アパートの住人たち(後編)
20年以上前の実家が経営する家賃2万円台の
オンボロアパートの住人で、かなりヤバイ親父がいた
実家の隣に1階建ての一軒家のボロアパートがあり、
当時、高校生の俺はそこに住んでいた
そして、そのすぐ隣に実家が経営する2階建ての
ボロアパートがあり、そこにヤバイ親父が住んでいた![]()
その親父は1階の俺のアパート側の角部屋に
住んでいたので、年中、訳のわからん奇声を
発していて俺の部屋まで、その奇声は聞こえてきた。
また俺のバイクを停める場所が、その親父の部屋の
前のスペースだったのだが、バイクを停めると真っ暗な
部屋の中から懐中電灯で窓の外を照らしてくる
ある日、実家の向かいの、いとこの家の玄関に
チャリンコ式ダイエットマシーンが置いてあった![]()
犯人は親父で
「最近、奥さん太ってきたから」
・・・とのことだった![]()
・・・
そして、親父によってまた、いとこの家のポストに
10万円入りのナゾの封筒が入っていたこともあった![]()
そのクレージーぶりはだんだんエキサイトしていく![]()
またまた、いとこの家に親父が・・・
「お宅の2階にすぐに上がらせて下さい!」
いとこのオバさん
「なんでですか?」
「お宅の2階にアブラ虫の秘密基地が
あると聞いたので、すぐに上がらせて下さい!」
・・・と真顔で意味不明なことを言ってきたらしい![]()
さらに、その被害はうちの身内だけにとどまらなかった![]()
近所の老夫婦が住む家に留守中、入り込み、
部屋でTVを観てくつろいでいたらしい
そして、帰宅したら知らない親父がTVを観て
くつろいでいるもんだから、老夫婦は相当、驚いた![]()
![]()
しかし、無断侵入しておきながら親父は老夫婦を見るなり
「なんだお前達は!出て行け
」・・・と怒鳴った![]()
流石にこの一件は警察沙汰になった
ただ、もう解るように、この親父は本当に頭がおかしく
身内も面倒を見切れないからと、見捨てられていた。
警察も他に行くところがないから、もう少し、
このアパートに置いてやってくれ
・・・との事だった。
それからも、バイクを停める度に懐中電灯で照らしてきた
たまにだが、正気な時もあって挨拶してくることもあった![]()
・・・・・
だが、やはり事件は起こった![]()
ある日
「電波にやられる」と親父が騒ぎ出した![]()
そして、その夜、停電になった
復旧しないので調べたら周りの家が停電している中、
親父の部屋だけに電気が灯っていた
これには唖然とした![]()
どうやら電柱に登り、自分の部屋以外の
近所一帯の電線を全て切ってしまったようだ![]()
なんでも昔、普通に働いていた頃は電気関係の仕事
だったようで、そういう知識はあるみたいだった。
この一件で警察も、ようやく親父の身柄を引き取り、
その後、その部屋は、しばらく空き部屋となった。
・・・・
今、振り返ってみても、あの親父はマジでヤバかった
やはり、これも2何円台のボロアパートならではの
エピソードだと思う。
・・・あとがきへ続く![]()