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またまたネタも無いので、僕の音楽史のお話しをさせて下さい。
m(_ _)m

平成20年春、我が町の小さな小学校が学校統合のため閉校となりました。
二百年以上の歴史のある学校でした…。

地域の皆さんと現役PTA役員の皆さん、そこに先生方を加え結成された「閉校記念事業実行委員会」は、三年前からそのための準備を進めていました。
学区内の全地区の皆さんから寄付を募り、記念碑、記念誌の製作をし、最後の年の運動会や学習発表会などの行事は地区の皆さんにも公開してとても賑やかなものになったそうです。
それらの企画の中に、記念誌に添えて学区内地区全戸配布する閉校記念曲CD作成事業もありました。

実は僕らのバンドのドラムさんがこの地区で、またプロに依頼する予算も無いという事で何と僕にお話が来たのでした!!

歌詞は21名の全校生徒が書きました。
とは言え高学年ならともかく、低学年に歌詞を書かせる事は無理な話。先生方が工夫して、学校で楽しかった事や思い出に残った事をアンケートのような形式で全校生徒に書かせたそうです。
それを一度教頭先生が文章にまとめて、七番までの歌詞になって僕の手元に届きました。

しかし、七番まであったのでは曲にならないので、学校や実行委員会の許可を得ながら三番までぎゅっと集約しました。実はこの作業が大変で、子供たちの気持ちがいっぱい詰まっているので言葉を削るのに凄く苦労しました!
でも、そうして何度も歌詞に向き合ったおかげで、曲の方は意外にすんなり完成♪
実行委員会の代表者の前でバンドで演奏し、出来上がった曲を聞いてもらいました。
5人来ていただいた皆さんの目から流れる涙を見て曲を気に入ってもらえた事を確信し、早速CD録音作業に突入!
プレス業者から完成CDが届いたのは3月の閉校記念式典の一週間前でした…。

この閉校記念式典には僕らバンドが来賓として呼ばれました。
式典には遠く関西からも卒業生が駆けつけ、地区の皆さんと合わせ体育館が超満員でした。

涙で詰まりながらの校長先生挨拶や、学校の歴史を伝える貴重な写真のスライド映像の発表があり、いよいよ最後のフィナーレです。

僕らバンドの生演奏にのせて、子供たちと出席者全員による閉校記念曲「心の中にいつまでも」の大合唱…

「知ってますか?壁のシミも机の傷にも、ひとつひとつに誰かしらの思い出があるのです~♪」
「学校は無くなってもずっとずっと友達だよ。きらめいた思い出は心の引き出しの中に~♪」

…一番前に座っていた杖をつきながらやっと歩くおばあちゃんが泣いていました。
先生方もPTAも卒業生も高学年の子供たちも泣いていました。
僕らバンドメンバーもみんな泣きながら演奏していました…。

そして続いて大感動の最後の校歌斉唱をして閉校記念式典は終了し、学校がその長い歴史に幕を下ろしたのでした…。

学校というのは教育の施設・機関です。
しかし、長く地域に根ざした学校は、そこに住む皆さんの大半が通った場所であり、自分の親や子供も通った場所です。
つまり、ただの施設としてではなく、地域のシンボル的な、住民の心のふるさと的な意味があるのだという事を、僕は曲作りを通して強く感じました。
そしてまた、それがなくなってしまう言いしれない寂しさも…
(/_・、)

この様子も地元新聞と地方テレビ局・ラジオ局にて報道されました。

僕はこの事業に関われて光栄だし、本当に良かったと思っています。
今でもこの地区の皆さんに声をかけてもらえる事があります。
それに、この曲を聞かせた時、娘に初めて誉められたのです…♪
(*^.^*)