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ダバオ通信 ヤン爺のラストライフ・ダバオ
Last Life Shift In Davao Philippines
フィリピン社会に戸惑う ダバオ隠居物語
「団塊 百年の孤独 老いの抗い」
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あれはとても暑い日だった
空と海が青色で一体になって
空と海は水で繋がっていた
熱された砂浜を
ビキニ娘が素足で
ピョンピヨン飛び跳ね
波際に走った
あつ〜い 焼けてる〜
BBQ 娘が大声で叫んだ
海までまだ距離があった
娘の悲鳴を聞いて
サンダルを
麦わら帽子に入れて
ほおり投げてやった
しばらく波際で
海と戯れていた娘が
ゆっくり戻ってきた

海 冷たかったか?
オレには冷たいビール
オーダーしてくれ
医者に一杯だけと
言われて…た でしょ
うん だから
大ジョッキで1杯
あんたも 飲め
酔った笑顔をずっと
見ていたいから
潮風も季節も時も越えて
紫の夕暮れの中
都市が眠りにつく頃
夜と海が混じり合う
月へと泳いで行こう
先の事 不安に思い
心配してたら
今を楽しめない
ありのままで いい
その姿勢がいちばん
とにかく
フィリピンから
どこへでも
隣国へ旅に出たい
やっと自由に渡航できる
日本から
フィリピンに行く
待ってた人たち
フィリピンに
友達が多いんですって
フィリピンの人は
娘から子供まで
人に優しいんだ そうだ
ですが
円安ショック
燃料費高騰
泣きっ面に蜂
ヤレ ヤレ
世の中 今
何が起きてるのか
3年以上にわたって
風邪コロナに翻弄され
ロシアがウクライナを
攻めたのをきっかけに
世界が食糧危機に
陥りそうになるとは
まさに 一寸先は闇
そんな “まさか” が
次々に起きている
賃金の下落停滞
日本は賃金の安い国
高齢化と少子化など
抱える問題は 山積み
解決の手立をしても
政府は 小手先だから
何も変わらない
先も見えない
日本の状況は「絶望」
世代を超えて
民心品質の衰えを悲しむ
政治と報道に操られ
ボロボロに崩れ
壊れいく様が見える
でも そうした人は
少数かもしれない
なら 救える

こんな時 個人が自立し
方法を間違わなければ
絶望感など感じずに済む
団塊が 老後を
豊かに暮らす
どうすれば いい
答えはシンプル
自分の場合
「困ったの日本」で
賢く豊かに生きのびる
そんなことできない
知恵や力 金が
もうとうに 無いから
フィリピン
ダバオで考えた
「このままででよい」
自分のありのまま
日本で言い放つには
勇気と覚悟がいった
孤独な環境で
全神経を酷使しながら
危険を避け安全を模索
稀な人が
何かに到達するのが
「至る」という領域
ダバオまで 泳ぎきる
その人
そのもの発見だらけ
気持ちを 整理し
何かに思いをはせる
そんなことに
適した場所
何も無い街 ダバオ
後戻りは できず
何ごとも
自分で判断しなければ
いけない と 自覚
誰かと一緒ではなく
ひとりで移住と向き合う
そんな時って きっとある
ここダバオで
自分は笑顔で過ごす
飾らないこと
背伸びしない
ここでは必要ないこと
見栄を張れば
自分の首を絞める
空気って「読むもの」?
