそうです。
つまり、どのほ乳類も心拍数20億回を迎えたところで寿命を迎えるようになっています。

 物理的な時間ではゾウはネズミよりもずっと長生きですが、心臓の心拍数を時間と考えると、
ゾウもネズミも全く同じ長さだけ生きて死を迎えることになります。

 心拍数20億回をゾウのように100年で迎えるか、ネズミのように数年で迎えるかのちがいなのです。
ゾウの心拍数は毎分20、ネズミの心拍数は毎分600~700と言われていますので、小さい動物では体内で起こる現象のテンポが速いだけですから、寿命が短くても、一生を生ききった感覚はネズミもゾウも変わらないと言えるです。

 動物は大きさによってそれぞれの時間が変わるため、私たちヒトの時計は、他の動物の時間を単純に計ることができないのです。 

(2)島の法則
 
 島に住んでいる動物と大陸に住んでいる動物にはサイズの違いが見られるようです。
 つまり、島に隔離されたゾウはどんどん小型化していき、ネズミやウサギのような小さいな動物は島では大きくなっていくのです。

 1匹の肉食獣が生きていくのに100匹の草食獣を餌として必要とします。しかし、島は狭く、草の量も少ないので、十分な数の草食獣を養うことができなくなります。すると、肉食獣は餌不足で生きていけなくなり、草食獣は捕食者がいなくなり、生きていけるという状況が生じます。

 ゾウが大きいのは捕食者に食べられないようにするためです。ネズミが小さいのは捕食者から身を隠し、逃げられるようにするためです。

 しかし、捕食者である肉食獣がいなくなると、ゾウはわざわざ身を守るために大きくなる必要もないし、ネズミだってわざわざ隠れるために小さくなる必要もないのです。必要以上に大きいゾウや必要以上に小さいネズミは体に負担がかかっているはずですから、本当は「普通の動物」に戻りたいのです。だからこそ、島にいるゾウは小さく、ネズミは大きくなるのです。

 自然科学分野は苦手でも楽しく読むことができました。教科書にも掲載されるのがよくわかります。