「ユリ子とアロマ」の感想
アロマセラピストのユリ子と坊主頭で剣道少年の徹也との奇妙(変態?)で不器用な恋愛を描いた作品。
ユリ子は徹也の放つ「臭い」を求める。
徹也は同じ部活の友人と付き合うことになった好きな「女」の代わりを、あるいは「女」そのものを求める。
そんな二人の関係は「記号的」。入れ替え可能で非常に薄っぺらく、その象徴としてセックスに結実しない。
だが、この二人の関係はシャッフル(それこそ入れ替え)によって違った関係性を持っていく。
ユリ子は徹也の女にふられた友人(おそらく記号としての「臭い」を宿した)との。徹也は当初から好きな「女」との。
その経験を通じて再び結ばれたユリ子と徹也の関係性はもはや入れ替え可能なものではない。だから最後にセックスをする。
ユリ子が徹也に筆おろしをするシーンは必見か。