空気を吸わないと
苦しくなるから
読まないで吸っちゃう
もう 誰も傷つけたくない
生き方には 正解がない
どちらかというと
不正解で生きてきた

人生は いいことばかり
悪いことばかりでもない
「幸福と不幸は
縄のように
交互にやってくる」
必要なのは バランス
普段 9割方
うそを言っている
だんだんその9割が
本当のように
思えてきちゃって
不思議だ 自分で
その気になっちゃう
人には
欠点を見せる
自慢話ばかりしたら
嫌がられる
あえて情けないことを
話したりする
なんだって 楽しく笑って
過ごして生きていければ
それでいいんじゃないか
健康で生気みなぎる
日々を過ごせてこそ
養生訓は
「こころの深奥に
〝ときめき〟あれ」
ただ これだけで
自分の日常生活の場の
エネルギーは
かなり高まった
ダバオでは主役の
孤高の老人を
演じている
自信が無いから
行動力でカバー
お色気となると
なんといっても
フィリピーナ
南国 いつも水着
一挙手 一投足
立っているだけで
色気がみなぎる
自分に抱きつく 最高だ
一体 色気というのは
何処からやって来る
ときめき健康法
漫画『サザエさん』の
磯野波平さんは54歳
東京・世田谷区の
住宅街の戸建てで暮らす
波平さんのような
安泰老後は送れないまでも
老後を豊かに過ごしたい
実際の54歳の有名人
織田裕二 江口洋介
沢村一樹 天海祐希
原田知世…
いまどきの54歳と
比べると 波平さんは
かなり老けている
昭和30の平均寿命
男が64歳 女が68歳
波平さんは定年まで
1年を残すのみで
老境の域に
差しかかっていた
波平さんが
平均寿命の64歳で
亡くなるとすれば
老後の期間は9年間
この時代は
払い込んだ以上の
年金が支払われたので
心配はありません
老後生活も9年と
いまよりずっと短い
俺のこと好きなの?
うん
この女の子って
20代って言ってたから
20歳過ぎた女の子が
こんな70過ぎた
おじいちゃんのことを
そんなに言ってってくれて
こんなうれしいことはない
その女の子に興味持って
会ってみたいなと
思ったりして
資料集めてたら
チャーミングで
個性的な娘だった
遊んでもらったら
面白いかなと・・
決意して ダバオに
来ていなかったら
この娘に会えたのも
実現しなかった
男と女との
組み合わせ
すごく微妙
ある状態の時に
出会うと
付き合えるのに
違う年齢や
精神状態で出会ったら
うまくいかない
心の声はかつて
自分が体験した
感情をなぞるようで
とても スリリング
自分は誰とでも
付き合っちゃう
恋愛に対して
主体性なんて ない
望めば応えてくれて
楽しさを引き出す
来る娘は 拒まないから
結果大変な状況に
なっていくんだけど
必ずしも
一対一の関係が
素晴らしいという
価値観のうえには
立っていない
一対一が
当たり前の人には最悪
そうじゃない人は
こういう男がいたら
いいな と思う
不倫の恋 初めての恋心
夫婦愛 性愛
ひと筋縄ではいかない
ダバオ登場人物たちの
恋愛模様は
それぞれの価値観と
幸せが並列に描かれつつ
思いもよらない結末に
男達を運んでいく
いつどんな
組み合わせでも
生き残っていける
サバイバル能力が高い
男たち
彼ら以外は
うまくいったり
いかなかったり
何でだろうと考える
普通の男たちなので
物語には ならない
恋人でも
友達でも家族でも
仲間に入れる人って
ここでは すごく歓迎
年齢もあると思う
恋愛よりも
大事なものがあるって
そのへんが だんだん
あぁ どうでも
よくなってくる
過去には
恋愛や血縁による
関係性が
強いつながりだと
思ってきた
今は 遠く離れて
二度と会わない
他人同士でも
強い関係があると
信じられる
個々に名づけ得ない
大切な関係性が
いっぱいある
恋愛って いまだに
何なのかよく分からない
結局は 本能というか
脳や体の要請に
振り回されてるだけ
なぜあんなに好きだと
思い込んでいたのか
今 思い返すと
全然わからない
女性の大きな
ライフイベントは
結婚や出産と
考えられているせいで
男との組み合わせが
幸 不幸になる
今の日本の社会では
女性はそうした
ライフイベントに
影響を受けやすく
思ってもみない人生を
歩んでいく 女友達を
たくさん見てた
食卓を囲む時間を
つくっておけば
それ以外は 別々に
過ごしていたとしても
心配にならない
一緒に食べること と
メイクラブライフ
