ストーマ・ソング・ライターの日常♪-F1000027.jpg

昔話をしたついでに僕の音楽史?なんぞのお話しを…。

僕の母校の中学校には「文化部」という地味な部があります。

詩を書いたり朗読会をやったりが主な活動内容ですが、実は運動部で挫折した子やいじめに合い登校拒否気味な子が集まる部だったりもします。

数年前、その部に所属していた卒業を控えた引っ込み思案な8人が一念発起しました。
「このまま卒業してしまったら、自分がこの学校に通っていた足跡が何ひとつない!?」と考え、8人がワンフレーズずつリレー式で卒業をテーマにした一編の詩を書き上げ、それに自分たちで曲をつけて卒業の記念にしようとしたのです♪

しかし結局は、何度もトライをしてみても曲として出来上がるまでには至りませんでした…。
「自分たちはやっぱり何をやっても中途半端なんだ…」そう意気消沈する子供たちのお母さんの一人が、実は僕らのサークルの活動をいつも応援してくれている人でした。
そしてある日、僕の元にそのお母さんが訪ねて来ました。

話のいきさつを涙目で話すお母さんは、「出来る事ならばこの子供たちの夢を叶えてあげたい。子供たちの詩に曲をつけて、卒業までに聞かせてあげたい!!」と言い曲作りを僕に依頼してきたのです。

後ほど聞いた話では、そのお母さんの娘さんはテニス部でいじめに合い、2ヶ月も登校拒否になったりして文化部に入ったという事でした…。

「もし僕でいいのならベストを尽くします!」と、僕はこの依頼を引き受けました。
そうして出来上がったのがこの写真の「明日を見つけに」という曲です♪

あまりに時間が無く幾晩か徹夜して、このCDがやっと仕上がって学校へ届けにお邪魔した時、校長室に通された僕とバンドメンバーは、給食の時間に校内放送で流れたこの曲を先生や文化部の子供たちと一緒に涙しながら聞きました。
そう、文化部の子供たちも先生方も、この時初めて曲を聞いたのです…。

このエピソードは、地元の新聞やラジオでも紹介されました。
そしてこの事がきっかけで、僕に曲作りの依頼が来るようになって行ったのです。

その春の卒業式から、この中学校では卒業生退場の時に必ず、この地味で目立たなかった子供たちが作った曲が流れます。

「もう一度歩き出そう。まっすぐ前を向いて…♪」

きっとこの春も晴れて卒業する子供たちをそっと見送ってくれることでしょう…。
(^^)v