アパートの住人たち(前編)
俺がまだ高校生の頃の話・・・
実家の家が経営していたオンボロ荘の
6畳一間の狭い部屋に10人のバングラデシュ人が
住んでいたことがあった!
今では珍しくないかもしれないが20年ぐらい前は
外国人、それもバングラデシュ人が住んでいること
自体が近所からの不安をかっていた。
まあ、地域の治安を考えれば当然の事だと思う![]()
だからこそ、そんな状況を理解して彼らは
静かに、そして友好的に接してきた。
ちなみに6畳一間に何故、10人も住めるのか?だが、
A組5人が外で働く → B組5人がアパートで寝る →
A組が帰宅 → 寝ていたB組が起きて仕事に出掛る
→ 帰ってきたA組が寝る。
そのローテーションで10人が6畳間で生活していた
そして、彼らは少食なので、小さい魚を5匹くらい
買ってきては、皆で食べる生活をしていた。
彼らは皆、知り合いだった訳ではなく異国の地、日本で
生活する為に協力し合うべく集まった10人らしい・・・
その為、なんだか目つきの悪いと言うか、本当に
マフィヤ系のヤバイ奴だったり、おとなしそうな奴や
日本語、英語、など4ヶ国語喋れる頭の良い大学生
だったりと、同じバングラでも、さまざまなキャラが居た。
何故、そんな情報を知っているのか?・・・
と言うと単純に彼らとは仲が良かった。
ある日、いつものように庭でタバコをくわえてバイクを
いじっている時に、4ヶ国語喋れるバングラの大学生が
「タバコをくれ」と言ってきた。
俺は「いいよ」と1本をあげた
・・・それを機会に会話が増えていった![]()
そして、「布団が欲しいが何を買ったらいいか解らない」
と言うので、俺はバングラ達5人を引き連れて、
近所のイトーヨーカドーに布団を買いに行った。
安い布団をチョイスしたが、会計の際、かなりの大金を
持っているのを見て驚いた記憶がある
その時は、布団を選んでくれた御礼だと言って
ファミレスでカレーを奢ってもらった
今、思えば、あの中に自然に溶け込んでいた俺をみて
誰も日本人だとは気がつかなかったと思う![]()
当時、俺は実家の隣の一軒家のアパートに1人で
住んでいたので、ちょくちょくバングラ達がやって来た。
初めは日本語が喋れる大学生だけだったが、
どんどん仲間が増えていき、気がつけば俺の周りは
バングラだらけになっていった
そして、しょっちゅう来るもんだから、
だんだん面倒になってきた
ある日の深夜、寝ている時に
ドアをノックする音が聞こえた![]()
俺は布団からでて、ドアを開けた

すると、ドアの外には暗闇に同化して歯だけが
白く輝いている10人くらいのバングラ達が、
メチャメチャ笑顔のハイテンションで・・・
「呑みに行きましょ~」
・・・と言ってきた!
・・・・
バタン![]()

そのまま無言でドアを閉めた![]()
・・・
それからは、あまり喋らなくなったと思う!
と、言うのは、その後の彼らを思い出せない。
もう、20年以上前のことなので忘れた。
いつ、どうやってあのアパートから引っ越して
出て行ったのかも忘れて、今では思い出せない。
・・・・・
この話はこれで終わりだが、登場したバングラデシュの
人たちは皆、友好的でいい人達ばかりだった![]()
どこのアパートも外人なので受け入れてもらえず、
唯一、うちのアパートだけが受け入れたので、
彼らは感謝していたようだった。
なので、前書きのヤバイ住人にはあたらないが、
2万円台の安いアパートならではの住人エピソード
なので、紹介した
ちなみに後編に登場する住人はマジでヤバイ![]()
・・・後編へ続く