フィリピンでは 大事
考えられる事は
誰もが持つ4つの資産
どう運用するかで
毎日を豊かに暮らせる
4っの資産
「時間」「能力」
「人間関係」「お金」
自分を黙って
受け入れてくれたダバオ
塩むすびとお味噌汁を
目の前に
差し出されたような
当たり前の 有り難さ
生きる中心に
心が戻ってきた
ぼんやりと
自分の中にあったもの
ダバオでピントが合っていく
清々しさで心身が軽くなった
いつだって
目の前にある女と
一緒に居る
いま 老いて何が
自分にできるのかを
考えるうえで 女は
またとない道しるべ
あなたが 今
何歳かにもよりますが
どうやってお金を
貯めていくかよりも
今あるお金を
どう使うのかを考えた
浮かせたお金を
大切な人を
支えるために使う
以前は考えずに
人に使っていた
振り返ってみると
その使った金が
今にすごく生きている
限られた「金」を
どこに どう使うか
真剣に考える
生き方を変えよう
新しいことを始めようと
考えるなら
今やっていることを
あきらめない やめない
一方 何かをあきらめる
新しいことを始めるには
不可欠 自分に課していく
どうありたいか
どう 歩みたいかを
決めるのは 自分自身
自分の人生を
経営するのは自分
ダバオで暮らしている
平均年齢26歳ほどの街
子どもや若い人が
たくさんいて 賑やか
ベトナム・インドネシア
フィリピンは
アセアンの中でも
成長著しい国々
どの国に行っても
「パワーが溢れている」
道路は大渋滞しているのが
当たり前で 移動は 一苦労
交通インフラが
しっかり整備されないうち
人口が爆発してしまった
それでも経済成長は
今後10年ほどは
続いていきそうだ
加工度の低いものを輸出し
加工度の高いものを
輸入している状況では
1人あたりの所得は
なかなか上がらない
これら国々では
これからも人口が増え
インフラが整備されて
消費も伸びていくこと
間違いない が
教育水準の向上
それに伴う
技術力の向上が
起きなければ
人口の伸びが
止まったところで
GDPの伸びも止まる
貧しいが とにかく
「活気」を感じる
それだけに
日本に帰ってくると
国全体の活気のなさ
「老い」を感じる
だけれども
うつむく必要はない
日本では
国の未来を
悲観的に語る人が多く
みんながうつむいている
日本はGDPの
世界ランキングで
第3位の大国
その強さは
簡単には 崩れない
壊れているのは
政治と報道と民心
これほどの
基盤を持ち安全で
美味しいご飯が食べられ
働く機会もたくさんある
やる気があれば
資金を提供してくれる
投資家もいる
日本の中で
挑戦心を持っている人は
そんなに
うつむく必要はない
日本がつまらない
息苦しいなどと感じるなら
アジアで挑戦するのもいい
頑張っている人がいる
ベトナムでは
「Pizza 4P’s」
ピザのお店が大人気
チーズに工夫があった
「平和のために」という
名前のこのお店
経営しているのは
ベトナムに移住した
若い 日本人夫婦
同じく
ベトナムで人気の
「FUWAGORI」という
名前のかき氷店も
経営者は日本人
ダバオにも
日本人経営の店は多い
日本式食堂は
フィリピン人客で一杯
うつむきがちに
なっている人や
煮詰まっている人は
アジアの国々に
出かけみれば いい
のんびり
観光でもしながら
自分の目で確かめる
そこには
成長する国の姿があり
一方では
日本の素晴らしさを
改めて感じる
客観的事実など
存在しない あるのは
自分の目を通して見た
事実だけ
言葉にならない状況を
表現しようとするとき
詩と科学が歩み寄る
70年少し 生きてきた
世の中での経験を
それなりに積んだ上での
到達点
しばし 立ち止まって
自然のからくりと
そのなかに包括される
人間の風景を現代の科学と
古代の文化から眺めてみる
お金を持てば
今より豊かに
行動的になれる
だけれども
お金をもつこと以上に
自由な時間を持つ豊かさ
その価値に気づいた人は
老いを上手に操れる
子や家族に すべきこと
それは 全て済ませた
責任は 果たした
今は 自分一個の
「やりたいこと」を
実現する自由を得た
毎日を明るく過ごす
眉間にシワ寄せて
逝きたくない
優しい顔で
この世を去りたい
これも 老いの特権
もっと もっと
おもしろく生きようよ
生涯のなかで
もっとも自由に
生きられるのが 今だろ



























